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九州縦断(3)~関門海峡を越えて

2022年5月1日(日)   ※初日
下関(山口県)~朝倉(福岡県)

本日距離:82.8km 《総距離:82.8km》


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最高の週間予報  ※昨年の本州縦断とは正反対


午前0時、北の彼方へと消えていった倉井選手を青森駅で見送った後、一旦ホテルに戻り再び仮眠。しかし当然寝付けるはずもなく、見送り後は2時間も眠れなかった。結局見送り前の2時間と合わせ、スタ-ト前夜の睡眠時間は計4時間未満。3時に起床すると、周りのいびきが煩かった。下関駅を予定通り5時にスタ-ト。本当は倉井選手と一緒に走り出せれば良かったが、関門トンネルの関係で仕方なくこの時間となる。今回の九州縦断は大会ではなくセルフイベントなので、ゼッケンも無ければ、誰かに知られることもない。まだ肌寒い下関の町を、対岸に九州を眺めながらゆっくりと進む。昨年の本州縦断の際は、土砂降りの中、最後の力を振り絞りこの辺りを走っていた。関門橋に着き、人道トンネルの入口を探る。しかしそれらしき入口がない。てっきりここだと思い込んでいただけに、不安は大きかった。軍艦らしき屈強な船舶が、間もなく関門橋を通過する。通りかかったウォ-カ-に、トンネル入口について尋ねると、どうやらこの先に看板が出ているらしい。その言葉通りその先で、無事トンネル入口を発見。ゲ-トが開くまでまだ時間があるので、道向かいの壇ノ浦で荷を下ろし、少し休むとする。
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下関駅(5:00)   ※予定通りの時刻に下関駅をスタ-ト
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赤間神宮  ※壇ノ浦の戦いにおいて、幼くして亡くなった安徳天皇を祀る
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壇ノ浦古戦場の源義経と平知盛  ※背後に関門橋
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義経の八艘飛び  ※ひらりと身をかわし、一気に8艘の舟を飛び越えたという
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壇ノ浦砲台跡の大砲(レプリカ)

本州最南端・下関市と、九州最北端・北九州市門司区を関門海峡で繋ぐのが、この関門トンネル人道。海面下58mに設けられた、全長780mの海底トンネルだ。6時のゲ-ト開放に合わせ、多くのウォ-カ-が本州・九州間の散策を楽しんでいる。ちなみに、この秋に予定している北海道縦断(これもセルフイベント)。本州縦断のスタ-ト地点だった青森駅から、北海道最北端となる宗谷岬を目指すものだが、その際に通過する津軽海峡には青函(せいかん)トンネルが存在する。青函トンネルは全長が世界一の海底トンネルで、その全長は驚きの約54km。関門トンネルとは違い、とても走って抜けれるような距離ではない。日本鉄道建設公団によって建設された鉄道トンネルである為、車での通行すら出来ない。
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関門トンネル人道入口  ※6時ゲ-ト開放。歩行者無料
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海面下58mの散歩道  ※トンネルを往復する朝のウォ-カ-がちらほら
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全長780m
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壁には魚が描かれ、海底であることを示している
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本州から九州へ  ※ところで九州って、もしかして9県あるってこと?
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九州への第一歩  ※昨日、九州(福岡)から来たのだが
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詳細地図

関門海峡を越え、無事九州に上陸した。ただ実際昨日の時点で九州には来ていたが、全く意味合いが違う。対岸右手に下関の町を眺めながら、初々しい気分で颯爽と腕を振る。昨夕上った海峡ゆめタワーが聳えている。ここ九州の玄関口門司港(もじこう)は、レトロな景観が売りの北部きっての観光名所。昨日観光出来なかったので、今日は寄り道しながら精力的に見て回った。門司電気通信レトロ館、大連友好記念館、旧門司税関、ブルーウィングもじ、旧大阪商船、門司港駅、旧門司港三井倶楽部、門司郵船ビル、九州鉄道記念館・・。明治・大正時代に建てられた威厳のある洋館が、至る所に残されている。玄関口となる鉄道駅も実に堂々としたもので、駅員の服装は大正レトロ感溢れる詰め襟スタイルとのこと(見損ねた)。
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門司電気通信レトロ館  ※逓信省門司郵便局電話課庁舎として大正13年建設。近代化産業遺産
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大連友好記念館  ※友好都市を締結している大連市と北九州市。その締結15周年を記念して造られた
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旧門司税関  ※明治45年建設。昭和初期まで税関庁舎として使われていた
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ブルーウィングもじ  ※日本最大級の歩行者専用はね橋。1日6回、約4分かけ水面に対し60度跳ね上がる
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旧大阪商船  ※大正6年建設。大阪商船門司支店を修復したもの
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門司港駅  ※鉄道駅舎として初めて国の重要文化財に指定された。2019年3月グランドオープン 
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旧門司港三井倶楽部  ※大正10年に三井物産の宿泊施設・社交倶楽部として建設。国の重要文化財
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門司郵船ビル  ※昭和2年建設の鉄筋コンクリート造4階建の建物
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九州鉄道記念館

