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出口のない広場~インドネシア編(10)

2019年12月31日
ブキティンギ~パダン~ジャカルタ



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出口のない広場  ※ジャカルタなんか大嫌い!


何なんだこの広場は、もういい加減にしてくれ・・。

朝8時半、スマトラ島ブキティンギの宿を発ち、その日の17時半にはジャワ島ジャカルタの空港へと降りたった。
ここはインドネシアの首都、ジャカルタ。
当初大晦日と元日を丸々潰し、ブキティンギから48時間かけてバスで来る予定だっただけに、この楽な展開に顔がほころぶのも無理はない。
ドアtoドアで、宿からジャカルタへ。
やはりこの区間はフライトの方が現実的だった。

しかし全てがそう上手くいくはずはなかった。
雨の中、訳の分からぬムルデカ広場でいいようにコケにされ、散々たらい回しにされる羽目に。
独立記念塔(モナス)を中心とするこの広場は1k㎡以上にも及び、ただでさえ無駄に広過ぎる。
この広場の最大の欠点は、親切にも周囲が柵で覆われていること。
その上、出入口は数箇所しかなく、地図上にも示されていない。
あると思っていた広場の角に出入口がなければ、再び大変な思いをして中心のモナスまで歩いて戻らなければならない。
暗闇の雨の中、ジャカルタ初心者が、重荷を背負って容易に歩けるような場所ではなかった。

先ずはモナスを目指し、広場をクロスするように最短で宿へと向かう。
距離からして30分もかからないだろうと軽く考えていたが、迷いに迷い、何度も行き来し、結局宿に辿り着くのに1時間半もかかってしまった。
今日はせっかくの大晦日だが、とてもこんな状態で年越しを祝おうとする気にはなれない。
ただ宿を予約してきたことと、この宿の選択だけは正解だった。
こんな悲惨な状態での宿探しにはかなりの困難を強いられただろうし、最悪駅で野宿になっていたかもしれない。





ブキティンギはとても過ごし易い町だった。
赤道の50km南に位置するものの、さすがは高地にあるだけはあり気温は涼しく、結局扇風機の出番すらなく、窓を閉めて寝ても肌寒いくらいだった。
町はこじんまりとしているがとても活気があり、屋台も多く、歩いているだけで充分楽しい。
それに泊まった宿が良かったのも、僕のこの町に対する印象を引き上げた要因となる。
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宿の朝食  ※今日はナシゴレンとサラダを中心に

8:15に宿をチェックアウトし、玄関前のテ-ブルで待機していると、10分程でピックアップの車がやって来た。
所々でインドネシア人の客を乗せ、一度オフィスへと寄り、そこで支払いを済ませる。
そして乗客6人を乗せたワゴン車は、11:12、パダンの空港に到着した。
さすがにまだ時間が早くチェックインは出来ず、到着ロビ-のベンチで日記を書き、2時間以上時間を潰す。
その後、まだ少し早いとは思ったがカウンタ-で無事チェックイン。
今時の旅行者はスマホを掲げてEチケットを提示しており、僕もそれに習う。
スクリ-ンショットは、つい先日覚えたばかりの機能だ。
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空港へと向かうワゴン車
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ミナウカバウ(パダン)国際空港
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国内線チェックインカウンタ-
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荷物検査はさほど厳しくなかった

出発ロビ-のコンビニでお湯をもらい、持参のカップ麺で軽めの昼食をとる。
国内線ロビ-はWifiも充電口もなくスマホは使えなかったが、僕はここぞとばかりに2日分の日記を片付けた。
定刻通り15:45、パダン郊外のミナンカバウ国際空港を離陸。
旅行中こうやって国内線で移動するのは、僕自身初めての経験となる。
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カップ麺で昼食
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搭乗待ち
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搭乗

座席は片側3人掛けで、前席との間隔はかなり狭かった。
無料の機内サ-ビスはなく、ワゴンサ-ビスは全て有料のようだった。
1時間40分のフライトはあっという間で、定刻通り17:25、ジャカルタの空港に到着。
48時間バスのことを思うと、こんなにあっさり着いていいのかと恐縮する程、ここまでは順調だった。
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初めてのライオンエア-
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1時間40分のフライト

到着した建物は、どうやらタ-ミナル1のようだった。
無料のスカイトレインに乗り、国際線の発着するタ-ミナル3へと移動する。
そこからビックバ-ド社のエアポ-トバスに乗り、40分でガンビル駅に到着。
外は既に暗く、雨が降っていた。
先日のクアラルンプ-ル到着時と似たような状況だ。
行き交う通行人は多く、車の量も多かった。
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タ-ミナル間を移動  ※国際線タ-ミナルへ
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エアポ-トバス乗り場
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雨のジャカルタ、ガンビル周辺

宿へはムルデカ広場をクロスするように通り抜け、最短コ-スを辿るイメ-ジでいた。
しかしこのムルデカ広場が、かなりくせ者だった。
ジャカルタの象徴だか何だか知らないが、出口が分からず、外に出られない状態が長らく続く。
大晦日の夜だからか、噴水では豪華な光のショ-が行われていたが、とても呑気に見てられないような切羽詰った状況に追い込まれていた。
次第に焦り、時間ばかりが過ぎてゆく。
カッカしている僕の後ろを、ナナも必死についてくる。
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独立記念塔(モナス)を背に
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噴水ショ-

何なんだよ、この馬鹿みたいな広場は・・。
どこにもぶつけようのないもどかしさに、僕は半ば切れそうになっていた。
なんでこんなにも無駄に広いんだよ・・。
なんで1km四方の広場を、わざわざ柵で囲うんだよ・・。
せめて出口くらい分かり易くしてくれよ・・。
広場に対する不満を幾つも抱えながらも、苦労の末、1時間半歩いてようやく宿に辿り着いた。
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歩行者天国も雨で今一
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宿は前の町で予約してきた  ※分かり易い赤の外観が素晴らしい
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ジャカルタは物価が高く、宿のコスパは悪い

今日はせっかくの大晦日なのだから、せめて贅沢な物を食べようと思っていたが、既に歩く気力は失せ、近場の路上で味気ない屋台飯を食べて年越しとした。
屋台の店主が、歩道の脇から、打ち上げ花火を夜空へと放った。
手に持った大きな筒から何発も放された、音だけ大きいロケット花火だった。
何ともしがない大晦日となったが、大晦日、正月にかけてろくな思い出はない。
毎年海外で年末年始を過ごせるなんて、何と贅沢な・・。
周りの人はそう羨むが、たいてい僕らはその時、野宿するか否かの苦境と戦っている。
確実に言えること・・、
それは日本で過ごす年越しの方が遥かに楽しいだろうし、僕らの何倍も贅沢だ。
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年越しは屋台で
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質素に


ジャカルタ・Red Doorz泊-Rp.275000


ピックアップワゴン(宿~空港Rp.120000) 空港バス(空港~ガンビルRp.40000×2) 宿代(Rp.275000×2泊分) 夕食(ナシチャンプルRp.17500×2)   計Rp.785000



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