第2回南砺100kmマラニック(2)~食巡り満喫中
・・前回の続き
令和元年6月2日、いよいよ第2回南砺100㌔マラニックの当日を迎えた。『マラニック』とは、”マラソン”と”ピクニック”を合わせた造語だが、この大会が何故そう謳っているのか後々少し分かってきたように思う。昨日受付会場で目にしたエイド提供物の一覧表。活字で一度目にしただけでも、何だか凄いぞこの大会!と嬉しくなった。まだ知名度の低い当大会は参加費は1.5万円と安く設定され(参考:野辺山2万円)、その分大会冊子を白黒にしたり、マイカップ持参としたりして、無駄な経費が極力抑えられている。朝1時半起床。スタ-ト地点の駐車場で車中泊したので僕は随分気楽なものだが、富山市内やゴ-ル会場からのバス組は朝早くからの移動となり結構大変そうだなと思った。スタ-ト1、2時間前に到着しても休憩する建物は狭く、館内はバス組のランナ-で溢れていた。対して車中泊組(当初3台だったが知らぬ間に増えていた)はスタ-ト直前まで車でのんびり過ごし、実に効率の良いスタ-ト前を過ごすことが出来た。ただしトイレの数が少ないのと、駐車場とスタ-トゲ-トが意外と離れているのが難点で、僕がスタ-トゲ-トについた頃にはスタ-トまで5分を切っていてかなり焦った。この時期の日の出は4時半となる為4時ではまだ暗いが、ヘッドライトがなくても充分走れたし、直ぐに薄明るくなってきた。それに実際ライトを携行するランナ-はほとんどいなかった。

朝4時のスタ-トを待つ ※タカンボ-スキ-場

世界遺産 菅沼合掌造り集落
自分の脚の完治具合が今一読めないこともあり、出だしは慎重に向かった。肉離れ明けの復帰ランがいきなり100㌔本番というのは、どう考えても無謀のようにも思える。一応今日の最低目標は”肉離れを再発させず、時間内完走”としているが、制限時間が15時間だからと言ってそこまで甘えるつもりはない。”全エイドを食べ尽くし、12時間台でケガなく完走”が自身に掲げたもう一つの目標であった。スタ-ト直後下りだったこともあり、慎重な脚運びながらも最初の10㌔は㌔6分で入る。10㌔手前から後ろで足音と凄い殺気を感じていたが、やはりゲストランナ-の西村さん(元ハ-フ日本代表)だった。夜明け直後の世界遺産集落を2つ通過。そして平行政センタ-(15㌔)エイドから、南砺食べ尽くしツア-が始まった。この大会は参加人数が少なく、メジャ-な大会のようにエイドがごった返すことはない。対してボランティアは多く、今年の富士五湖のようにエイドがパンクするということもない。

10㌔通過は5:00

世界遺産 相倉合掌造り集落 ※観光名所を組み込んだ見事なコ-ス設定

この大会、写真は販売ではなく全てFBにて無料公開 ※何と(南砺)太っ腹!

合掌集落を抜けて

赤かぶの漬物

五箇山の堅とうふ

とちもち ※なんか今日は楽しくなりそうだな

20㌔通過は6:05
前回野辺山で悪夢を見た”魔の9㌔”を何とか越え、20㌔も無事通過。脚は今のところ問題ないが、いつ肉離れが再発してもおかしくないとビクビクしながら走っている。それにしてもこの大会も結構アップダウンがあり、高山を彷彿させるものがある。辛い坂道の中腹に21㌔エイドがあった。青年がギタ-片手に透き通るような爽やかな声でジブリソングを歌い、ジブリ姿のキャラクタ-がランナ-をもてなしてくれた。『富山』と言えば、やはり『ます寿司』は欠かせない。とにかくこの大会はエイドの給食がかなり凄そうなので、大会前の無駄なカ-ボロ-ディングも、当日のジェル携行なんかも全く必要がない。ようは胃薬だけしっかり飲み、最後まで食を楽しめるよう、腹の調子だけ整えておけばいい。

前半のアップダウンは高山並み

夏焼念仏道場(21㌔)エイド ※千と千尋の神隠しの歌に癒された

ます寿司 ※富山と言えばコレ

長いトンネル
僕の走る位置とギタ-青年の行動リズムとが運良く一致していたようで、次のエイドに着く度に心地良い歌声が僕らランナ-を優しく迎え入れてくれた。『次のエイドでは何が食べれるのだろうか・・』という期待とともに、『次は何の歌が聴けるのかな・・』という期待も混じり、それが大きな活力となっていた。これまで僕は幾つかの大会に出たことがあるが、正直大概どこも似たりよったりのエイド給食となる。飲物にしてもそこまで冷えていなかったり、薄めてあったり、種類がワンパタ-ンだったりと、飲物一つとっても残念な大会は実際に存在する。しかしこの大会は飲物からして、深く印象に残った。何種類かある飲み物はどのエイドでも氷でキンキンに冷され、バケツから桶で掬うメジャ-な大会とは雲泥の差だった。給食も他の大会では決して見ることがないものばかりで、終始新鮮さを感じていた。

うまいもん館(27㌔)エイド ※米津玄師の歌が良かった

プッチンプリンやポテチ、茶万頭など

ランチパック ※無くなれば直ぐに追加される

フル-ツ缶 ※これはいい
30㌔表示、40㌔表示には気付かなかったが、この大会はスタ-トとゴ-ル以外に計測箇所はない。第1関門を兼ねる利賀行政センタ-(32㌔)エイドでは再びギタ-青年に会えた。苦しみながら走っているランナ-にとって歌ほど力になるものはないが、これだけ歌に恵まれた大会も今回が初めてだろう。エイドで提供される給食は全て美味しいが、ここのピスタチオジェラ-トはかなりヤバかった。こんな高級なアイスがマラソン大会で食べれるのかと思える程美味く、僕はいちごジェラ-トの後に堪らず3カップは食べた。もう少し食べておけばよかったと今では少し後悔しているので、来年はもっと食べたいと思う。来週参加する地元飛騨高山の大会もエイドはかなり充実している。その中でも中間の丹生川関門なんかは間違いなく日本一のエイドだろうと僕はこれまで確信していたが、その安泰だった地位も南砺に脅かされるかもしれない。

利賀行政センタ-(32㌔)エイド ※もののけ姫熱唱中

もちもちカレ-パン ※マラニックなだけに、特産品を食べ尽くす

いちごジェラ-ト ※この大会、タイムばかり求めてはあまりにも勿体ない

ピスタチオジェラ-ト ※これは超ヤバイ!

どおりで美味いはずだ ※出来れば腰を下ろし、10個は食べたい
つづく・・
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| 2019 | 08:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