九州縦断(9)~指宿の砂むし温泉
2022年5月6日(金)
※6日目
鹿児島~指宿
本日距離:47.7km
《総距離:391.7km》

この旅初めての雨予報 ※昨日までそんな話はなかったが
今日の目的地は、砂風呂で有名な指宿(いぶすき)市。今日明日は緩めの行程なので、早々に宿到着後は、思う存分砂風呂を満喫しようと思っている。天文館のアパホテルを6:19に出発。外は小雨が降っており、この旅初めてのカッパスタ-トとなった。雨の出だしは憂鬱でしかないが、少し走り暑くなってきたので上下脱ぐと、逆に雨に打たれた方が気持ち良かった。ス-パ-に立ち寄り、朝食を調達。緑地公園沿いに立ち並ぶパ-ムツリ-が、南国らしさを漂わせていた。気候はややジメっとし、東南アジアを想わせる過ごし難い環境。僕の地元飛騨とは同じ気温でも、感じ方がまるで異なってくる。鹿児島は余程湿度が高いようで、顔がベタベタして脂っぽかった。

憂鬱なカッパスタ-ト

指宿43km(6:56)

朝食(7:29)

パームツリー
鹿児島湾沿いの国道をひたすら南下している。雨が強まり、再びカッパ着用。日々の行程の中で、食べることくらいしか楽しみはない。ファミマで見つけた『南国白くま風オムレット』は、僕が大好きな”ロ-ルちゃん”のようでとても美味しかった。安くて良さ気な”喜入のうどん屋さん”を楽しみにしていたが、残念ながら閉鎖されており、もうやっていなかった。

鹿児島湾

『佐多岬』の文字が出てきた

南国白くま風オムレット

指宿温泉27km(10:57)

屋久杉工芸品

喜入のうどん屋さん ※楽しみにしていたが閉鎖
指宿温泉まで残り20km。今日は距離が短いのだから、楽勝だと思いたい。今日のこの海沿いの区間も歩道のない箇所が随所で現れたが、日中は視通が効くこと、交通量が昨日ほどは多くないことで、昨夜のような危うさは感じなかった。普段地元の街道を走っていると、時折ヒヤリとすることがある。反対車線に車がいないとした場合(これが大半)、大きく避けてくれればいいのだが、自分の車線からはみ出ようとせず、スピ-ドすら落とさず、ギリギリの間隔で僕の横を通過する。余程自分の運転に自信があるのか、危険予知力に乏しいのか、或いは『こんな所を走るお前が悪いんじゃ!』と挑発しているかのどれかだろう。しかしここ鹿児島のドライバ-は、昨日から感じていたが、誰もがスピ-ドを落とし、僕から大きく離れて追い越してくれた。

指宿温泉20km(12:43)

いつまでも歩道は続かない
昨夜は4時間も眠れていないが、今日の仮眠はバス小屋での1度のみで済んだ。代わり映えのない海沿いの一本道では、モチベ-ションを保つのが難しい。国道226号線に沿うようにして、JRの指宿枕崎線が延びている。14時半、指宿市へと入った。とは言えここはまだまだ市の外れ、喜ぶのはまだ早い。道の駅いぶすきで、気分転換を兼ね少し休むことにした。さつま揚げと指宿温泉サイダ-を買い、外の椅子に座って飲み食いした。特にさつま揚げがとても美味しく、食べごたえも中々だった。

バス小屋で5分仮眠

しばし休憩

指宿市(14:35)

道の駅いぶすき(14:50)

さつま揚げ(260円) ※美味しくて食べごたえあり。お勧め

指宿温泉サイダ-(220円)
道路標識からは、既に『指宿』の文字は消えている。しかしいつも消えてからが長く、その度に、どうせなら中心部まで導いてほしいと願うのだ。脚が棒のように重く、痛い。最後の10kmくらいは気持ち良く走り終えたかったが、痛過ぎてとてもじゃないが走れなかった。さつま揚げ、サツマイモ・・。馴染みのあるこれら食べ物には、改めて思えばここ鹿児島(薩摩)の名称が付いている。この中途半端な夕刻の時間帯、宿周辺にはコンビニや飲食店はないし、町中の人気店は開店時間がまだ少し先。ここは見かけたすき家で早めの夕食とする。僕はいつもシンプルに牛丼(並)を頼む。生姜は唯一付け合せで置いているくらいであり、本来生姜が牛丼には一番合うのだろうと思う。僕はこの生姜を容器半分は使い、七味をたっぷり振りかけ真赤に染め、大好物の生姜牛丼を豪快にかき込んでいる。

開聞岳が出てきた ※長崎鼻は薩摩半島の最南端

ご当地ものは積極的に味わう

紫芋ソフト(300円) ※中々美味いし、結構なボリュ-ムだった

すき家(16:40) ※付け合せで置いているくらいだし、僕的には生姜牛丼がベスト
指宿市内の商店街はどこか寂れて見えた。それはここ指宿に限らず、地方の商店街はどこも似たようなものだろう。今日の宿に到着するも、1階は居酒屋で、外階段で上がる2階もとても民宿とは思えない。階段入口に民宿の看板があったので、場所はここで間違いなさそうだ。全く要領が掴めないまま、一先ず居酒屋で民宿の場所を尋ねてみた。アルバイトらしき女の子が対応してくれ、その看板に記された番号に電話するよう勧めてくれた。言われるがまま早速電話をすると、オ-ナ-らしき女性が出て、数分で来るからそこで待ってて下さい・・と言う。直ぐに現れたご婦人に導かれ、少し離れた雑居ビル内の一番奥の部屋に通された。どうやらこのビルの1階の数室が客室として利用されているらしい。いわゆる、今流行の”民泊”という宿泊スタイルだ。

商店街

民宿良(18:09) ※1階は居酒屋、2階が本来の客室なのだろうか

しかし結局雑居ビルに通され、ここでの宿泊となった

殺風景だけど、寝れさえすればいい ※宿泊客は他に1名
砂むし会館、砂楽。念願だった指宿の砂風呂は、宿の直ぐ近くにあった。若干システムが分かり難いが、そこは詳しく写真で説明されている。砂風呂は海岸で寝そべるものだと思っていたし、実際館内からその様子を眺めていた時も、海岸に寝そべる客の姿があった。しかし流れに沿って辿り着いた先は、海岸ではなく屋根の付いた会館寄りの場所。地べたは同じ砂地なので、ここも海岸と言うべきなのだろうが、この点が思いとは違った。浴衣を着たまま砂地に仰向けになったところで、顔だけを残し、全身砂がかけられる。入浴時間は10分が目安だと言われ、目の前には掛け時計が掲げてあった。次第に額から汗がにじみ出てくる。本当はもう少し長く入っていたかったが、他の客よりは若干長く、結局15分砂に埋もれていた。屋根はあったものの、空を見ながら寝そべれ、開放的な気分でいれた。訊くところ、どうやら砂地の下に温泉パイプが入っており、砂を熱しているようだ。

砂むし会館 砂楽 ※宿の直ぐ近く

これを是非体験したかった ※受付を済ませ、館内からズームアップ

砂むし温泉入浴方法 ※画像クリックで拡大
砂むし後は内湯へ。黄色っぽく、嗅いだことのないような独特の匂いがする温泉。肌触りにヌルヌル感といった特徴はなかったが、あの色と匂いが珍しさと温泉らしさを強調し、僕的には中々良質の温泉だった。水風呂の温度は冷た過ぎず、長く入っていられた。サウナは広くて、テレビもあった。タオルとバスタオルは宿のものを借りて持ってきたが、これで一式1100円なら充分お得だと言えるだろう。今日は半分観光日ということもあり、施設にはのんびり1時間40分滞在した。一生に一度は指宿の砂風呂へ。今度家族にも是非体験させてあげたい。

砂むし後は内湯へ ※中々良質の温泉だった

水風呂とサウナが嬉しい

時間帯の違いなのか、結局屋根下の砂地に通された ※入浴時はまだ日暮れ前だったが

やっぱ海岸が良かったな

鹿児島では薩摩焼酎一択 ※度数が25度と高いので1本で充分酔える
民宿良(指宿市)泊
マックスバリュ-(お弁当257円、おにぎり70円×2) ファミマ(南国白くま風オムレット237円) タイヨ-(ロ-ルちゃん106円、ロ-ルちゃんチョコ106円、塩おにぎり70円×3) 道の駅いぶすき(真空さつま揚げ260円、指宿温泉サイダ-220円) 紫芋ソフト(300円) すき家(牛丼並350円) ファミマ(利右衛門25度267円、さつま白波25度262円) タイヨ-(ロ-ルちゃんチョコ84円、塩おにぎり56円×2) 宿(素泊まり3080円) 砂むし会館砂楽(浴衣代込1100円) 計7091円


