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奇跡のリュブリャ-ナ行き~中欧周遊編(9)

2018年12月28日
ヴェネツィア~スロヴェニア・リュブリャ-ナ



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竜の橋  ※スロヴェニアの首都、リュブリャ-ナ


ハラハラ・ドキドキの、リュブリャ-ナ行き列車。
イタリアの鉄道には最初(ロ-マ)から最後まで、随分ともてあそばれたように思う。
今朝、宿をチェックアウトしたのが、6:10。
寝ている宿の管理人を声を掛けて起こし、内玄関の鍵を開けてもらい、外に出る。
駅には歩いて5分程で着き、構内上部に掲げられている電光掲示板にて乗り場を確認。
これまでは発車直前までプラットホ-ム番号が定まらないことばかりだったけど、今回に限って珍しく、乗り場は既に示されていた。

早速3番ホ-ムに向うと、既に列車(RV2203)はスタンバイしており、ガラガラの車内に乗車。
ここまでいつになく順調だな・・と思いながら座席に座り発車を待っていたが、先程から何やら頻繁に車内アナウンスが流れるようになっている。
どうやらこの列車でマシントラブルが発生したようで、発車が5分遅れるようなことを言っていた。
しかしその後も再三アナウンスが流れ、さすがに心配になり車内中の様子を探りに出かける。

全車両をくまなく偵察した結果、乗客は僕らの他に男性1名しかいないことが判明。
その男性曰く『大丈夫だろう・・』とは言っていたが、イヤホンを耳に付け映画を見ているくらいだから、おそらくこの状況が全く分かっていないのだろう。
ならばとドアを開けて外の様子を探ろうと試みるも、電気系統の故障なのか、困ったことにドアが開かない。
これはヤバい!閉じ込められてしまったか。


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ヴェネツィア・サンタルチア駅

だが思い切って力強くノブを引いてみたら、ドアは重々しくもゆっくりと開いてくれた。
何だ紛らわしいドアだこと・・、ただ自分は相当焦っているなとこの時思った。
ホ-ムに降りると、遠くで車掌が『あっちの車両だ!』と片手を上げ、僕に合図を送ってくれた。
1番ホ-ムには同じタイプの車両が停まり、電光掲示には先程3番ホ-ムで見ていた表示が、そのままこちらに移行されていた。
・・危なかった。
呑気に3番ホ-ムの列車に乗ったままだったら、変更した列車を知らずに見送るところだった。
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6:41発トリエステ行き、20分遅れ  ※1番ホ-ムの電光掲示に内容が移された

発車予定は6:41だったが、結局7:13になって、ようやくヴェネツィア・サンタルチア駅を出発。
しかし無事動き出したとは言え、事態はかなり深刻だ。
予定では8:48にイタリア側国境の町トリエステに着き、そこで9:02発のリュブリャ-ナ行きに乗り換える。
その時間差は、僅か14分。
しかし今現在、出発時点で既に32分遅れている。
このまま行ったら、どう見積もっても乗り換えの列車には間に合わない計算となる。
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車内はガラガラ

頼む、急いでくれ・・。
この列車がその後の乗り換えのことまで意識してくれているのかは分からないが、遅れを取り戻そうと飛ばしている気はする。
途中駅に停車する度に電光掲示板にはレイト時間が表示され、その差15分までには差が縮まってきた。
それでもかなり厳しい状況に変わりはなく、乗り換えの不安は増すばかり。
改札に来た車掌は9時には着くと言っていたが、その期待は虚しくも消えた。
乗り換え列車の発車時刻となる9:02は、無情にもトリエステ到着前の列車内で迎えることに。
結局トリエステ到着は9:10となり、予定より20分以上遅れての到着となった。

後は乗り換え列車が定刻を過ぎても待っててくれるか、他に便があるかに賭けるしかなかった。
プラットホ-ムを慌てて走り、駅構内の電光掲示板を見上げるが、どこにもリュブリャ-ナの文字はなかった。
リュブリャ-ナ行きの列車は、他の便の遅れを待つことなく、定刻通りにホ-ムを発ったのだ。
そこに居た警官に相談すると、タクシ-でビラ・オピチ-ノ駅まで行けば、そこからリュブリャ-ナ行きの列車があると言われた。
しかし今更タクシ-代を出すのも馬鹿馬鹿しい、何せこちらには一切非はないんだ。
こうなったらチケット代を一部払い戻してもらい、ここからバスで(そもそもあるか分からないが)向おうかと思った。

チケットオフィスの窓口に立ち、前便の遅延が原因で次便に乗り遅れた旨を告げ、その分のチケット代を返してくれ!と交渉に出る。
僕の主張は実に単純明快であり、さっさと金さえ返してくれればいい。
急ぐ僕を余所に、対面する窓口の女性はどこかに電話を掛けたり、その返答を待ったりして一向に僕の要望に応じようとしてくれない。
何をとろとろやってるんだ・・、次第に怒りが込み上げてきた。
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トリエステ駅の窓口で交渉中

