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プ-ルのある宿~インドネシア編(16)

2020年1月5日
ジョグジャカルタ~プランバナン~ジョグジャカルタ



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世界遺産 ブランバナン寺院遺跡群 (1991年登録)


ここはジョグジャカルタの安宿、デルタ・ホ-ムステイ。
中庭にあるプ-ルを囲むようにゲストル-ムが幾つか並んでいるのが、この宿のセ-ルスポイントであり、特徴でもある。
部屋のドアを開けるとプ-ルへと通ずる専用の石畳があり、プ-ルまでは僅か4歩で到達。
『ドアを開ければ目の前はプ-ル』という贅沢な環境が、ここでは宿泊者に提供されている。
プ-ルは長さ10m程で、奥へ進むにつれて深くなり、最深で1.8mと僕では足はつかない。

部屋は値段によって4種類設けられ、僕らの部屋は勿論一番安いクラスの、共同トイレ・シャワ-のファン(扇風機)タイプ。
この町でエアコンは必要ないだろうし、プ-ル付きで1泊Rp.175000なら絶対にお値打ちだ。
ただ唯一難点を挙げるとすれば、蟻が多いことくらいだろうか。
雰囲気抜群の中、豊かな空間に身を浸し、僕らは今最高の居心地に触れている。

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部屋の前で優雅にスイミング
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夜のプ-ルサイド


昨日のボロブドゥ-ルに続き、今日も近郊の世界遺産を訪れる。
朝食を食べた後、宿をチェックアウトし、荷物を担ぎ、予約しているデルタ・ホ-ムステイを歩いて目指す。
途中道を間違えて無駄な時間と体力を浪費してしまったが、大通りに戻ったところで、暇そうなベチャマシ-ンに声を掛けられた。
この後、デルタ・ホ-ムステイからバス乗り場までは歩こうと決めていたが、どれだけ早く見積もっても30分以上はかかってしまうだろうと思っていた。
そうなると、種類は何でもいいから、バス乗り場まで何かに乗っていきたいと思うのが本音。
先日ジョグジャへの到着時、駅から宿へと2時間歩き、疲れ果てたことがトラウマになっている。
2万ルピア迄だったら乗ってもいいかな・・、と多少の妥協はするつもりだった。
そんな矢先の登場だったので、一応ベチャマシ-ンの掛け声は内心気になっている。

とは言え、2万ルピア以上では僕は話に乗る気はなかった。
運転手の男は当初4万ルピアと吹っかけてきたので、僕は顔も合わせず、通り過ぎようとした。
しかし男は『3万!』、『2.5万!』とたて続けに値段を下げ、必死に僕の食い止めにかかる。
それでも僕はまだ相手にせず過ぎ去ろうとすると、後ろから、『OK!2万』と声がかかった。
『何がOKだ・・』とは思いながらも、僕はその言葉を受け、待ってましたと言わんばかりに、初めて男の顔をまじまじと眺めた。
ついでにここからデルタ・ホ-ムステイまでも送ってもらうことにし、宿まで歩く手間も省けた。
約束した内容は『ここから宿経由でバス乗り場(トランスジョグジャ1A)迄』というものだった。

ベチャマシ-ンの前部座席に乗り、先ずはデルタ・ホ-ムステイに到着。
早々にチェックインを済ますが、部屋はまだ用意出来ていないということで、荷物は受付隣の小部屋に置かせてもらう。
そしてベチャマシ-ンに乗り、バス乗り場を目指す。
運転手の名前は『ミオ』、その風貌に似合わない、何とも可愛らしい名前だ。
先程交わした約束ではバス乗り場まで送ってもらうはずだったが、ミオは『プランバナンまで連れてってやろうか?』と話を持ちかけてきた。
そりゃ安ければ、こちらとしても充分考える余地はある。
当初10万ルピアと言っていたので随分安いなと思っていたが、それは片道の料金だった。

『往復だと20万になる!』と単純に倍掛けして言うが、それでは高過ぎて全く話にならない。
もし予定通りバスで行けば2人往復2万ルピア程で行けるし、宿からバス乗り場間のベチャマシ-ン代往復を含めても合計6万程で済む。
『15万ルピアならいいだろう!』と僕が言い放すが、ミオは16万の1点張りで、互いに折り合いはついていないはずだった。
しかしどうも行き先が町から離れているような気がして、ミオに尋ねてみたら、やはり勝手にプランバナンに向かっていた。
僕は一言も承諾していないが、内心15万も16万も変わらないとは思っていた。

陽気なミオは後ろで歌を歌いながら、楽しそうにバイクのアクセルを吹かしている。
エンジンの排気量が総重量に対応していないのは明らかで、速度は悲しいくらい遅かった。
バイクには当然抜かれまくりで、終いには自転車にも抜かれる有り様だった。
目の前が景色・・というこのアングルは、これまでの旅の中でも僕はあまり記憶にない。
バイタクでもトゥクトゥクでも人力車でも大概後ろが座席となるが、この乗り物は座席が前となり、目の前には遮るもののない景色が広がっている。
まるで遊園地のアトラクションにでも乗っているかのようなこの感覚は、前に突き出した脚が宙ぶらりんになっているからだろう。
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ベチャマシ-ンならではのアングル  ※ペ-スはかなり遅い