8時頃、気になるラ-メン屋を見つけた。今回の九州縦断では福岡県、熊本県、鹿児島県の3県を通過するが、その県の名物は積極的に味わっておこうと決めていた。福岡県では未だ(博多、長浜)ラ-メンを食べていない。その意識は常にあり、食べるなら、福岡県滞在中の今日明日がリミットだった。そんな時に現れた長浜ラ-メン、それも繁盛店。これは是非食べておきたい。朝だというのに店内は若者で一杯。客層や入口の券売機から察するに、この店は安くて美味いことは分かった。余程そのまま入店しようかと思ったが、今日は先が長いし、まだ序盤も序盤。壇ノ浦や門司港でのロスタイムも多少は響いているので、時間を惜しみ無念の退散。
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国道322号  ※グ-グル先生の示す最短路で一先ず鹿児島市を目指す
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これくらい歩道幅が広いと走り易い  ※車道との高低差が少ないことも大事
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やはりこの時期が一番走り易い
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竹の子と鯉のぼり
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人気の立ち喰いうどん店
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うどん400円、えび天100円  ※とにかく混んでいたが、僕的には値段、味、量全て今一
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田川市(13:19)
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コスモス(ドラッグストア)でタウリン補給  ※以降コスモスを見かける度に飲んでいた
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たこ一番
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どれも安くて美味しそう  ※今時このボリュ-ムでこの値段は有り得ない
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ハ-フ(12個入り350円)  ※店名に劣らず、味、量、値段全てにおいて九州一!
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ワインディングロ-ド  ※木漏れ日が心地良い
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今日の目的地は朝倉市

嘉麻市内のス-パ-を最後に、この先しばらく店がない。予め調べておいたス-パ-あそうで、半額おにぎりを買い込んだ。本日最後にして最大の難所八丁トンネルが現れた。結局はただのトンネルなのだが、何せその延長(3791m)が長過ぎる。現在17:46、日没も刻々と迫っている。既に70km弱進んでおり、体の疲労感は隠せない。そんな状態の中、頑張って走っても40分、歩き中心となれば抜けるのに1時間弱かかるだろう。トンネル内の歩道はしっかりしていたが、幅が狭いのでとにかく走り難い。その上歩道は車道の2m程上部に設けてあり、物(特に胸ポケットに差し込んでいる地図)を落としたら大変だ・・という緊張感、足を踏み外したらケガをする・・という恐怖感が常に付きまとっていた。足取りは非常に重く、真っ直ぐ進むのは至難の業。普段運動中にメガネはかけないが(裸眼0.1以下)、このトンネル内では万全を期し、危ういと感じた時点で直ぐに着用した。そしてトンネルを抜けたのが、18:35。やはり50分要した。トンネル出口でウィンドブレ-カ-の上下を着込む。18時半を過ぎた時点で、残り10km。グ-グル経路(徒歩)は時速5kmで計算しているが、実際休憩等を含めた上で、平均時速5kmをキ-プするのは結構厳しい。
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八丁トンネル(延長3791m)
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歩道があり安全だが、車道とは高低差があり、踏み外しそうで怖い
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嘉麻市から朝倉市へ
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甘木市街5km(19:07)

ようやく今宵のホテルに到着。HOTEL AZ 福岡甘木インタ-店。6240円で夕食と朝食のバイキングが付く。チェックインを済ませた後、早速同フロアにあるバイキング会場へと向かった。テ-ブルには食欲をそそる食べ物がズラリと並んでいる。その品数こそ決して多くはないが、カレ-ライスや焼きそばの炭水化物を中心に、野菜サラダや果物など栄養補給も兼ね、存分に味わい尽くすことが出来た。疲れている時のフリ-ドリンクも大変有り難い。たくさん飲み食いしたので、さすがに今夜のビ-ルはやめておこうと思ったが、結局は体が求め、コンビニに買いに走ることに。日本列島縦断シリ-ズ、九州縦断編、初日。宿を転々と移りながら、ひたすら次の町を目指す。この何とも言えない渡り鳥的ジャ-ニ-感が、僕は堪らなく好きなんだ。
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ホテル到着(20:20)
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ホテルの夕食バイキング  ※炭水化物、野菜、果物など
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ようやく部屋へ(21:16)
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今日は飲まないつもりだったが、結局ビ-ル2本(22:34)


HOTEL AZ 福岡甘木インタ-店(朝倉市)泊


セブン(おにぎりツナマヨネ-ズ124円) セブン(おにぎりツナマヨネ-ズ124円、オレンジ100%ジュ-ス84円) 立ち喰いうどん(うどん400円、えび天100円) ス-パ-川食(おにぎり高菜106円、おにぎりエビマヨ106円、チョコモナカジャンボ116円) コスモス(栄養ドリンク118円、エア-サロンパス998円) たこ一番(たこやき12個350円) ス-パ-あそう(おりぎり3個114円、高菜おにぎり54円 ※いずれも半額) 自販機(缶コ-ヒ-100円) 宿(1泊2食付き6240円) セブン(のどごし生157円、ザブリュ-195円)  計9486円
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