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聖者フランチェスコの眠る町~中欧周遊編(5)

2018年12月24日
ロ-マ~アッシジ



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世界遺産 サン・フランチェスコ聖堂とその他のフランチェスコ会ゆかりの地 (2000年登録)
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ジョット作 『小鳥に説教する聖フランチェスコ』


オリ-ブの丘を見下ろすアッシジの町で、聖者フランチェスコは豪商の息子として生を受けた。
そんな彼を一転宗教の世界へと誘ったのは、この豊かな自然だった。
オリ-ブと杉木立のうっそうとした緑の中、小鳥はさえずり、人々は世界中から聖者の面影を求めて今も集う。
ジョットの描いた『小鳥に説教する聖フランチェスコ』を、正に具現している町がここにある。



3泊したロ-マをようやく発つ時が来た。
アッシジ行きの列車は7:58発の予定だが、少し余裕も持って30分以上前にはテルミニ駅に着いておき、乗り場(プラットホ-ム)を示す電光掲示板を確認する。
しかしさすがは膨大な数の列車が発着するロ-マの中央駅だけはあり、プラットホ-ムの本数も多く、発着するホ-ムも直前まで定まらない。
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テルミニ駅構内

やがて電光掲示板に僕らの乗る7:58発ボロ-ニャ行きのプラットホ-ム番号が、『2EST』と示された。
・・なに、EST?
他のプラットホ-ム番号は全て数字だけなのに、『EST』となっているのが気にかかる。
そこら辺の乗客何人かに尋ねたところ、どうやら乗り場は”2番”で間違いないだろうという結論に至る。
一先ず2番ホ-ムで列車の到着を待つが、未だ心の片隅に引っかかるものがあった。
うむ、来ないな・・。
やはり、嫌な予感は的中した。
発車10分前を切っても一向に列車は姿を現さず、次第に僕は一人焦り始めてきた。
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ようやく、『2EST』という電光掲示が出た

そうか分かったぞ!到着して直ぐに発車するパタ-ンだな・・。
隣の3番ホ-ムが到着即発車の流れだったので、それも充分に有り得ると思った。
ではESTとは何なのか?
きっと2番ホ-ムには2本の列車が停まりその東の方、すなわちホ-ム奥(或いは手前)の方が僕らの乗るEST位置なのかとも思った。

念の為、もう一度別の人にも尋ねてみる。
すると今度は『それは1番ホ-ムだよ!』と言われた。
なるほど、2番のESTだから、結局は1番のことか・・。
それにしても紛らわしい表記をするなとも思ったが、一応理屈は通っており、2番は捨て1番ホ-ムへと移動した。
しかしその時、『2EST、1EST』と書かれた導き看板が偶然目に留まる。

なんだ、そういうことか!
やはり『EST』の表示は、この1番プラットホ-ムでもなかったのだ。
先程は1番ホ-ムだと教えられたのではなく、1番の横に沿って行け!という意味だったのだ。
矢印に従い全速力で走っていくが、一向に列車の姿は見えてこない。
僕は大きなバックパックを背負っているが、ナナは小さなデイパック。
明らかにナナの方が楽ちんなのに、次第にナナが遅れ始めてきた。

何だお前、選手リレ-に選ばれたんじゃなかったのかよ!
ここは情けない娘に付き添っている場面ではない。
取りあえず僕だけでも先に列車の元へ到着しておけば、最悪列車を止めておくことは出来る。
従って自分のペ-スで飛ばし、ナナのことは時折気にかける程度で先を急いだ
そしてついに遠く離れた2ESTのホ-ムに、汗だくになり到着。

列車は既にスタンバイし、車掌が最後の改札を行っていた。
よし間に合ったと安堵し振り返るが、そこにナナの姿はなかった。
そんなに離れていなかったはずだが・・。
仕方なく来た道を戻りナナを探すが、どこにも姿がない。
ここは迷いようもない1本道なのに何故姿が見えないんだ、さすがに心配になってきた。
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2EST、遠すぎ!  ※しかし振り返れど、ナナはいない

どこかでケガでもしたのか、別のホ-ムへと迷い込んでしまったのかと僕の焦りもピ-クに。
列車が発車しないよう、後ろの車両にも気を配っておかなければならない。
しかしその時、遥か遠くにナナの姿を確認した。
大声と大袈裟なアクションで車掌にアピ-ルし、まだ動かないでくれとお願いをする。
結局ナナは僕を見失い、わざわざ直線から外れ、地下道を下りてしまっていたのだ。
そういう場所では必ず待ってるに決まってるだろ!一発拳骨を浴びせ、気合いを注入。
シクシク泣く娘を無事列車に乗せ、定刻を2分遅れ8:00にテルミニ駅2ESTホ-ムを発車した。