ゆったりと流れる景色を楽しんでいたら、45分程でプランバナンに到着。
ただの移動に留まらない、楽しい一時を過ごすことが出来た。
ここは1991年に世界文化遺産に登録された、ブランバナン寺院遺跡群。
昨日訪れたボロブドゥ-ルとともに、ジャワ島では外せないスポットだ。
このプランバナン寺院群で中心となるのが、ロロ・ジョングラン寺院。
サンジャヤ王朝のピタカン王により、856年に建立された壮大な寺院である。
中央に聳え建つ主堂シヴァ神殿は高さ47mあり、聖なる山を模した形は、天に燃え盛る炎を連想させる。
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プランバナン到着
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お決まりの撮影スポット
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外国人専用入口  ※入場料はインドネシア人とは桁違い
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ウェルカムドリンク  ※この時ばかりはVIP扱い

現代でこそイスラム教徒が約90%を占めるインドネシアではあるが、9世紀のジャワは北は仏教王国シャイレンドラ王朝に、南はヒンドゥ-教国マラタム朝によって統治されていた。
二つの国は王族同士の婚姻で縁戚関係にあり、それぞれがボロブドゥ-ルとプランバナンという壮大な寺院を創建した。
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プランバナン寺院群の中心、ロロ・ジョングラン寺院
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ジャワ・ヒンドゥ-の象徴
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以上、古代インド叙事詩ラ-マヤナをモチ-フとしたレリ-フ
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高さ3mの最高神シヴァ・マハ-デ-ヴァ像
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火山爆発などで半壊した小祠堂の残骸が周囲に広がる
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晴れた日にはムラピ山が望める

ついでにセウ寺院まで歩いて足を延ばし、帰路は無料の列車型バスに乗車し戻ってきた。
約束の正午を少し過ぎ、ミオの待つゲ-トへと戻る。
昨日の大混雑していたボロブドゥ-ルの出口とは違い、プランバナンのゲ-トはミオ含め2台のベチャマシ-ンしかおらず、逆に寂しい程だった。
ミオのベチャマシ-ンに乗り、帰路に発つ。
あいにくの雨が実に厄介で、ミオは座席に前面シ-トをかけてくれ、座席を覆い囲うように、ジッパ-を下ろした。
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ブブラ寺院
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セウ寺院  ※『千の寺院』という意味を持つ
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守護神クベラ
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列車型の観覧バス  ※外国人は入場料に含まれている
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藁で作られた化け物

昨日のバイクとは違い、ベチャマシ-ンでは寝ていられるのはいいのだが、こう視界を塞がれては、折角の景色はないし、閉塞感も伴って居心地は宜しくない。
『コピ・ルアクの店に立ち寄ろうか?』、後ろからミオが声を掛けてきた。
昨日も訪れたし、スマトラ島でも行ったから不用だ!と伝えたが、結局、今日もコピ・ルアク店に連れてこられる羽目に遭った。
きっと、遺跡の後には必ず立ち寄るお決まりのコ-スなのだろう。
仕方なく店内に入ると、頼んでもいないのに、長々と説明を聞かされた。
参考に1杯いくらか尋ねてみたら3万ルピアとのことで、日本人男女がコ-ヒ-を飲んでいた。
宿へと戻り別れ際、恐る恐る15万ルピアを差し出すと、ミオはすんなりと受け取ってくれた。
『16万だ!』と一方的に言い張っていたが、やはり僕の言う15万で納得したからこそ、目的地をプランバナンに変えたのだ。
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雨の帰路
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コピ・ルアク店
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ジャコウネコが何匹か飼育されている
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ジャコウネコ
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乾燥中のコピ・ルアク
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多少濡れても、景色があった方がまだマシ
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宿到着  ※運転手のミオは陽気でいい奴だった

部屋に荷物を移動させ、近くの食堂で昼食を済ませる。
システムがよく分からないが、ライスも自分で好きな分だけ盛り付けれるし、味はまあまあで、とにかくお腹一杯になった。
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部屋はこじんまりとしている
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プ-ルサイドから見た僕らの部屋
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部屋の目の前がプ-ル
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昼食  ※自分で好きなおかずを盛り付ける

宿のプ-ルで過ごす一時は、僕らにとってとても贅沢な時間となった。
他に客もいないようだし、スマホから音楽を流し、貸し切りのプ-ルを何度も泳いで往復した。
そして疲れたら、部屋の前のチェアに座り一休み。
これだけでも充分幸せだったのだが、ウェルカムのアフタヌ-ンティ-(バラ味)とロ-ルケ-キが運ばれてきた。
粋なサ-ビスに二人顔を見合わせ、思わずニヤリと笑みをこぼした。
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ランブ-タン

部屋の前でスイミング
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アフタヌ-ンティ-とロ-ルケ-キ

いつしか雨が強く降ってきたが、植物が雨で活気付く姿は、僕の好きな光景でもある。
最初からここに4泊出来れば良かったのだが、それは所詮”タラれば”の話であり、せめてこの2泊を存分に楽しもうと思った。
しかし世の中、そういいことばかりではない。
まさかこの夜地獄が待っているとは、この時は想像も出来なかった。
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粋な時間を過ごす
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念願のタピオカティ-
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夕食  ※昼と同じ店


ジョグジャカルタ・デルタHS泊-Rp.175000


宿代(残金Rp.200000) ベチャマシ-ン(プランバナン往復Rp.150000) 昼食(ナシチャンプルRp.16500×2) タピオカティ-(Rp.8000) 夕食(ナシチャンプルRp.16000×2)   計Rp.423000



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