河童伝説
僕の家系には代々河童伝説が伝わっており、毎年、初収獲のキュウリは川に流すことが恒例となっている。実際、一本松のたもとには河童の墓が存在し、お盆の墓参りの際にはキュウリを持参し、河童の墓参りも欠かさない。そしてキュウリを差し上げる代わりに、僕ら子孫は水難事故から守られている。昨年の夏、チビらを連れて富山の海で海水浴をした。第7子の一花は乗り物型の浮き輪に足2本をすっぽりと入れ、海上を一人プカプカ漂っていた。・・そして僕や嶺花が目を離したほんの隙に、何故か転覆し横転。幸い直ぐに嶺花が気付き事故には至らなかったが、ヒヤリとした記憶が今でも残っている。

家庭菜園で成った今年の初キュウリ
そして今年の6月9日。この夜、ようやく育った初物のキュウリを持ち、近所の川へと向かう。『カッパさん、昨年は助けてもらって有難うございました!今年の初キュウリです。どうぞ食べて下さいな。そして今年も私達を守ってね!』。嶺花の音頭に合わせ、合唱するかのように声を揃え、そっと川へキュウリを流した。『1年に何回まで助けてもらえるの・・』、大志にそう訊かれたが、当然それに答えなどはない。ただ、この古き良き伝説は家系の宝でもあり、この子らが大人になって所帯を持ってからも、確実に孫へと受け継いでいってほしい。

大志(小2)と一花(年少)

家庭菜園で成った今年の初キュウリ
そして今年の6月9日。この夜、ようやく育った初物のキュウリを持ち、近所の川へと向かう。『カッパさん、昨年は助けてもらって有難うございました!今年の初キュウリです。どうぞ食べて下さいな。そして今年も私達を守ってね!』。嶺花の音頭に合わせ、合唱するかのように声を揃え、そっと川へキュウリを流した。『1年に何回まで助けてもらえるの・・』、大志にそう訊かれたが、当然それに答えなどはない。ただ、この古き良き伝説は家系の宝でもあり、この子らが大人になって所帯を持ってからも、確実に孫へと受け継いでいってほしい。

大志(小2)と一花(年少)
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