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対岸の小さなワルン~インドネシア編(8)

2019年12月29日
~ブキティンギ



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ガライ・シアノッ渓谷  ※全長4km、落差100mの大峡谷
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対岸の小さなワルンで素朴なファミリ-と


昨夜19時過ぎにドゥマイを発った、エアコン無しの夜行バス。
通路を挟んだ2席が空いており、発車するなりナナはそちらの席へ移動させた。
車内は比較的混んでいたが僕らは各々2席使い、やがて消灯すると横になり直ぐ目を閉じた。
体は窮屈だったが少しは眠れ、3時間以上が過ぎ、最初のトイレ休憩で目を覚ます。
天井際でお情け程度にしか開いていない窓だったが、心地良い風が中に入ってきて、暑さも寒さも感じない、意外と過ごし易い車内だった。
これなら、エアコン付きのバスより余程いいかもしれない。
その後も3時間走っては休憩を繰り返し、7:45、ブキティンギのバスタ-ミナルに到着した。



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運転席の窓ガラス
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バナナチップス

到着したブキティンギのバスタ-ミナルはかなりロ-カル色が強く、近代的だったマレ-シアのバスタ-ミナルとは全く比較にならない程だった。
後で出直すのも大変なので、今ここでジャカルタ行きのチケットを押さえておくことにする。
バス会社はANS、HSBと2社あるが結局は同じ系列のようで、共に1人42.5万ルピアと思いの外高かった。
到着時刻が今一はっきりしなかったが、朝9時に出て、翌々日の9時か10時には着くようだ。
すなわち12/31の朝にここブキティンギを発つと、1/2の朝にジャワ島のジャカルタに到着し、大晦日と元日は丸々バスの中で過ごすことになる。

もちろんエアコン車となり、車内にはトイレがあり、嬉しいことにWifi完備、充電口もあると言う。
大変な移動となることに変わりないが、スマホさえ使えれば何とかやり過ごせるかもしれない。
既に僕は予約する気満々で、バス会社の男性に導かれ、ATMを求めタ-ミナルの外に出る。
しかしどのATMもキャッシングの限度額が低く、手数料ばかり取られることが嫌だったので、結局は下ろさなかった。
だがこの判断が、この後の大きなタ-ニングポイントとなる。
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バスタ-ミナルでジャカルタ行きを検討

タ-ミナルに戻り、停まっていたHSBバスの車内を、念の為見せてもらう。
一見立派そうなバスだったが、中は予想外に質素で、どことなく汚らしいのが気になった。
座席を見回してみたが、Wifiどころか充電口もなく、危うく口車に乗せられるところだった。
そして決定的だったのが、トイレの汚さ。
車内で漏らすよりはまだマシだが、吐きそうになるくらい汚かった。
一気にテンションは下がり、また後で来る・・と言い残し、バスタ-ミナルを後にした。
その時はもう席は残っていないぞ!と脅かされたが、あんなバスが満員になるなんて絶対に有り得ない。

赤色のベモ(乗合自動車)に乗り、宿の直ぐ近くで下車。
目星をつけていた宿は思ったより高かったが、あいにくデラックスル-ムしか空いておらず、その上、ホリデ-料金の為普段より高くなっているとのこと。
仕方なくここで妥協することにしたが、その部屋は先客のチェックアウト待ちということで、ロビ-でコ-ヒ-を飲みながら長らく休ませてもらう。
ロビ-で2時間以上待ち、11:40ようやくチェックイン。
無料Wifiも使えたし、日記を書くなどしていたら、さほど退屈はしなかった。
さすがにデラックスル-ムだけはあり、居心地は良さそうに見えた。
エアコンは無いが、この町は高地にある為、きっと扇風機だけでも充分なのだろう。
(結局、扇風機すら使わなかった。)
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デラックスル-ム
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快適に過ごせそうだ

貴金属店で2万円分をルピアに両替えしたが、結局今回の旅で両替したのはこの時だけで、後はひたすらATMでのキャッシングやカ-ド払いで済ませていた
美味しそうな屋台が出てきたので、初めてのサテ(焼き鳥)を試してみる。
量的には全然物足りないが、サテも、付け合せのポテト(トムヤム味)もとても美味しかった。
この町にはサテ屋台が多く、どこの屋台も同じ物を同じ値段で売っていた。
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貴金属店で両替え
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サテ・アヤム屋台
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美味いけど、食事としては足りない

