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バチカン市国とロ-マ法王~中欧周遊編(4)

2018年12月23日
ロ-マ~バチカン市国~ロ-マ



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世界遺産 バチカン市国 (1980年登録)  ※サン・ピエトロ大聖堂
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ミケランジェロ25歳時の作 『ピエタ』


ここは、観光客で賑わう『スペイン広場』。
映画『ロ-マの休日』の舞台としてあまりにも有名な所で、『イタリア人が設計し、フランス人が金を出し、イギリス人が徘徊し、今ではアメリカ人が占拠する』と皮肉を込めて揶揄されている。
じゃあ何故スペインなのか?と当然疑問に思うが、『スペイン広場』という名称は、ここにスペイン大使館があることに由来する。

広場へと続くコンドッティ通りは身動きが取れない程の人込みだが、それはその通りが名だたる高級店をずらり揃えるブランド通りだからではなく、単にスペイン広場へと続く道だからだろう。
ロ-マ全体の観光客が集まっているのではないかと錯覚する程の大賑わいのスペイン広場だが、たいした歴史はないようだし、混み合うのは映画の効果でしかないように思う。
(実際僕の事務所前にある飛騨古川駅ですら、『君の名は』効果で今でも巡礼者が絶えない。)
間もなく目の前で沈むと期待した太陽は、演出もなく、あっさりと建物の間に消えていった。

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スペイン広場(スペイン階段)  ※映画『ロ-マの休日』の舞台として有名
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酒と肉  ※これさえあれば他に何もいらない


アテネで迎える2日目の朝、メトロに乗りバチカンへと向かった。
ここバチカン市国は1929年に独立した世界一小さな国で、カトリックの総本山として現職の第266代ロ-マ法王(フランシスコ)が君臨する、言わばキリスト教の聖地である。
『バチカン』という名称は、元々この地の名前であった『ウァティカヌスの丘』に由来する。
この地で聖ペトロ(新約聖書に登場する人物で、イエス・キリストに従った使徒の一人)が殉教したと伝承されることにより、やがてここに教会が建てられカトリックの中心となっていった。
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1€屋台  ※キ-ホルダ-、トランプ、手鏡など

厳しいようで甘いセキュリティ-検査を通過し、1667年に完成したというサン・ピエトロ広場へ。
広場を取り囲む半円形の回廊には4列にド-リス式円柱284本が並び、その上部は140人の聖人像で飾られている。
中央に建つオベリスク(高さ25.5m、重さ320t)は、40年にエジプトから運ばれたものだ。
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サン・ピエトロ広場
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砂の芸術
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聖人像が並ぶ
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40年にエジプトから運ばれた巨大なオベリスク

早速、バチカン最大の見所サンピエトロ大聖堂へと入ってみる。
ここは1506年に着工され、ラファエロ、ミケランジェロらによって1626年に完成した。
内部は贅を尽くした造りで、目を見張るほど壮大で豪華だった。
全てが貴重な芸術品に見えるが、その中でもミケランジェロが25歳の時に作ったとされる『ピエタ』の存在感は際立っていた。
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大聖堂内部
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細部まで手が凝っている

今日は日曜なので、残念ながらバチカン宮殿(博物館)は開いていない。
その宮殿裏にあるシスティ-ナ礼拝堂は法王の公的礼拝堂であり、法王選挙の会場ともなる。
礼拝堂の天井に描かれているのが、絵画史上の大傑作、ミケランジェロ作の『最後の審判』。
ミケランジェロは天井に描くと言う無理な姿勢がたたり、膝に水が溜まり、背中が猫のように曲がってしまったと言われている。

大聖堂の見学を終え広場に出たもののまだバチカンに未練があり、ベンチに腰を下ろし、ナナにポストカ-ドを書かせしばらく時を過ごしていた。
そんな時、突如周りに大歓声が湧き起り、皆一斉に一方向目掛けて走り出した。
誰か有名人でも来たのだろうかと、僕も直ぐに野次馬に乗り、集まった群衆の中に身を置く。
未だ何のざわめきなのか分かっていない中、群衆はある1点を向き、更に大きな歓声を放った。
その異様な雰囲気と現れた人物のスピ-チを耳にし、きっとロ-マ法王だろう・・と次第に状況が飲み込めてきた。
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突如人々が走り出し、大歓声が湧き起ったと思ったら、
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ロ-マ法王が書斎から姿を見せ
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説法を始めた

