FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

アドリア海の真珠~中欧周遊編(13)

2019年1月1日
モスタル~クロアチア・ドゥブロヴニク



DSC07729_convert_20190427172514.jpg
世界遺産 ドゥブロヴニク旧市街 (1979年、1994年登録)
DSC07771_convert_20190427180303.jpg
アドリア海に陽が沈む


アドリア海に突き出た城塞都市、ドゥブロヴニク。
町を囲む城壁は8世紀頃に建築が始まり、町の拡張とともに広がっていった。
『アドリア海の真珠』と呼ばれるクロアチアきってのこの観光地は、ラグ-サ共和国として15~16世紀にはヴェネツィアと並ぶ貿易都市として栄え、今も旧市街には当時の面影が色濃く残っている。

この美しい旧市街は1979年に世界遺産登録されたが、1991年に始まったクロアチア独立戦争の際、旧ユ-ゴスラヴィア連邦軍の攻撃により旧市街も大きな被害を受け、『危機にさらされている世界遺産リスト』に挙げられる。
しかし終戦後に修復が進み、1994年に改めて世界遺産に登録されることになった。


今日の移動は朝早い為、6時半に宿をチェックアウトした。
まだ誰もが寝静まっている中、鍵を部屋に置き、勝手に宿を出ていく。
歩いてバスタ-ミナルへと移動し、乗り場で待っていたら、しばらくしてバスがやって来た。
車内は相変らずガラガラで、中央出入口の特等席に座る。
DSC07657_convert_20190427164316.jpg
モスタルを出発(7:03)

乗車後しばらくして、まず最初のボ-ダ-(イミグレ)に着いた。
車内に乗り込んできた警察官にパスポ-トを預け、まとめてスタンプを押してきてくれるという一番楽なパタ-ンだった。
しかし返ってきたパスポ-トを見てみるが、どこにもそれらしきスタンプが見当たらない。
その後も何度かイミグレを通過し、同じことが繰り返されるが、スタンプは有ったり無かったり。
今回の移動は一旦ボスニアを出てクロアチアに入り、その後クロアチアを出てボスニアに入る。
そして再度ボスニアを出て、クロアチアへと入る。
複雑な国境線がその要因だが、明らかに出入国スタンプの数が足りない。
おそらくボスニアの出入国が省略されていたような気がするが、未だどれが何のスタンプなのか僕自身よく分かっていない。
DSC07662_convert_20190427164339.jpg
ナナは国境を寝たまま通過

モスタルからドゥブロヴニクまでは4時間と聞いていたが、意外と早く10:11には到着した。
ドゥブロヴニクのバスタ-ミナルで、早速明日のスプリット行きのチケットを購入。
その後宿を求め旧市街方面へと歩いていると、アパ-トメントの表示がやたらと目に付いた。
しかしどこも玄関は閉ざされ、肝心のベルすら無く、宿泊交渉のしようがない。
DSC07665_convert_20190427164402.jpg
途中ここで大休憩
DSC07668_convert_20190427164414.jpg
ドゥブロヴニク到着(10:11)

昨日の大晦日もそうだったが、今日の元日の宿探しもそれなりに覚悟はしていた。
予想通り厳しい状態が長らく続き、やがてアパ-トメントの表示を見つけ、脇道へと入っていく。
門は開いているが、ベルを押しても応答がない。
ここは諦め、その道向かいのアパ-トメントの門をくぐり、玄関のベルをひつこく何度も押す。
だがここも応答はなかったが、玄関が開いたので、玄関を開け今度は大声で叫ぶ。
しかし同様に返答はない。

諦めて引き返そうとした矢先、どこからか男性の声がして、僕らの前に出てきてくれた。
部屋は空いているか?と尋ねてみたら、有る!という嬉しい返答は予想外。
早速部屋に案内され中を見てみると、コテ-ジのような、とても広い部屋だった。
きっと値段は高いのだろうなと覚悟していたが、驚くことに40€と言う。
これで泊まる意志は固まっていたが、値切り交渉を始め、甲斐あってすんなり35€になった。
それでも充分なのに、まだ下げれると思ったのか、僕は更に欲を出し30€を希望した。

しかしこの行為が相手の気分を損ねたようで、では何泊するのか?と逆に問われ、1泊だ・・と答える。
それなら40€だ!と突き放され、再び振り出しに戻ってしまう。
35€でいいから・・と泣く泣く懇願するも、宿の男性は40€から一歩も引かなかった。
結局僕が折れることになり、40€で渋々決定。
しかし昨日の偽四つ星(40€)より余程いいし、今となっては欲を出したことだけが悔やまれる。
昨日の残り物で軽い昼食をとり、備え付けのキッチンでフリ-コ-ヒ-や紅茶を淹れて飲む。
DSC07669_convert_20190427164428.jpg
ベッドル-ム
DSC07670_convert_20190427164438.jpg
キッチン・ダイニングル-ム
DSC07671_convert_20190427164452.jpg
トイレ・シャワ-ル-ム
DSC07676_convert_20190427164524.jpg
家族経営のアパ-トメントは質が高い

僕らが泊まることになった宿はバスタ-ミナルは近いが、観光する旧市街は遠いので、その点若干不便ではある。
宿から30分程歩き、ついに憧れのドゥブロヴニクの観光が始まった。
先ずは城壁へと上る。
入場料は高いが、城壁の上を歩かずして、この町の観光は成り立たないだろう。
約2kmある城壁をゆっくり歩き通し、アドリア海や旧市街の情景を目に焼き付けた。
DSC07682_convert_20190427164539.jpg
旧市街の入口、ピレ門
DSC07684_convert_20190427203352.jpg
城壁巡りスタ-ト
DSC07690_convert_20190427171920.jpg
城壁の上が通路になっている
DSC07699_convert_20190427171954.jpg
側壁が低いとかなり怖い  ※壁を越えたらアドリア海へ落下(=即死)
DSC07706_convert_20190427172021.jpg
この海の向こうがイタリア
DSC07710_convert_20190427172044.jpg
天端の広い箇所は、レストランの屋上としても利用
DSC07713_convert_20190427172103.jpg
青い海と白い船が栄える
DSC07714_convert_20190427172328.jpg
スルジ山とクロアチア国旗
DSC07716_convert_20190427172359.jpg
民家と城壁が一体化している
DSC07718_convert_20190427172416.jpg
城壁の長さは約2km
DSC07722_convert_20190427172431.jpg
赤で統一された瓦屋根が美しい

城壁歩きの後は、旧市街をぶらぶらと散策する。
旧市街には高そうな店しかなかったが、屋台でホットドックを食べ、結局これが今日唯一のまともな食事となった。
DSC07737_convert_20190427173008.jpg
目抜き通りとなるプラツァ通り
DSC07741_convert_20190427215910.jpg
聖母被昇天大聖堂
DSC07742_convert_20190427173042.jpg
総督邸(文化歴史博物館)
DSC07743_convert_20190427173058.jpg
聖イグナチオ教会
DSC07744_convert_20190427173111.jpg
祭壇
DSC07747_convert_20190427173127.jpg
天井に描かれたスペイン人画家ガエタナ・ガルシアのフレスコ画
DSC07749_convert_20190427173142.jpg
ホットドック
DSC07750_convert_20190427173156.jpg
オノフリオの大噴水(左)とフランシスコ会修道院(右)
DSC07754_convert_20190427173209.jpg
噴水というよりは、ただの水飲み場

ドゥブロヴニクの醍醐味は結局は旧市街の景色堪能なので、旧市街を一望出来るスルジ山に登るのも観光としては外せない。
登り口が分かり難かったが、何度か人に訊きながら、無事登り口に辿り着く。
しかし既に陽は落ちかけており、下山者はいるものの、これから登る者なんて誰もいない。
出だしからペ-スを上げ、やがて森を抜けると、眼下に旧市街とアドリア海が広がって見えた。
DSC07755_convert_20190427182839.jpg
スルジ山への登り口  ※時間的に入山には遅過ぎた
DSC07756_convert_20190427175921.jpg
太陽が最後の陽射しを放す

