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初めてのアケビ

秋の味覚、アケビ。近年では山に自生している野生物は減少傾向にあり、栽培物もそれ程は多く出回ってないらしい。その為、希少価値があるのだという。早速WEBで調べてみると紫色のものばかりがやたら目に付くが、今回山で採ってきたアケビは紫色も少しはあるが、大半が茶色のものだった。しかし全く知識を持っていない中での第一印象としては、紫色や白っぽいものはいかにもヤバそうに思え、どう見たって茶色の方が美味しそうに見える。『アケビ』という名前はこれまでの人生で1度や2度くらいは耳にしたことはあると思うが、実際僕は初めてアケビを目にした。山で偶然見つけたとしても、これが食べれる物だとはいざ知らず、今回何故だか妻が良く知っていて収獲に至る。
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収獲した野生のアケビ
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つるが伸び、そこら中にぶら下がっていた
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ぱっくり開いて、丁度食べ頃

ぱっくり開いているものが、丁度食べ頃のようだ。見た目は相当悪いが、これが意外と甘い。何かの味に似ているとずっと考えていたが、とうとう思い出せなかった。一見どこを食べるのか迷うが、種を包み込んでいる白いゼリ-状の膜が果実となる。これを豪快にかぶりつくはいいが、最初のうちはこれがストレスでしかなかった。何せこの幼虫もどきはその大半を種が占めており、甘さを味わえる果実の部分は無いに等しい。その為子供にはかなり不評だった。しかし次第に食べ方のコツをつかみ、種ごと口の中でゆっくり味わっていると、やがて果実が解けて口の中は種だけになる。そうすれば、後は種だけを吐き出せばいい。何だか面倒くさい果物だし、もういいかなと結論付けたが、山での非常食として覚えておいて損はない。
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見た目はかなりグロテスク  ※イモムシの幼虫のようだ
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ゼリ-状の白い膜は甘くて美味しいが
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とにかく種が多過ぎる  ※果実:種=1:9


そんな残念感漂う野生のアケビではあったが、実は皮の部分も食材として重宝するということを後で知った。皮には確かな苦味があり、それはゴ-ヤにも似ている。鶏肉とキノコをアケビの皮で包み込み油で炒めたら、見た目はサンマのようになった。茹でれば苦味は消え、ポン酢と和えればイカ刺のような風貌に。揚げたての天婦羅はとても美味しく、見た目は淡竹のようだ。焼酎と漬け込んでアケビ酒なるものも作ってみた。アケビは果物という本来の一面だけではなく、山菜としての別の一面をも持ち、中々使える食材だなと思い直した。是非また見かけたら採ってきたい。
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鶏肉とアケビ皮の油炒め
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茹でポン酢(アケビ皮)
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天婦羅(アケビ皮)
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アケビ酒
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