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クトナ-・ホラ~中欧周遊編(27)

2019年1月13日
~チェコ・プラハ~クトナ-ホラ



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世界遺産 クトナ-・ホラ (1995年登録)  ※セドレツの聖母マリア大聖堂
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世界遺産 クトナ-・ホラ (1995年登録)  ※聖バルバラ教会


13世紀後半、セドレツの修道院長がエルサレムにある聖墓から持ち帰った一握りの土をこの地に巻いた。
以来、この墓地教会(納骨礼拝堂)は聖地と見なされ、埋葬を望む者たちの遺体がボヘミアだけでなく、中央ヨ-ロッパ各地から集まるようになった。
フス戦争やペストによる何万人もの犠牲者も、今もこの場所で眠っている。
初めて人間の骨が積み上げられたのは1511年、半盲の僧侶の手によってであった。
そして現在見られる巨大なシャンデリア等の装飾は1870年頃、チェコの木彫り師フランティシェク・リントによって作られた。

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墓地教会(納骨礼拝堂)
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4万人もの僧侶の骨で飾り付けられている


昨夜の夜行列車はとにかく酷いものだった。
地獄のような寒さに追い打ちをかけるかのように、車掌の言っていることは全くの意味不明。
結局この車両はプラハに行くのか、行かないのか、どっちなんだ。
未明にかけての2時間(1:30~3:30)停止は車両切り離しに伴うものだが、元々最終目的地が異なる車両が連結されていたことが要因で、このようにややこしいことになっている。
その後奇跡的に車両内の暖房は復活し、7:18、ようやくチェコの首都プラハに到着した。
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深夜の2時間停止
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7:18、ようやくプラハ到着

今日はこのまま次の町へと向かう為、すぐさま切符売り場に並び、クトナ-・ホラ行きを手配。
しかしこの窓口で対応した年配女性の職員に心底腹が立った。
僕とナナ2人横に並んでカウンタ-の前に立ち、『この2人分のチケットをくれ!』と言い、この子は11歳だと伝える。
しかしこのババァ、耳が遠いらしく、大人2人と子供1人分のチケットを勝手に発行してきた。
気を利かして嫁さんの分も手配してくれたのだろうが、誰もそんなことは頼んでいない。
『そうでない、この2人分だけだ!』と言い返すと、何やらブツクサ文句を言い、一人大声を上げて切れていた。

こちらも怒り返したいところだが、切符を売ってもらえないと困るので、こちらに非はないが『アイムソ-リ-・・』と一応丁寧に謝っておく。
そして改めて切符を発行してもらったところで、颯爽とクレジットカ-ドを差し出す。
先程『支払は?』と訊かれた際、僕はまだチェコの通貨を手にしていないので、当然『カ-ド払いで!』と伝えていた。
しかしこのクソババァ、頭まで相当悪いときた。
『さっき現金と言っただろ!』と再度逆切れし、僕のカ-ドを投げ返し、あっちへ行け!と手で追い払う仕草で僕を挑発。

ここで喧嘩しても仕方ないので、おとなしく隣の窓口に移ると、隣の窓口の女性は対照的に冷静で、英語も理解し、すんなりカ-ドでの購入に応じてくれた。
隣でクソババァが未だに大声で何やら叫んでいるが、よくあれでチェコの表玄関でもある首都駅の窓口に居られるな、と逆に感心した。
まぁ何より、無事買えて良かった。
あのクソババァ、今度会ったら睨みつけてやる。

8:03発の列車に乗り、1時間程でクトナ-・ホラに到着。
当初この町を訪れる予定はなかったが、リトアニアをやめたことで、チェコの滞在日数が延び、急遽予定に入れた。
町は駅から離れており、宿探しも大変だろうなと覚悟していたが、駅を出て直ぐの所に大型ペンションがあった。
この宿はツ-リスト相手ではなく、完全にロ-カル宿といったところで、部屋数も多そうだ。
値段も安く即決だった。
それに何より翌日鉄道で次の町へ向かうことを考えると、駅近く(徒歩1分)という要素以上に求めるものはなかった。
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さっさとプラハを出たい
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クトナ-・ホラ到着

チェックインの後、先ずはシャワ-を浴び、その後ナナに昨日の日記を書かせる。
トイレ・シャワ-は共同で部屋は至ってシンプルだが、テ-ブルや椅子、ケトル等があるのは嬉しかった。
昨日の残り物で朝食兼昼食を済ませ、昼前には外出する。
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駅を出て直ぐの大型ペンション
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部屋
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昨日の残り物で食事を済ます
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ATMでキャッシング(手数料125Kč)  ※珍しく日本語が表示された

まずは聖母マリア教会を訪れる。
ここは世界遺産にも登録され、1300年頃それまでのロマネスク教会に代わって建てられた。
その時代から残っているものとしては、チェコ最大となる。
そして1700年にはバロック・ゴシック様式で増築がなされ、今に至る。
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聖母マリア大聖堂
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祭壇
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豪華な装飾
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宗教画
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レゴおじさんと

そして次に訪れたのが、墓地教会(納骨礼拝堂)。
ここでは4万人もの僧侶の骨が蓄積保管されているだけではなく、随所にその骨を用いた装飾がなされている。
それ程広い空間ではないが見渡す限り骨ばかりで、一歩中に入った瞬間から終始骨に圧倒され続けることになる。
人体の全ての骨を使用して作ったというシャンデリアは正に圧巻で、3日前に訪れたヴィエリチカの塩のシャンデリアよりも余程インパクトがあった。
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墓地教会に一歩足を踏み入れれば
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正しくそこは、骨の世界(Bone World)
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積み上げられた大量の人骨に圧倒されていると
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文字や
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シャンデリアや
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紋章や
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ア-トまでもが全て骨であることに感動すら覚える
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どこも骨だらけ
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ここまで徹底するのは凄い
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外の土産屋もやはり骨(頭蓋骨)

次に旧市街へ向かうべく大通りでバスを待つが、30分以上待っても一向にバスは来ず、結局諦めて歩いて向かうことに。
やがて雨もぱらつき始め、旧市街では聖バルバラ教会のみの見学となった。
聖バルバラ教会はこの町最大の見所であり、この教会も世界遺産に登録されている。
この町は13世紀後半に銀鉱脈が発見されて以降、鉱山の町として急速に発展し、銀の産出量は当時のヨ-ロッパ全体の3分の1を占めるまでになった。
14世紀にはボヘミア王により王立造幣局が設立されると、王国通貨の製造を担うことで町は更に大きな発展を遂げていく。
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聖バルバラ教会

ドローン空撮動画  ※WEBより

しかし16世紀に銀が枯渇するとともに衰退し、三十年戦争を経て、1726年に造幣局は閉鎖。
元々この教会は1388年に建設が始まったが、戦争や度重なる資金不足に見舞われ、1558年の完成に至るまで幾度となく中断されてきた。
教会名にもなっている”聖バルバラ”は、鉱員の守護聖人であり、建築資金の大半は市民の寄付によって調達された。
この町の坑夫は週6日、1日10~14時間働き、当時世界では最も深く地下500mまで降りて作業していたのだという。
坑夫像(1700年頃作)では、民族衣装をまとった坑夫が、片手に燈火、もう片手に作業道具を握っている当時の姿を見ることが出来る。
入場の際に日本語の解説書が無料で貸してもらえることで、より充実した見学となった。
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マドンナ像(1380年作)は、教会最古の展示物
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彩色窓はモザイクではなく、ガラスに色塗りされたもの
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1490年作、フレスコ画
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キリスト受難の三場面(1463年作、フレスコ画)
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中央部分は吹き抜けになっている
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坑夫像(1700年頃作)
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木製の長椅子(17世紀末)
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2階の展示品
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日本語の解説書が無料で貸してもらえる  ※最後文字が被っていた

帰りも歩くことにし、途中ス-パ-マ-ケットに立ち寄り、大量に買い出しをする。
宿に戻り、1階の共同キッチンでナナとペンネを作って食べた。
生憎今回は今一の出来だったが、2人共取りあえず腹一杯にはなれた。
駅周辺と旧市街、遠く離れた2地区の観光は不便だが、こじんまりとした町は過ごし易かった。
イメ-ジ的にはイタリアのアッシジに似ている。
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旧市街を一望
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ス-パ-マ-ケット
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夕食はキッチンでペンネ


クトナ-ホラ・ペンション SEDLEC泊-721Kč


鉄道(プラハ~クトナ-ホラ大人113Kč、子供28Kč) 鉄道(クトナ-ホラ~ブルノ大人295Kč、子供73Kč) ATMキャッシング手数料(125Kč) 共通入場券(大人220Kč、子供130Kč) ポストカ-ド(5Kč) ス-パ-マ-ケット(オレンジジュ-ス2㍑5.5Kč、赤ワイン1.5㍑39.9Kč、瓶ビ-ル500ml5.9Kč、瓶代3Kč、オレンジ11個23.3Kč、ソ-セ-ジ400㌘29.9Kč、ポテトチップス200㌘19.9Kč×2、パン1.9Kč×8、ペンネ400㌘6.8Kč×2、トマトソ-ス500㌘12.9Kč) 宿代(721Kč)  計1899Kč
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