しかしあいにく、8合目辺りでついにサンセットを迎えることになる。
頂上は見えているが、まだどれだけかはかかりそうだ。
何とか明るいうちに下山しないと危ないので、疲れたナナを一人登山道に残し、僕だけ走って山頂へ向かうことにした。
一人颯爽と駆け下りてきたトレラン女性を見て、僕も完全にスイッチが入った。
DSC07758_convert_20190427180211.jpg
ついに日没
DSC07764_convert_20190427180228.jpg
旧市街が一望

そして、何とか山頂に到着。
山頂では若者グル-プやカップルらが、別に日没に焦ることもなく、のんびりと寛いでいた。
ハンカチタオルで汗を拭い、急いで写真を撮り、早々に下山開始。
下山も慌てるように走るが、足場は不安定で、かなり走り難かった。
途中で待っているはずのナナの姿が中々見えず、通り過ぎたのかと心配になっていたが、無事合流し心から安堵する。
DSC07779_convert_20190427180717.jpg
山頂到着  ※ナナを中腹に残し、一人で走ってきた
DSC07782_convert_20190427180732.jpg
大きなケルン
DSC07797_convert_20190427180754.jpg
旧市街の夜景

やがて森に入ると、微かな月明かりさえも完全に途絶え、ついに何も見えなくなってしまった。
しかし僕には最終の秘密兵器があった。
ボ-ルペンの頭に付いているライトの微弱な明かりを頼りに、慎重に足を運ぶ。
こういう時に限ってヘッドライトを宿に置いてきたことを深く反省した。
上にはまだ何人もいるが、皆スマホのライトで足下を照らしながら下りてくるのだろう。
そして、何とか無事下山。
どこかで貰ったライト付きボ-ルペンだったが、まさかこんな所で役に立つとは思わなかった。
DSC07802_convert_20190427180817.jpg
ボ-ルペン(の頭部ライト)のおかげで、最低限足下は見れた
DSC07806_convert_20190427180830.jpg
突如、花火が鳴り響く
DSC07809_convert_20190427180844.jpg
何とか無事下山  ※かなり際どかった

誰もいない迷路のような夜道を適当に歩き、宿へと戻る。
どこからでも港の明かりだけは見えているから、方向感覚だけは確かだ。
たまにス-パ-は見かけるが、元旦の為かどこも閉まっており、それがとても残念でならない。
せっかく部屋にキッチンがあるのに食材が調達出来ないのでは、キッチンがある意味がない。
昨日買っておいたソ-セ-ジを焼いて、今夜の晩飯にする。
ワインも残り少ないし、正月だというのに、何だかとてもやるせない。
テレビからは日本の歌番組が流れ、正月らしく僕は24時まで番組を見ていた。
DSC07820_convert_20190427181150.jpg
食材がソ-セ-ジしかない
DSC07824_convert_20190427181203.jpg
盛り付けだけでもお洒落に  ※パンも昨日の残り物
DSC07825_convert_20190427181214.jpg
今日の日記
DSC07827_convert_20190427181235.jpg
NHK WORLD
DSC07826_convert_20190427181225.jpg
DA PUMPの『U.S.A』に二人とも大興奮


ドゥブロヴニク・アパ-トメントMiljas泊-40€


バス荷物代(1€) ス-パ-マ-ケット(キャンディ1袋1KM) バス(ドゥブロヴニク~スプリット大人128KN、子供67KN) 宿代(40€) 城壁(大人200KN、子供50KN) ホットドック(15KN×2)  計41€、1KM、475KN


スポンサーサイト

| '19中欧周遊編 | 08:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://gakuto2164.blog85.fc2.com/tb.php/1049-0280cc41

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT