fc2ブログ

2023年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2023年03月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

北海道縦断(11)~同じ景色を見た青年

2022年9月26日(月)  ※8日目
遠別町~豊富町

本日距離:52km 《総距離:519km》


0345_convert_20230224160449.jpeg
良い天気だ


北海道縦断8日目。今回の旅も、残すところ後2日となった。昨夜は23時に就寝し、今朝は3時半に起床。起床後1時間半でのスタ-トも、今ではすっかり板に付いている。外に出ると肌寒く感じ、毛糸帽と手袋(指先無し)を着用。延々と続く直線道路には何の楽しみもないが、不思議と出だしの1時間(6km強)は気持ち良く走れた。そして現れた待望の『日本最北・・』の文字。こういう文字を見るだけで、クライマックスは近いのだと素直に嬉しくなってくる。この春、本土最南端の佐多岬を目指していた時もそうだったが、ゴ-ルが近付くにつれ最南端アピ-ルが一気に増し、これが実に面白い。
0502_convert_20230224160512.jpeg
ふじや旅館(5:02)
0517_convert_20230224160537.jpeg
シカ注意
0523_convert_20230224160554.jpeg
留萌管内は全て踏破
0538_convert_20230224160615.jpeg
日本最北の水田
0541_convert_20230224160630.jpeg
最終日前日の朝を迎える
0656_convert_20230224160658.jpeg
脚を上げて休憩  ※足裏に溜まった血がさっと引き、歩き出しに脚の軽さを体感出来る

天塩(てしお)町へと入った。町名看板には牛の絵が描かれ、道路沿いの至る所で牧草ロ-ルを目にすることになる。稚内は確実に近付いてきたが、最終目的地は稚内ではなく最果ての宗谷岬なので、道路標識の距離は鵜呑みには出来ない。宿から19km進み、ようやく天塩中心部に到着。この町にはセイコ-マ-トや道の駅、Aコ-プなどがあり、ル-ト上貴重なオアシスとなる。道の駅に立ち寄り、牧場ソフトクリ-ムを食べてみる。旅の終わりはいつもこうだが、思い出を一つでも多く築いておこうと、気になったものは積極的に試すようにしている。濃厚な味に満足した後は、その先のAコ-プで食料の買い出し。今日は結局この天塩にしか店は無く、道中は自販機すら見かけなかった。
0709_convert_20230224160719.jpeg
天塩町(7:09)
0744_convert_20230224160807.jpeg
牧草ロ-ル
0811_convert_20230224164401.jpeg
稚内77km
0923_convert_20230224160836.jpeg
道の駅てしお(9:23)
0930_convert_20230224160855.jpeg
ご当地限定ソフトクリ-ム
0935_convert_20230224160910.jpeg
メ-プルコ-ン(480円)  ※普通に美味い
0951_convert_20230224160927.jpeg
Aコ-プで買い出し

次は幌延(ほろのべ)町。一概に”オロロンライン”と言っても、昨夜泊まった遠別町から天塩町までの道路はやや内陸に入り、海は見えず、期待した爽快感は味わえなかった。そして天塩町を過ぎ、やがてその先の天塩大橋を越えると一気に眺望が良くなってくる。稚内天塩線。左に利尻島利尻山、右に風力発電のプロペラ群。プロペラ群は大橋辺りから見えていたが、一定間隔で並ぶその様は、遠越しに見るとまるで神殿の列柱のようで、パルミラ(シリア)、パルテノン(アテネ)を連想させた。国立公園の看板に旅情気分をそそられ、終にここまで来たんだなと深い感情を味わうことになる。
1110_convert_20230224161058.jpeg
幌延町(11:10)
1118_convert_20230224161117.jpeg
稚咲内(わかさかない)、という地名は初めて知った
1133_convert_20230224161137.jpeg
ハイライトの始まり

この旅一番のロケ-ションに気分は自ずと高揚し、スマホで動画を何本か撮影。しかし風が強過ぎて、自分が発したナレ-ションはほとんど聞き取れなかった。気分良く走る。正直この旅の大半は歩いているが、ここで走らずしていつ走る、そんな最高のウィニングロ-ドだった。後ろから追い着いてきた自転車青年を掴まえ、最高の瞬間を共に過ごす。その後20分、これまでの旅の話等をしながら一緒に走った。そう言えば僕が初めて北海道に来たのも、今思えば彼と同じ二十歳の時だった。『青年よ、大志を抱け!』 クラ-ク博士がそう言うなら、僕はこう言い変えたい。『青年よ、今こそ旅に出よ!』 何のしがらみも無い自由な若者だからこそ、何だって出来るし、どこだって行ける。颯爽と過ぎ去る青年を見送り、僕はまた一人視線を左に向けた。利尻山には雲がかかり、期待した全貌は未だ望めていない。利尻島、利尻山。利尻富士とも呼ばれるその名峰の裾野に集落が点在し、1周55kmの道のりが僕の旅の原点だった。
1151_convert_20230224161153.jpeg
佐多岬から自転車旅をしてきた二十歳の青年  ※僕と同じ景色を見てきた
1207_convert_20230224161236.jpeg
オトンルイ風力発電所
1214_convert_20230224161254.jpeg
左手には利尻島(利尻山)  ※二十歳の時走って一周したことがある
1216_convert_20230224161309.jpeg
大迫力のプロペラ群
1217_convert_20230224161325.jpeg
テンションMAX
1224_convert_20230224161425.jpeg
雲が邪魔で最後まで全容は望めなかった
1231_convert_20230224161447.jpeg
利尻礼文サロベツ国立公園(12:31)


つづく・・


スポンサーサイト



| 北海道縦断 | 14:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |