九州縦断(10)~大隅半島上陸
2022年5月7日(土)
※7日目
指宿~佐多岬
本日距離:39.5km
《総距離:431.2km》
※ゴ-ル後:佐多岬~民宿内山荘、+3.6km
※ゴ-ル翌朝:民宿~バス停、+3.1km

いよいよ迎える最終日
九州縦断最終日。いよいよ本日夕刻、本土最南端の地へと到達する。その佐多岬があるのは大隅半島、対してここは薩摩半島。九州の形を頭に思い浮かべた場合、”り”の文字がイメ-ジ出来る。2つの線の間が鹿児島湾であり、右線の方が長く、内寄りに湾曲している。この右線の方が大隅半島であり、その下の先っぽが佐多岬ということになる。今回僕は指宿に立ち寄った為、ここから海を渡り、対岸の大隅半島へと移る必要があった。フェリ-は5km南にある山川港から毎日数便運航。始発の8時発に間に合うよう、6:16に宿を発つ。グ-グル先生の導きに惑わされ、出だしから400m無駄足を踏んだ。急いでいる中での道間違いは精神的にも堪えたが、その分挽回しようと、街道に出てからは真剣に走った。そして7:19、山川港に到着。早速窓口でフェリ-のチケットを買った。

砂むし会館 砂楽

昨夜は貴重な体験となった

対岸が山川港か

カツオの港町 山川港(7:15)
根占(ねじめ)港までは50分の船旅。一通りフェリ-内を探索した後、デッキに出て心地良い風を受けながら、薩摩半島に別れを告げた。がらがらの船室へと戻り、先程チケット売り場で貰っていた南大隅町のパンフレットを見て下調べ。これまでの数日間とは違い、佐多岬を目指す今日の行程には、明らかに旅的要素が含まれている。この船の乗客は少ないが、大半は同じ目的地を目指しているのだろうと思う。ふと、中年男性に声を掛けられた。男性はロングタイツを履いており、第一印象は僕と同類。似た者同士が打ち解けるのは早く、その後は下船して買い出しを終えるまで一緒にいた。山登りが好きなこの男性は一度熊に襲われたことがあり、それ以降、熊のいない九州に通うようになったらしい。

なんきゅうフェリ-

薩摩半島から大隅半島へ

根占港(8:53)

船内で仲良くなった旅人と
8:50、根占港到着。男性はここでレンタサイクルを借り、有名な滝を見に行くのだと言う。2018年放送の大河ドラマ『西郷どん』のオープニング映像に出ていたのが、雄川の滝。この滝は素晴らしいので是非見ておいた方がいいと勧められたが、大河ドラマ(そもそもテレビ)は見ないので、当然映像で見たこともなければ、滝の名称を聞いたことすらない。僕には最果てしか興味はない。海沿いに延びるR269をひたすら南下。右手海向こうには、薩摩半島最南端に位置する開聞岳(標高924m)が聳えている。日本百名山にも選定されているこの山は別名・薩摩富士とも呼ばれており、その勇姿がとにかくカッコいい。この山に登らなかったことだけに後悔が残る。

なんたん市場 ※激安おにぎりと好物のさつま揚げ

特攻基地記念碑

道の駅 根占(9:52) ※本土最南端の道の駅

愛の巡礼地 ※開聞岳を見立てた三角形が2つ

椰子の木とビーチ

開聞岳と西郷どん

根占原の台場跡

本土最南端 立神食堂

どこも本土最南端アピ-ルが凄い
佐多岬まで31km。まだまだ先は長いが、ゴ-ルが目前に迫っているだけに、悲壮感は感じていない。昨年の本州縦断の際は、あれだけ縦横無人にル-トがある中で、逆ル-トで辿る多くの旅人に出会ってきた。そして日本列島の縦断に挑む者は、そのスタ-トかゴ-ルの時、ほぼ確実にこの道路を通ることになる。その為今日の行程の中で、何人かの縦断者に出会えるだろうと少しは期待していた。しかし実際は徒歩縦断者も、当然縦断ランナ-もいない。両サイドに荷物を付けた自転車乗りが辛うじて1人いたが、声を掛ける間もなく、颯爽と過ぎ去っていった。

佐多岬まで31km(10:35)

佐多岬を示す看板は多種

開聞岳を眺めながらの爽快ラン

身がぎっしり詰まり、かなりボリュ-ミ-

佐多岬まで24km(12:19)
道の駅辺りから、やたら本土最南端アピ-ルが激しくなっている。”伊座敷”という町には本土最南端の信号機があり、支所(役場)、駐在所、造り酒屋、診療所、書店、更には寺院に至るまで、これらに『本土最南端』の冠を付けてもおそらく間違いではないだろうと思う。海外の大陸や島なんかを旅していると、”サウス・モ-ストポイント”と呼ばれる場所を訪れることがある(スリランカ最南端)。そして日本列島のサウス・モ-ストポイントが”佐多岬”にあたる訳で、本州縦断では味わうことの出来ない、ある意味本当のゴ-ルを今回の縦断で踏み締めたいと思っている。

南大隅町役場佐多支所(13:06)