朝からかなり際どい乗車劇となったが、何とかこれで予定通りロ-マを発つことが出来た。
もし乗り遅れていたら、別便でアッシジに行けたかどうかも分からない。
アッシジの宿代は戻ってこず、ロ-マで再び宿探しに陥っていた可能性もある。
車内でもう一度拳骨を入れ、この失態を深く心に刻んでもらう。
殴られた痛みは3日で消えるが、外国での失敗は生死にも関わる。
もう少し真剣についてきてもらわないと困る!僕はそう厳しく言い放った。
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危機一髪で乗車

アッシジにはロ-マから2時間20分で到着。
到着後早速駅で次の町への切符を買おうとするも、何故だか窓口は全てクロ-ズ。
ならばと自動券売機に挑戦してみたが、欲しかった朝の便は売り切れと表示され断念。
仕方ない、鉄道は諦めバスに頼るしかなさそうだ。
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アッシジ到着

駅構内の売店で市バスのチケットを買い、旧市街へと向かうバスに乗る。
この時乗務員にたまたまホテル名を告げたことが幸いし、運転手は気を利かして僕らをホテル近くで降ろしてくれた。
バスはまだ走り始めたばかりだったようにも思え、これならバスに乗る必要など全くなかった。
結局僕らの泊まるホテルは、鉄道駅の近くだったのだ。
バスに乗ったことは悔まれるが、終点(旧市街)まで行かなかったことは幸いだった。
それに丁度ホテル近くで降りれたのだから、あれは結局タクシ-だったんだと思い直すことで自分を納得させる。
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アッシジ駅前で旧市街行きのバスを待つ
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HOTEL Bellavista  ※旧市街と離れているだけに眺めはいい

宿は日本で予約済みなので、問題なくチェックイン。
その際マスタ-は、受付のパソコンで明日のバス予約を僕らに代わり行ってくれた。
これで一番気がかりだった問題も無事解決し、後はこの町を観光するだけとなる。
正午を回り、ようやく外出。
宿から旧市街へは、歩いて20、30分くらいかかった。
城壁に囲まれた旧市街は趣きがあり、まるで中世にタイムスリップしたかのような錯覚に陥る。
しかし今日がクリスマスイブだからか、観光客はいるが、町は閑散としていて活気がない。
店は多いようだが、その大半は開いていない。
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旧市街
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門を抜け旧市街へ
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サン・フランチェスコ聖堂を背に
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コム-ネ広場
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ロ-マ時代のミネルヴァ神殿
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中世の面影が漂う
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サン・ルフィ-ノ大聖堂  ※聖フランチェスコも聖キア-ラもここで洗礼を受けた
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ラベンダ-ショップ
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高台に建つ大城塞
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大城塞からの眺め  ※サンタ・キア-ラ聖堂周辺
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小城塞(左)を望む
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サンタ・キア-ラ聖堂  ※聖キア-ラは聖フランチェスコの忠実な弟子であった
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町を見下ろす
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民家にも聖フランチェスコ

旧市街中を探したが結局ス-パ-は見つけられず、偶然見つけた無人の自販機店でペンネを食べることにした。
一番安いペンネを1つ買ってみたはいいが、レンジの使い方が全く分からない。
ボタンを押して扉は開いたが、肝心の温め開始のボタンがどこを探しても見当たらない。
温めを諦め、冷で食べることも覚悟しかけた頃、若い男性が飲み物を買いに入店。
すかさず男性に使い方を訊いてみると、謎は直ぐに解けた。
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自販機で腹ごしらえ  ※電子レンジの使い方が全く分からない

買った品に付いているバ-コ-ドをレンジ内部のセンサ-にあてると反応し、温めが始まった。
なるほどそういうことか・・、これは中々のアイデアだ。
確かにレンジに温め開始のボタンが付いていたら、客以外にも勝手に使われてしまう。
しかしバ-コ-ドで管理しておけば、ここで買った人しかこのレンジを使うことは出来ない。
この後1組の老夫婦が来店し、僕らと同じように迷っていた。
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ペンネ(1個3€)  ここで食べた経験が、後の食生活に活かされる
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量もあり、結構美味しかった 

夜景を見てから宿へと戻る。
ス-パ-がないと夕食も宴会材料も買えず、部屋で過ごす時間がやけにつまらない。
僕らの旅にはス-パ-マ-ケットは絶対に欠かせないことを痛感。
部屋もベッドも狭くこの宿は値段の割には今一だと感じているが、朝食だけは豪華なようなので、今夜は捨てて僕らは明日の朝食に賭けている。
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日没
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綿菓子  ※どこかの館で無料で配っていた
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どこかの民家の素敵な玄関
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通りの飾り付け
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夜のサン・フランチェスコ聖堂
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ホテル庭から眺める旧市街の夜景
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2名で申し込んだのに何故かシングルベット


アッシジ・HOTEL Bellavista泊-44€


市バス(1.3€×2) サン・フランチェスコ聖堂(入場フリ-、パンフレット0.5€、ポストカ-ド0.5€、ポストカ-ド小0.25€、カ-ド0.1€×2) 自販機(カプチ-ノ0.5€、ペンネ3€×2)  計10.55€






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