鹿児島~指宿
本日距離:47.7km


この旅初めての雨予報 ※昨日までそんな話はなかったが
今日の目的地は、砂風呂で有名な指宿(いぶすき)市。今日明日は緩めの行程なので、早々に宿到着後は、思う存分砂風呂を満喫しようと思っている。天文館のアパホテルを6:19に出発。外は小雨が降っており、この旅初めてのカッパスタ-トとなった。雨の出だしは憂鬱でしかないが、少し走り暑くなってきたので上下脱ぐと、逆に雨に打たれた方が気持ち良かった。ス-パ-に立ち寄り、朝食を調達。緑地公園沿いに立ち並ぶパ-ムツリ-が、南国らしさを漂わせていた。気候はややジメっとし、東南アジアを想わせる過ごし難い環境。僕の地元飛騨とは同じ気温でも、感じ方がまるで異なってくる。鹿児島は余程湿度が高いようで、顔がベタベタして脂っぽかった。

憂鬱なカッパスタ-ト

指宿43km(6:56)

朝食(7:29)

パームツリー
鹿児島湾沿いの国道をひたすら南下している。雨が強まり、再びカッパ着用。日々の行程の中で、食べることくらいしか楽しみはない。ファミマで見つけた『南国白くま風オムレット』は、僕が大好きな”ロ-ルちゃん”のようでとても美味しかった。安くて良さ気な”喜入のうどん屋さん”を楽しみにしていたが、残念ながら閉鎖されており、もうやっていなかった。

鹿児島湾

『佐多岬』の文字が出てきた

南国白くま風オムレット

指宿温泉27km(10:57)

屋久杉工芸品

喜入のうどん屋さん ※楽しみにしていたが閉鎖
指宿温泉まで残り20km。今日は距離が短いのだから、楽勝だと思いたい。今日のこの海沿いの区間も歩道のない箇所が随所で現れたが、日中は視通が効くこと、交通量が昨日ほどは多くないことで、昨夜のような危うさは感じなかった。普段地元の街道を走っていると、時折ヒヤリとすることがある。反対車線に車がいないとした場合(これが大半)、大きく避けてくれればいいのだが、自分の車線からはみ出ようとせず、スピ-ドすら落とさず、ギリギリの間隔で僕の横を通過する。余程自分の運転に自信があるのか、危険予知力に乏しいのか、或いは『こんな所を走るお前が悪いんじゃ!』と挑発しているかのどれかだろう。しかしここ鹿児島のドライバ-は、昨日から感じていたが、誰もがスピ-ドを落とし、僕から大きく離れて追い越してくれた。

指宿温泉20km(12:43)

いつまでも歩道は続かない
昨夜は4時間も眠れていないが、今日の仮眠はバス小屋での1度のみで済んだ。代わり映えのない海沿いの一本道では、モチベ-ションを保つのが難しい。国道226号線に沿うようにして、JRの指宿枕崎線が延びている。14時半、指宿市へと入った。とは言えここはまだまだ市の外れ、喜ぶのはまだ早い。道の駅いぶすきで、気分転換を兼ね少し休むことにした。さつま揚げと指宿温泉サイダ-を買い、外の椅子に座って飲み食いした。特にさつま揚げがとても美味しく、食べごたえも中々だった。

バス小屋で5分仮眠

しばし休憩

指宿市(14:35)

道の駅いぶすき(14:50)

さつま揚げ(260円) ※美味しくて食べごたえあり。お勧め

指宿温泉サイダ-(220円)
道路標識からは、既に『指宿』の文字は消えている。しかしいつも消えてからが長く、その度に、どうせなら中心部まで導いてほしいと願うのだ。脚が棒のように重く、痛い。最後の10kmくらいは気持ち良く走り終えたかったが、痛過ぎてとてもじゃないが走れなかった。さつま揚げ、サツマイモ・・。馴染みのあるこれら食べ物には、改めて思えばここ鹿児島(薩摩)の名称が付いている。この中途半端な夕刻の時間帯、宿周辺にはコンビニや飲食店はないし、町中の人気店は開店時間がまだ少し先。ここは見かけたすき家で早めの夕食とする。僕はいつもシンプルに牛丼(並)を頼む。生姜は唯一付け合せで置いているくらいであり、本来生姜が牛丼には一番合うのだろうと思う。僕はこの生姜を容器半分は使い、七味をたっぷり振りかけ真赤に染め、大好物の生姜牛丼を豪快にかき込んでいる。

