地獄再び
いよいよ出発前夜を迎えた。何故高いお金をかけてまで、わざわざそんな辛い思いをするのか・・。それは自分でもよく分からない。しかしスペシャル2023年大会が開催されると発表されてから、僕の中では参加する以外選択肢はなかった。前回の2021年大会。言葉では到底言い表せないくらい、散々たる辛い思いをした。逃げ場のない生き地獄。この大会を形容するに、これ以上適した表現はないだろう。期間中毎日が地獄の連続で、例え今日を凌いだとしても、明日も明後日も、その先も延々とこの地獄が待っている。そう思うと、体力以上に精神状態が限界まで追いやられた。何があっても自分からは絶対にやめない覚悟でいたので、『誰か俺を轢き殺してくれ!』と、不可抗力によるジエンドを弱い心が望んでいた。しかし僅かに残っていた強い意思だけが、僕を前へと突き動かした。距離が長い為、ケガや故障は当たり前で、誰もが致命的な故障を抱えつつも必死に前だけを向いている。
前回大会には全国から集まった14名の精鋭が参加した。僕以外皆実績のある選りすぐりの選手ばかりだったが、そんな彼らからしても、相当な覚悟でこの大会に挑んでいた。そして今回の大会に参加する選手は12名。そしてその中で、前回参加者が8名を占める。これはかなりのリピ-ト率だと言える。前回大会の完走者には、ゴ-ル順に永久ナンバ-が与えられた。国内最強を誇る子連れバキ-マン、No.2倉井選手。ディズニ-好きの心優しきメリ-さん、No.3濱田選手。無限の可能性を秘めた優勝候補筆頭の男娘、No.5中村選手。謎多きさすらいの最強キャンパ-、No.6高品選手。情熱は誰にも負けないサウナ番長こと熱波師の、No.7武井選手。カニの被り物で全国に笑いと勇気を届ける、No.8小島選手。いぶし銀の魂で再びこの地へと戻ってきた、No.9松本選手。そして僕(No.11)中畑は、旅人代表として今回も参加する。以上永久ナンバ-取得者に加え、新たな4名の勇者を交え、2023スペシャルは2日後に開幕する。

参加者名簿 ※画像クリックで拡大
とは言え、体調は前回大会にも増して宜しくない。秋までは順調に練習も重ねていたが、10月末に左脚を痛め、これが長引き2月まではほとんど走れなかった。時を同じくして左腕がじわじわと痛み出し、今ではこれが一番の悩みの種となっている。秋以降、接骨院には事あるごとに通っているが、先週金曜日に某新聞社の取材を受けていた際、雑談の中で記者の方に鍼灸(しんきゅう)院を紹介してもらった。今週に入り早速月曜日に鍼(はり)治療を始め、火曜日は接骨院と歯科医院、水曜日は再び鍼灸院、そして本日木曜日は最後に接骨院に通い、いよいよ明日の飛行機に乗る。鍼灸院の先生曰く、背骨がかなり曲がっていたとの事で、昨日は首筋を中心に頭から足首まで全身くまなく鍼を打ってもらった。長らくお世話になっている接骨院の先生は今日の帰り際、コ-ルドスプレ-と痛み止めのクリ-ムゲル剤を餞別代りに持たせてくれた。

岐阜新聞(2023.4.20) ※画像クリックで拡大
大会が近付くにつれ、猛烈な恐怖心が日に日に増していた。自ら申し込んだとは言え、再びあの地獄の舞台に戻るのかと思うと、毎日が憂鬱でしかなかった。しかし大会が数日後に迫り、今では完全に開き直っている。何より仲間に会えるのがとても楽しみで、再び最高の舞台で一緒に闘えることをとても光栄に思う。前回から計画は大幅に見直し、制限時間(23日半)内でゴ-ル出来るよう、亀戦法で一歩一歩着実に進む。毎日やめたいと思うだろうし、毎日死にたいと思うだろう。しかしそんな時、ともに闘っている11名の仲間の顔を思い出したい。僕は一人じゃないんだ・・。何があっても絶対に最後まで諦めない。這ってでも必ずゴ-ルに辿り着く。僕が大切にしているその精神を胸に、今回もまた命を懸けて挑んでくる。

ゼッケン(裏)
前回大会には全国から集まった14名の精鋭が参加した。僕以外皆実績のある選りすぐりの選手ばかりだったが、そんな彼らからしても、相当な覚悟でこの大会に挑んでいた。そして今回の大会に参加する選手は12名。そしてその中で、前回参加者が8名を占める。これはかなりのリピ-ト率だと言える。前回大会の完走者には、ゴ-ル順に永久ナンバ-が与えられた。国内最強を誇る子連れバキ-マン、No.2倉井選手。ディズニ-好きの心優しきメリ-さん、No.3濱田選手。無限の可能性を秘めた優勝候補筆頭の男娘、No.5中村選手。謎多きさすらいの最強キャンパ-、No.6高品選手。情熱は誰にも負けないサウナ番長こと熱波師の、No.7武井選手。カニの被り物で全国に笑いと勇気を届ける、No.8小島選手。いぶし銀の魂で再びこの地へと戻ってきた、No.9松本選手。そして僕(No.11)中畑は、旅人代表として今回も参加する。以上永久ナンバ-取得者に加え、新たな4名の勇者を交え、2023スペシャルは2日後に開幕する。

参加者名簿 ※画像クリックで拡大
とは言え、体調は前回大会にも増して宜しくない。秋までは順調に練習も重ねていたが、10月末に左脚を痛め、これが長引き2月まではほとんど走れなかった。時を同じくして左腕がじわじわと痛み出し、今ではこれが一番の悩みの種となっている。秋以降、接骨院には事あるごとに通っているが、先週金曜日に某新聞社の取材を受けていた際、雑談の中で記者の方に鍼灸(しんきゅう)院を紹介してもらった。今週に入り早速月曜日に鍼(はり)治療を始め、火曜日は接骨院と歯科医院、水曜日は再び鍼灸院、そして本日木曜日は最後に接骨院に通い、いよいよ明日の飛行機に乗る。鍼灸院の先生曰く、背骨がかなり曲がっていたとの事で、昨日は首筋を中心に頭から足首まで全身くまなく鍼を打ってもらった。長らくお世話になっている接骨院の先生は今日の帰り際、コ-ルドスプレ-と痛み止めのクリ-ムゲル剤を餞別代りに持たせてくれた。

岐阜新聞(2023.4.20) ※画像クリックで拡大
大会が近付くにつれ、猛烈な恐怖心が日に日に増していた。自ら申し込んだとは言え、再びあの地獄の舞台に戻るのかと思うと、毎日が憂鬱でしかなかった。しかし大会が数日後に迫り、今では完全に開き直っている。何より仲間に会えるのがとても楽しみで、再び最高の舞台で一緒に闘えることをとても光栄に思う。前回から計画は大幅に見直し、制限時間(23日半)内でゴ-ル出来るよう、亀戦法で一歩一歩着実に進む。毎日やめたいと思うだろうし、毎日死にたいと思うだろう。しかしそんな時、ともに闘っている11名の仲間の顔を思い出したい。僕は一人じゃないんだ・・。何があっても絶対に最後まで諦めない。這ってでも必ずゴ-ルに辿り着く。僕が大切にしているその精神を胸に、今回もまた命を懸けて挑んでくる。

ゼッケン(裏)
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| 本州縦断レ-ス2023 | 19:40 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