パノラマ公園の展望台からガライ・シアノッ渓谷を望んだ後、対岸のコト・ガダンを目指す。
渓谷に架かる吊り橋を渡り、急な階段を上った先に小さな集落があった。
集落を遠慮がちに散策していると、1人の男性に声を掛けられた。
男性に勧められるがまま、彼の店に腰を据え、コ-ヒ-(有料)を頂くことになった。
店は彼のお母さんが切り盛りし、従兄弟のジョニ-が暇そうに寛いでいた。
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日本兵
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パノラマ公園
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これから向かう対岸の村
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第2次世界大戦時、旧日本軍が掘った全長1.5kmの防空壕
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帰りに迷いそうなので、念の為写真を撮っておく
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伝統家屋
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川でバイクを洗う住民
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吊り橋を渡り
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急な階段を上る

他愛もない話をしながらコ-ヒ-、紅茶を飲み、彼らとの会話はバイクの話へと及んでいく。
彼らの乗るバイクはホンダやヤマハといった日本製のものばかりのようで、日本製は最高に素晴らしいと、称えるように言ってくれた。
彼らがバイタクか否かは別として、話は更に膨らみ、そのバイクで明日ラフレシアに連れていってくれないか?と軽い気持ちで訊いてみた。
話に乗ってこなければこの話題は終えるつもりだったが、予想外にも話しに喰い付いてきたのがジョニ-の方。
ラフレシアは山深い場所に咲き、そんなジャングルの中までバイクで行くことは無理だと分かっていたが、ジョニ-はラフレシアの咲く場所までバイクで行けると自信満々に言う。
それは絶対無理だ!と僕は何度も念を押すが、ジョニ-は一歩も引かない。
半信半疑のまま話は進み、明日の10時に宿に来てもらうことで話がまとまった。
ラフレシアの咲く場所まで2人25万ルピア、という内容の口約束となった。
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ワルンを営むファミリ-と歓談し、ついでに明日のバイクも手配
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ドネ-ションBOX(寄付箱)がやたら多い
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万里の長城を模した階段

先程交わした25万ルピアという金額は、ちょっと高過ぎたかなと後に悔やんだが、既に時遅し。
ツア-だと1人30万ルピアだったので、その半額でラフレシアを見れれば安いかと思っていたが、単純にバイク代だけだと考えた場合、異様に高く感じたのだ。
だからこそ、ジョニ-もやる気満々で、必死に喰い付いてきたのだろう。
夜の広場周辺は大変混み合っていた。
ショッピングセンタ-も大混雑だったが、ここでもマレ-シアのような近代化は見られず、発展途上の国なんだと感じた。
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展望台からの眺め
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右手に見える赤い屋根は消防署
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夕刻の時計塔周辺はとても賑やか
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バンド演奏
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卵バ-ガ-
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ナシチャンプル  ※ライスにかかったココナッツソ-スが絶妙
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夜も賑やか

ジャカルタへの飛行機の予約は、宿の受け付け女性にほとんどやってもらい、何とか無事押さえることが出来た。
スマホのアプリ(スカイスキャナ-)で予約を試みた訳だが、結局僕の力量では無理だった。
飛行機の運賃はバスの倍以上したが、日程は2日縮まるし、何よりストレスがない。
この町への到着時、バスタ-ミナルで大晦日のジャカルタ行きを予約しなくて大正解だった。
ずっとネックだった48時間のバス移動は諦め、明後日僕らはジャカルタまでワ-プする。
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宿内にあったカプセルル-ム  ※初めて見た


ブキティンギ・ハロ-GH泊-Rp.312500


バナナチップス(Rp.13000) ベモ(バスタ-ミナル~市内Rp.3000×2) 宿代(Rp.312500×2泊分) 昼食(サテアヤムRp.15000×2) キナンタン公園(Rp.20000×2) 寄付(Rp.5000) ワルン(コ-ヒ-、紅茶Rp.5000×2、カップ麺Rp.8000) ス-パ-マ-ケット(カップ麺Rp.3900、Rp.4250) 屋台(卵バ-ガ-Rp.10000) 夕食(ナシチャンプルRp.20000) 飛行機(パダン~ジャカルタ2人Rp.2003000)  計Rp.2778150



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