開聞岳が出てきた ※長崎鼻は薩摩半島の最南端

ご当地ものは積極的に味わう

紫芋ソフト(300円) ※中々美味いし、結構なボリュ-ムだった

すき家(16:40) ※付け合せで置いているくらいだし、僕的には生姜牛丼がベスト
指宿市内の商店街はどこか寂れて見えた。それはここ指宿に限らず、地方の商店街はどこも似たようなものだろう。今日の宿に到着するも、1階は居酒屋で、外階段で上がる2階もとても民宿とは思えない。階段入口に民宿の看板があったので、場所はここで間違いなさそうだ。全く要領が掴めないまま、一先ず居酒屋で民宿の場所を尋ねてみた。アルバイトらしき女の子が対応してくれ、その看板に記された番号に電話するよう勧めてくれた。言われるがまま早速電話をすると、オ-ナ-らしき女性が出て、数分で来るからそこで待ってて下さい・・と言う。直ぐに現れたご婦人に導かれ、少し離れた雑居ビル内の一番奥の部屋に通された。どうやらこのビルの1階の数室が客室として利用されているらしい。いわゆる、今流行の”民泊”という宿泊スタイルだ。

商店街

民宿良(18:09) ※1階は居酒屋、2階が本来の客室なのだろうか

しかし結局雑居ビルに通され、ここでの宿泊となった

殺風景だけど、寝れさえすればいい ※宿泊客は他に1名
砂むし会館、砂楽。念願だった指宿の砂風呂は、宿の直ぐ近くにあった。若干システムが分かり難いが、そこは詳しく写真で説明されている。砂風呂は海岸で寝そべるものだと思っていたし、実際館内からその様子を眺めていた時も、海岸に寝そべる客の姿があった。しかし流れに沿って辿り着いた先は、海岸ではなく屋根の付いた会館寄りの場所。地べたは同じ砂地なので、ここも海岸と言うべきなのだろうが、この点が思いとは違った。浴衣を着たまま砂地に仰向けになったところで、顔だけを残し、全身砂がかけられる。入浴時間は10分が目安だと言われ、目の前には掛け時計が掲げてあった。次第に額から汗がにじみ出てくる。本当はもう少し長く入っていたかったが、他の客よりは若干長く、結局15分砂に埋もれていた。屋根はあったものの、空を見ながら寝そべれ、開放的な気分でいれた。訊くところ、どうやら砂地の下に温泉パイプが入っており、砂を熱しているようだ。

砂むし会館 砂楽 ※宿の直ぐ近く

これを是非体験したかった ※受付を済ませ、館内からズームアップ

砂むし温泉入浴方法 ※画像クリックで拡大
砂むし後は内湯へ。黄色っぽく、嗅いだことのないような独特の匂いがする温泉。肌触りにヌルヌル感といった特徴はなかったが、あの色と匂いが珍しさと温泉らしさを強調し、僕的には中々良質の温泉だった。水風呂の温度は冷た過ぎず、長く入っていられた。サウナは広くて、テレビもあった。タオルとバスタオルは宿のものを借りて持ってきたが、これで一式1100円なら充分お得だと言えるだろう。今日は半分観光日ということもあり、施設にはのんびり1時間40分滞在した。一生に一度は指宿の砂風呂へ。今度家族にも是非体験させてあげたい。

砂むし後は内湯へ ※中々良質の温泉だった

水風呂とサウナが嬉しい

時間帯の違いなのか、結局屋根下の砂地に通された ※入浴時はまだ日暮れ前だったが

やっぱ海岸が良かったな

鹿児島では薩摩焼酎一択 ※度数が25度と高いので1本で充分酔える
民宿良(指宿市)泊
マックスバリュ-(お弁当257円、おにぎり70円×2) ファミマ(南国白くま風オムレット237円) タイヨ-(ロ-ルちゃん106円、ロ-ルちゃんチョコ106円、塩おにぎり70円×3) 道の駅いぶすき(真空さつま揚げ260円、指宿温泉サイダ-220円) 紫芋ソフト(300円) すき家(牛丼並350円) ファミマ(利右衛門25度267円、さつま白波25度262円) タイヨ-(ロ-ルちゃんチョコ84円、塩おにぎり56円×2) 宿(素泊まり3080円) 砂むし会館砂楽(浴衣代込1100円) 計7091円
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