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白山白川郷(2)~霊峰の頂に立ち

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霊峰の頂で何を想う


・・前回の続き


僕らのような飛騨人は、こちら平瀬道の方から登るのが地理的にもほとんどだろう。白山登山と言えば石川県側の入山口をよく聞くが、飛騨人にとっては近いようで遠い存在である。両県の里を結ぶ唯一の交通手段として白山白川郷ホワイトロードがあるが、通行料は普通車往復2600円(軽2200円)と高く、わざわざ反対側に出向くのは僕のような貧乏人には辛い。それに基本僕は自分の道楽如きに無駄なお金はかけないので、高速道路に乗ることもなければ、高価な道具や流行のウェアなんかには全く興味がない。地獄のロ-ドを走り上げ、大白川の登山口にて少し休憩。ここには確か水場があった気もするが、結局場所が分からなかったので、僕はトイレの水にて補給した。ここから室堂を経て白山までが、本日一番楽なパ-ト。かつ一気に最高地点まで上がってしまうので、それ以降は基本的に下り主体となってくる。
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大白川登山口

この時期の日の出は5時半頃だが、さすがに山頂で日の出を迎えることは出来なかった。当初5時半の山頂着もイメ-ジしたが、ロ-ドのことを考えると、日の出鑑賞だけの為にそこまでの早発ちはしたくなかった。黄金色の太陽が、僕らの背中を照らし始めた。せめてどこか見晴らしのいい高台でその瞬間を見届けたかったが、標高的に望めそうもなく、辛うじて樹木の間から朝日を拝んで良しとする。平瀬道のシンボルツリ-を通過。一度見たら絶対に忘れないインパクトのある風貌だが、どこか憎めない顔をしているようにも思え、心なしか苦しんだ表情のタッちゃんに似ている気がする。この辺りにくると眼下に白水湖の姿が見え、確かに登っているんだと実感出来る。
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快晴の予感
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朝焼けに染まる乗鞍岳
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朝日
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平瀬道のシンボルツリ-

先頭を進む僕が、不気味な物体に悲鳴を上げる。『ウシガエル』とでも言うのだろうか、かなり大きくて、見るからに気色悪い。アマガエルなら可愛くて僕の家の玄関先でもよく見かけるが、やはり何事にも限度がある。しかし波ちゃんは意外にも勇敢で、触ろうとしたが、毒があるから・・とタッちゃんに止められた。ちなみに僕は高校を卒業後、名城大学の夜間に通っていたが、同時に名古屋で陸上自衛官をしていた。その時、本気でレンジャ-(陸自の精鋭部隊)を目指していたが、ヘビだけがネックだった(生きたヘビを歯でかじり、皮を剥いて食べなければならない)。しかし陸自在籍時、右肩に脱臼癖が付き、敢え無く諦めざるを得なくなった。今も昔も『高い所』と『爬虫類』だけは大嫌い。それだけは一貫している。
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道標
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お前、結構キモイな
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スカイトレイル

先ずは、大倉山(標高2039m)に登頂。コ-ス上に突如山頂標識が現れる為、山頂に着いたという実感はない。この先100mの大倉山避難小屋にて少しブレイクとする。ここまで要した時間は、登山口から1時間14分。それ程追い込んだ訳ではないが、コ-スタイム(2時間半)の丁度半分で到着した。各自おにぎり等の補給を済ませ、5分で発つ。随分と標高も上がり、右手には開けた眺望が待っていた。どこが白山の山頂なのかは特定し難いが、きっとあの辺りだろうとは予測出来た。華やかな高山植物が頻繁に現れるようになり、タッちゃんと花の名前を確認しながら歩く。僕も花や山菜には詳しいつもりでいたが、タッちゃんはおそらく僕よりも詳しそうだ。自生する野イチゴはほんのり酸っぱく、自然の味がした。万が一山で遭難し数日過ごすことになった場合、この知識の差が多少なりとも生死に影響するだろう。食べれる草花さえ知っていれば、少なくとも飢え死にすることはない。それに山はただ急いで登っていても全然楽しくないし、いつだって心にゆとりは持っていたい。
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大倉山(標高2039m)
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大倉山避難小屋
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大倉山  ※先程は通り道だったが、こう見ると確かに山だった
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ハクサンコザクラ?
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トリカブト  ※有毒植物の代表格
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野イチゴ(ナワシロイチゴ)

そして室堂の建物が見えた頃、先程から前方に見えていた男性登山者を捉え、追い越した。そしてその男性と擦れ違いざま、どちらからともなく『アッ!』となった。その男性は同業者の先輩で、4年前に当時小2のナナと白山に登った時もこの辺りで会っている。どうやら入山前のロ-ドで見かけた2台目の車がこの先輩だったらしい。ホントよく会うな・・とは、互いに思ったことだろう。僕は数年に一度くらいしか白山には来てないし、余程先輩が頻繁に通っているのか、はたまたこれも何かの導きか。室堂到着後、水場で水をたらふく飲み、その後ペットボトルを満タンにしておく。センタ-前のベンチに座り、しばし休憩とする。波ちゃんは子供の頃に親に連れて来てもらった思い出の場所らしい。上空ではドロ-ンが飛び、その舞い上がる高さに周りの登山者は歓声を上げていた。ここでは30分以上のんびりと過ごし、ようやく重い腰を上げる。
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室堂手前で先輩調査士に遭遇  ※4年前の前回の登山でも会っている
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御前峰を望む
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水場1
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水場2  ※センタ-の近く
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室堂ビジタ-センタ-
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室堂を見下ろす

室堂から20分足らずで、御前峰(標高2702m)に到着。ここが霊峰白山の山頂となる。白山比咩神社の本宮は石川県白山市にあるが、この白山山頂にはその奥宮が祀られている。富士山、立山と並び、ここ白山は『日本三名山(日本三霊山)』の一つに数えられている。いつの頃からそう称えられるようになったのかは知らないが、古くから日本人の心の拠り所であったということは間違いない。単に小説の題材に過ぎない『日本百名山』とは根本的に何かが違う。 古くから人々が仰ぎ見て祈りを捧げてきた霊峰に、越前の僧・泰澄(たいちょう)が初めて登ったのが、養老元年(717年)のこと。そして白山は平成29年(2017年)に開山から1300年の時を迎えた。ちなみに『日本四名山』となると、富士山、立山、御嶽山、大山(鳥取県、岡山県)となるそうだが、その根拠は更に不明で、何故白山が外れるのかもよく分からない。
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白山比咩神社奥宮
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大汝峰(左)、剣ヶ峰(右)
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霊峰白山・御前峰(標高2702m)
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込み合う山頂部
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御嶽山


つづく・・




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