そして次の瞬間、彼女はようやく言葉を発す。
駅の外に226番のタクシ-が停まっているから、急いでそれに乗って下さい!
タクシ-代は必要ないとも言っているが、今一状況が呑み込めずその場に留まっていると、窓口の女性が一緒に行ってくれると言い出し、カウンタ-を離れ僕らを導いてくれた。
途中別の駅職員の若い女性に引き継がれ、無事タクシ-乗り場に出る。
場所はかなり分かり難く、やはり僕らだけでは絶対にここに辿り着けなかった。

226番のタクシ-運転手はこの状況を理解しておらず、駅職員の若い女性が事態を細かく説明し、ようやく理解してもらえた。
やはり話しは伝わっていなかったようで、僕らだけでは後になってタクシ-代を払う払わないで下車の際に口論になっていただろう。

そして9:40、226番のタクシ-は、10km離れたビラ・オピチ-ノ駅を目指して発った。
さすがにタクシ-は飛ばしてくれ、9:54ビラ・オピチ-ノ駅に到着。
タクシ-代を要求されるかとも少しは思ったが、駅員からの内容は確実に伝わっており、その心配は不用だった。
駅舎をくぐりホ-ムへと出ると、目の前のホ-ムに列車が停まっていた。
列車の前に立っていた車掌に『これって、リュブリャ-ナ行きですか?』と尋ねると、『そうだ、君らがタクシ-で来た客か?』と即座に質問を返された。
『そうです!』と僕が答えると、車掌は『この列車に乗れ!』と合図を送ってくれた。
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タクシ-に乗車  ※料金は鉄道会社持ち
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ビラ・オピチ-ノ駅

俄に信じられなかったが、どうやらこの列車は僕らが乗るはずだったリュブリャ-ナ行きのようだ。
中の乗客は状況も知らず随分待たされたのか、列車に乗り込む僕らの方をじっと見ていた。
僕らが乗ると同時に列車は始動。
車両はここまでイタリアで乗ってきたものと違い、昨年東欧で乗っていたものに近い。
そして何故だか、定刻通りにリュブリャ-ナ駅に到着。
さすがは中欧(イタリアではこうはいかない)、見事遅れを挽回してくれたのだ。
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リュブリャ-ナ行きに奇跡の乗車
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今回もかなり焦った
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リュブリャ-ナ到着

しかし今日の試練はこれだけでは終わらなかった。
宿探しにも困難を強いられ、人気のホステルはドミなのに1ベット31€もし断念せざるを得ず、他もうまくいかない。
あてもなく町中へと向かい、そこで運良く目に付いたホステルにて無事投宿。
チェックインは14時からということだったので、荷物だけ置かせてもらい、早速観光へ出かけた。
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無事宿もゲット

リュブリャ-ナのシンボルでもある竜の橋を渡り、途中見晴らしのいいベンチで休憩しながらリュブリャ-ナ城まで上る。
1144年建設となるこの城は旧市街が一望出来、遠くはユリアン・アルプスの姿をも眺めることが出来た。  
一旦宿へと戻り少し休んだ後、今度は夜の町へと繰り出す。
最も込み合う三本橋周辺は華やかにライトアップされ、運河沿いの賑わいは中々のものだ。
観光客は皆立ちテ-ブルに肘を付け、白い息を吐きながらホットワインを飲んでいる。
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竜の橋
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リュブリャ-ナ城へ
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リュブリャ-ナとユリアン・アルプス  ※僕の地元にそっくり
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中心部を望む
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城の中庭
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宿のロビ-
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最も賑わう三本橋周辺
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子供に大人気
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パレ-ド
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音符
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川沿いはどこまでも賑やか
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ライトアップされたリュブリャ-ナ城
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ホットワインで一休み

至るところで音楽が流れ、公園では寒空の下、野外コンサ-トが開かれていた。
出来ることなら、いつまでもこの空間に居たかった。
そしてホットワインを何軒もハシゴしたかった。
皆と同じように立ちテ-ブルで体を振るわせ、いつまでも音楽に酔いしれていたかった。
リュブリャ-ナの夜は思い出に残る、とても素敵な夜だった。
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流れ星
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渦巻き
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野外コンサ-ト
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ドミ部屋


リュブリャ-ナ・HOSTEL Sleeping Beauty泊-30€


バス(リュブリャ-ナ~サラエヴォ大人44.7€、子供24.2€) 宿代(ドミ15€×2) リュブリャ-ナ城(大人7.5€、子供5.2€) ポストカ-ド(0.6€×3) ホットワイン(2€) ス-パ-マ-ケット(赤ワイン1㍑1.69€、バナナ4本0.5€、オレンジジュ-ス2㍑0.29€、ポテトチップス150㌘0.64€×2、食パン0.62€)  計119.78€
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| '19中欧周遊編 | 08:30 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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| | 2019/04/14 19:33 | |















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