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第14回佐渡島一周エコ・ジャ-ニ-208km(2)~72㌔で転倒、完走危うし


・・前回の続き


大会当日、3時半に起床。僕的にはスタ-ト3時間前となる3時には起きておきたかったが、同部屋の皆に配慮して少し起床時刻を遅らせた。3時半に起きても周りは誰も起きる気配がなく、一人部屋を出てロビ-のソファ-で最近読み始めた小説(新田次郎の『槍ヶ岳開山』)を読みふける。ちなみに僕は文章を書くのは好きだが、本を読むのは大の苦手。小説1冊を読むのにどれだけ早くても1ヶ月、遅いと1年、しかし読み切ることは極まれで、途中で断念して諦めることが多い。昨年は沢木耕太郎の『凍』をこのタイミング(小学校運動会~佐渡)で何とか読み切った。4時を過ぎ部屋に戻ると、さすがに皆起きていた。準備を済ませ、5時から朝食。佐渡と言えばイカ刺が有名らしい。ご飯4、5杯は食べれたが、山盛り2杯でやめておく。
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朝食  ※ご飯、味噌汁はお代わり自由

トイレを済ませ、スタ-ト5分前に玄関へと向かう。例年出走前に階段に並び、主催者が集合写真を撮っているが、僕は映った試しがない。緊張感のないカウントダウンが始まり、6時、いよいよ長い旅が始まった。今回で佐渡3周目。何が楽しくて佐渡を3周もするのだろうと自分でも思う。スタ-ト時は一番後方にいたが、㌔6分を切るイメ-ジで列の脇を抜けていくと、直ぐに先頭集団に追い着いた。周りは皆GPS付きの時計のようで、1㌔毎に『ピッ!』と音が鳴っている。その音を耳にし、思っていたより少しペ-スが早いことを知った。最初の10㌔を㌔5分半で入ってしまい、その後は意識して少しペ-スを落としたが、それでも㌔6分は切っていた。尖閣(せんかく)湾辺りまでは浦安の男性と話しながら走っていた。彼は初200㌔らしく、100㌔はサブテン、マラソンはサブスリ-とのこと。出来れば27時間くらいで走りたいと言っていたが、次第に僕が疲れ、尖閣湾揚島遊園で握手をして彼を見送った。結局この男性、24時間を切り、見事総合2位に入っていた。
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スタ-ト直前  ※ここに戻ってくるのは1日半後か・・。そう思うとかなり憂鬱
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尖閣湾
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冷の甘酒  ※尖閣湾揚島遊園にて

3時間15分かけ、第1エイドの千本公民館(29.8km)に到着。ろくに走り込みもしていないくせに、出だし調子に乗ったツケが回り、既に脚は疲れ果てている。エイドの給食は昨年より質素になっており、どこか寂しさを感じた。ペットボトルに飲料を補充し、気は乗らないが先へと進む。昨年はもっと走れていたような気もするが、やはり僕は30㌔過ぎくらいで一度疲れのピ-クが来る。208㌔も走ろうとするにしては随分情けない気もするが、普段週末のロング走でもせいぜい30㌔しか走らない為だろう。目指す亀は少しずつは近付いている。Z坂手前のオアシスで待望のアイスをゲット。この日に備え、今年はマンゴ-とミカンのアイスキャンディ-が沢山冷凍庫に補充してあった。店内でスイカを数切れ頂いた後、軒先のベンチに座り、キンキンに冷えたアイスを頬張る。Z坂は走る気など更々ないので、激坂を目の当たりにしても悲壮感はない。
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第1エイド 千本公民館(29.8km)  ※昨年まであったおかずセットがなくなっていた
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飲物を補給
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佐渡市指定文化財 清水寺(せいすいじ)の大イチョウ
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亀が遠い
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マンゴ-バ-(75円)  ※Z坂前のオアシス、たにぐち商店
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黄金色の稲穂

いよいよ一つ目の亀が見えてきた。先ずは『大野亀』の登場だ。この岩山には登山道が付いていて山頂まで登れるようだが、大会中にわざわざ時間と体力を割いてまで登るアグレッシブさは僕にはない。大野亀ロッジでは待望のソフトクリ-ムを食べた。ついでに冷たいコップ水も数杯頂き、喉も存分に潤す。ここではカレ-ライスを食べるランナ-も多い。ここは数少ない貴重な休憩ポイントなのに、皆先立つのが早くて驚いた。ようやく重い腰を上げ、道路に出る。左手に『賽の河原』の看板は目にしたが、ここは迷わず直進。しかし少し進んでからどうも気になったので、地べたに座りこの日初めて地図を取り出す。やはり直進は間違いで、大野亀を出て直ぐに左折するのが正解だった。危なかった、先日の白山白川郷に続き、また思い込みでミスするとこだった。
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大野亀
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大野亀ロッジのソフトクリ-ム(350円)
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賽の河原
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二ツ亀

亀を越え、次に目指すは両津港。これまで出てこなかった地名が看板に現れ、次第に距離が縮まっていく感覚は嫌いではない。ようやく第2エイドの鷲崎ふれあいセンタ-(58.1㌔)に到着。エイドでは長居をしないよう心掛けてはいるが、靴を脱ぎ弁当を食べていると、結局20分くらい直ぐに過ぎてしまう。昨日の説明会では『ランナ-は右側を走るように』と言われていた。なるほどな、さすがランナ-目線の考えだこと。確かに前方から来る車は把握出来るが、後方から迫る車には気付けない。しかし実際今こうしてブログを書いていて思い出したが、よく考えれば歩行者は元々右側通行だった。
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次に目指すは両津港
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第2エイド 鷲崎ふれあいセンタ-(58.1㌔)

海と山以外景色の無い佐渡一周道路の右側山手の道路脇を黙々と走る。山側に寄り過ぎている為か、路面は土や草で覆われ、若干濡れて滑り易くなっていた。そんな時、ふいに足を掬われ思わず大転倒。この約72㌔地点で左膝を猛烈に強打し、しばらく立ち上がれなかった。その後何とか立ち上がれたが、あまりにも痛過ぎて全く走れない状態に陥った。これはヤバい、ただでさえ遅れているのに、これでは完走すら危うくなってきた。幸いにも歩くことは出来たのでしばらく徒歩で進み、血を垂らしながら21㌔先の仮眠所を目指す。この時点で選択肢は2つしかなかった。93㌔の仮眠所でリタイヤするか、48時間かけて最後まで歩き通すか。当然後者を選びたかったが、僕にはコ-ス上で2晩越す勇気がなかった。だとすると無念のリタイヤか・・。とうとう僕にも土が付く時が来た。深い悲壮感と絶望感が僕を包み込んでいた。
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72㌔で大転倒  ※左膝強打、痛くて走れなくなる
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両津が見えたが、まだ遠い

しかしこの最大の危機も、得意のしぶとさで何とか無事乗り越えた。しばらく歩いた後、痛みを我慢して恐る恐る走り出してみたら、痛いなりにも次第に走れるようになってきた。今更遅れた分は取り戻せないだろうが、これなら何とか40時間以内ではゴ-ル出来るかもしれない。微かな希望が湧いてきたが、脚の疲れは治まるはずがない。通行人すらいない寂しげな両津の商店街を一人駆け抜け、19:50、ついに仮眠所となる住吉温泉寿月館(93.3km)に到着。ここに辿り着くまで14時間弱もかかってしまったが、昨年と比べ50分遅れで済んだのだから、まだ良しとしたい。昨年同様仮眠は申し込んでいなかったが、間違えてお金だけ振り込んでしまったこともあり、今年はここでしっかり仮眠し、確実に完走狙いで行こうと決めた。既に時間的な目標はないが、出来れば40時間は最低でも切っておきたい。
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両津市内
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夜は点滅ライトがあり、比較的見つけ易い
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仮眠所 住吉温泉寿月館(93.3km)  ※昨年より50分遅い
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夕食弁当、豚汁、ビ-ル  ※今年は辛い闘いになりそうだ


つづく・・

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