後で知ったのだが、毎日曜正午に法王が姿を見せ、建物最上階(右から2つ目)にある書斎から広場に集まった人々に向け祝福をするのだという。
今日は日曜の為、ミケランジェロの大傑作『最後の審判』は見ることが出来なかったが、今日が日曜だったからこそ、予想もしていなかったロ-マ法王を遠越しでも見ることが出来、ある意味非常に運が良かった。
それに何より、バチカンに未練を残し広場に留まっていたことが幸いした。
大聖堂だけで満足して広場を後にしていたら、法王を見ることもなく、その事実すら知らないままバチカンを去るところだった。
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広場内の簡易郵便局
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ミケランジェロ作『最後の審判』(右下)
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ロ-マ法王フランシスコの人形
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バチカンは国土全域が世界遺産として登録されている
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水溜りのスクリ-ン

サン・ピエトロ広場にもう思い残すことはなく、大聖堂を背にサンタンジェロ城方面へと進む。
サンタンジェロ城の入場料は15€とやけに高いが、折角なので思い切って入場しておくことに。
ここは135年にハドリアヌス帝が自分の廟として建造したのが始まりで、その後はロ-マ歴代皇帝の墓となった。
中世以降は要塞や法王の住まい、牢獄など時代によって様々な用途に使われ、現在内部は国立博物館となっている。
屋上からはバチカン一帯や川向うのロ-マ市街が望め、中々見応えがあった。
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必死な形相でガラクタを叩いていた
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サンタンジェロ城
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見張り塔
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中庭
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階段を上り屋上へ
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屋上テラスからの眺め  ※サン・ピエトロ大聖堂を望む
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現在内部は国立博物館となっている
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サンタンジェロ橋
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女性シンガ-の歌声に聞き惚れた

どこからどこまでがバチカンなのか分からないまま、そろそろバチカンに別れを告げるとする。
今日のもう一つの目的は、昨日行けなかったスペイン広場に行くこと。
今日こそは何とか無事辿り着くことが出来、多くの観光客に混じって僕らもスペイン階段に腰を下ろし、しばしその雰囲気を味わってみた。
ただ実際はどこにでもあるような広場や階段に過ぎず、映画の舞台にでもならなければこれだけの人は集まらないだろうなと、内心冷ややかに思っていた。
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最高裁判所
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スペイン広場が見えてきた
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階段で一休み  ※雨では座れないし、昨日来れなくて正解だった。
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この辺り、やたら人が多い

結局、今日もよく歩いた。
宿に戻ると早速部屋の床に食材を並べ、二夜連続となる宴会を始めた。
今夜のメニュ-も昨夜と同じ、チキンフルとバケットパン。
それに、ピザとポテトチップスは昨夜の残り物。
我が家は皆肉食系なので、肉さえ食えれば誰も文句は言わない。
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今日の晩飯も昨日と同じ

肉に合うワインは赤か白か?
そんな余計なことは考えず、赤と白を交互に買い、毎日ノルマ的に1㍑程を飲み乾している。
ワインに味なんてものは求めたことはなく、いかに安いものを見つけるかしか興味はない。
ス-パ-に入り先ず向かうのは、当然ワインコ-ナ-。
そこで最安の紙パックに出会うと心の中でガッツポ-ズをし、無表情のままナナとグ-タッチを交わす。
今宵も激安ワインに気分を良くし、食事を終えると直ぐに眠りに落ちた。


ロ-マ・B&Bカッペリ-ニ泊-33.3€


メトロ(1.5€×2) 露店(手鏡1€、トランプ1€) ポストカ-ド(0.5€×2、スタンプ3€) サンタンジェロ城(大人15€、子供フリ-) ポストカ-ド(0.5€) ス-パ-マ-ケット(白ワイン1㍑1.19€) ポストカ-ド(0.5€) ス-パ-マ-ケット(バケットパン0.99€) ス-パ-マ-ケット(チキンハ-フ3€×2)  計33.18€


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