大隅半島広域観光案内図 ※画像クリックで拡大
つづく・・

指宿~佐多岬
本日距離:39.5km

※ゴ-ル後:佐多岬~民宿内山荘、+3.6km
※ゴ-ル翌朝:民宿~バス停、+3.1km

いよいよ迎える最終日
九州縦断最終日。いよいよ本日夕刻、本土最南端の地へと到達する。その佐多岬があるのは大隅半島、対してここは薩摩半島。九州の形を頭に思い浮かべた場合、”り”の文字がイメ-ジ出来る。2つの線の間が鹿児島湾であり、右線の方が長く、内寄りに湾曲している。この右線の方が大隅半島であり、その下の先っぽが佐多岬ということになる。今回僕は指宿に立ち寄った為、ここから海を渡り、対岸の大隅半島へと移る必要があった。フェリ-は5km南にある山川港から毎日数便運航。始発の8時発に間に合うよう、6:16に宿を発つ。グ-グル先生の導きに惑わされ、出だしから400m無駄足を踏んだ。急いでいる中での道間違いは精神的にも堪えたが、その分挽回しようと、街道に出てからは真剣に走った。そして7:19、山川港に到着。早速窓口でフェリ-のチケットを買った。

砂むし会館 砂楽

昨夜は貴重な体験となった

対岸が山川港か

カツオの港町 山川港(7:15)
根占(ねじめ)港までは50分の船旅。一通りフェリ-内を探索した後、デッキに出て心地良い風を受けながら、薩摩半島に別れを告げた。がらがらの船室へと戻り、先程チケット売り場で貰っていた南大隅町のパンフレットを見て下調べ。これまでの数日間とは違い、佐多岬を目指す今日の行程には、明らかに旅的要素が含まれている。この船の乗客は少ないが、大半は同じ目的地を目指しているのだろうと思う。ふと、中年男性に声を掛けられた。男性はロングタイツを履いており、第一印象は僕と同類。似た者同士が打ち解けるのは早く、その後は下船して買い出しを終えるまで一緒にいた。山登りが好きなこの男性は一度熊に襲われたことがあり、それ以降、熊のいない九州に通うようになったらしい。

なんきゅうフェリ-

薩摩半島から大隅半島へ

根占港(8:53)

船内で仲良くなった旅人と
8:50、根占港到着。男性はここでレンタサイクルを借り、有名な滝を見に行くのだと言う。2018年放送の大河ドラマ『西郷どん』のオープニング映像に出ていたのが、雄川の滝。この滝は素晴らしいので是非見ておいた方がいいと勧められたが、大河ドラマ(そもそもテレビ)は見ないので、当然映像で見たこともなければ、滝の名称を聞いたことすらない。僕には最果てしか興味はない。海沿いに延びるR269をひたすら南下。右手海向こうには、薩摩半島最南端に位置する開聞岳(標高924m)が聳えている。日本百名山にも選定されているこの山は別名・薩摩富士とも呼ばれており、その勇姿がとにかくカッコいい。この山に登らなかったことだけに後悔が残る。

なんたん市場 ※激安おにぎりと好物のさつま揚げ

特攻基地記念碑

道の駅 根占(9:52) ※本土最南端の道の駅

愛の巡礼地 ※開聞岳を見立てた三角形が2つ

椰子の木とビーチ

開聞岳と西郷どん

根占原の台場跡

本土最南端 立神食堂

どこも本土最南端アピ-ルが凄い
佐多岬まで31km。まだまだ先は長いが、ゴ-ルが目前に迫っているだけに、悲壮感は感じていない。昨年の本州縦断の際は、あれだけ縦横無人にル-トがある中で、逆ル-トで辿る多くの旅人に出会ってきた。そして日本列島の縦断に挑む者は、そのスタ-トかゴ-ルの時、ほぼ確実にこの道路を通ることになる。その為今日の行程の中で、何人かの縦断者に出会えるだろうと少しは期待していた。しかし実際は徒歩縦断者も、当然縦断ランナ-もいない。両サイドに荷物を付けた自転車乗りが辛うじて1人いたが、声を掛ける間もなく、颯爽と過ぎ去っていった。

佐多岬まで31km(10:35)

佐多岬を示す看板は多種

開聞岳を眺めながらの爽快ラン

身がぎっしり詰まり、かなりボリュ-ミ-

佐多岬まで24km(12:19)
道の駅辺りから、やたら本土最南端アピ-ルが激しくなっている。”伊座敷”という町には本土最南端の信号機があり、支所(役場)、駐在所、造り酒屋、診療所、書店、更には寺院に至るまで、これらに『本土最南端』の冠を付けてもおそらく間違いではないだろうと思う。海外の大陸や島なんかを旅していると、”サウス・モ-ストポイント”と呼ばれる場所を訪れることがある(スリランカ最南端)。そして日本列島のサウス・モ-ストポイントが”佐多岬”にあたる訳で、本州縦断では味わうことの出来ない、ある意味本当のゴ-ルを今回の縦断で踏み締めたいと思っている。

南大隅町役場佐多支所(13:06)

大隅半島広域観光案内図 ※画像クリックで拡大
つづく・・
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