九州縦断(2)~やまやの辛子明太子
2022年4月30日(土)
スタ-ト前日
高山(岐阜県)~小牧(愛知県)~福岡~下関
いよいよ九州へと旅発つ時が来た。高山駅4:44発の始発列車に乗り、一路鵜沼(うぬま)を目指す。夜明け前の高山駅、改札はおろか発券機までシャッタ-が閉まり、無人の構内で一人焦っていたが、4時半ようやくオ-プン。発券機は昨年新機種に変更したようで、クレジットカ-ドでの支払いが可能となった。飛騨の朝はまだ肌寒く、ウィンドブレ-カ-上下と手袋で寒さを凌ぐ。鵜沼で名鉄に乗り換え、西春まで。そこからは名鉄バスで県営名古屋空港(小牧空港)へ。ちなみに1995年7月、22歳だった若かりし僕が単身アメリカへ旅発ったのは、当時国際空港だったこの空港からである。今日のフライトは10:30発だが、8:10には空港に到着。わざわざ始発に乗らなくても充分間に合っていたが、何があるか分からないし、早いに越したことはない。ここがセントレアであればラウンジで無料ビールを飲んで優雅に時間を潰せるが、この空港にラウンジは備わっていない。屋上デッキで飛行機を眺めた後、早々と搭乗口へと向かった。

JR高山線の始発列車

県営名古屋空港 ※中央奥に聳えるのが、御嶽山

2時間以上待ちぼうけ

ようやくボ-ディング

山並みと北アルプス乗鞍岳(右)
福岡空港には定刻通り11:55に到着。約1時間半のフライトではのんびり機内ライフを楽しむ間もなく、やはり国内移動だと飛行機に乗った気がしない。空港直結の地下鉄で博多へと向かう。”博多”という地名はよく耳にするが、それが何なのか、僕自身よく分かっていなかった。結局福岡県の県庁所在地は”福岡市”であり、県庁を抱えるその中心地が”博多区”らしい。てっきり博多市という地名があるものと思っていた僕はバカなのか。福岡名物と言えば先ず思い付くのが、僕の中では”もつ鍋”と”辛子明太子”。その両方が一度に味わえる店が博多駅近くにあるという。博多もつ鍋 やまや、博多店。考えることは皆同じようで、既に長い行列が出来ている。時間は惜しいが、ここまで来て食べない訳にもいかず、辛抱して30分並び、ようやく入店。お一人様なのでカウンタ-に通された。

約1時間半のフライトで福岡到着

博多駅

博多もつ鍋 やまや ※30分待ち

メニュ-表 ※画像クリックで拡大

結構高価 ※値段を見てから食べた方がお得感が増す
もつ鍋膳(2200円)。予め、オーダ-は決めていた。この店が人気なのは、言うまでもなく辛子明太子と高菜が無料でお代わり自由だからだろう。その上ご飯もお代わり自由と、かなり太っ腹。しかし他の定食も含め、料金設定はやや高めで、これらの分が上積みされている。さすがは本場やまやの辛子明太子だけはあり、味は申し分なかった。高菜も美味く、どれだけでもご飯が進む。周りを見ても僕一人だけお代わりばかりしていた。ここぞとばかりにご飯4杯、辛子明太子4杯、からし高菜3杯とアホの爆食い。肝心のもつ鍋は確かにとても美味いのだが、もつが数切れしか入っていないのが非常に残念。もつは飾り程度で、もつ鍋と言うには無理がある。もつ鍋を食べるならやはり魚民が一番だ。結局この店は明太子がメインなので、安い定食で充分だと思った。最後の1杯は自慢の出汁でお茶漬けにして流し込む。吐きそうなくらい苦しかった。

もつ鍋膳(2200円) ※福岡名物のもつ鍋、辛子明太子、高菜が一度に味わえる

辛子明太子、からし高菜、ご飯はお代わり無料

もつ鍋は確かに美味いが、肝心のもつが数切れしか入っていない

ご飯と明太子は各4杯、高菜は3杯食べ、腹は破裂寸前だった ※もつ鍋の存在はかなり薄い
JRに乗り、博多(14:03発)から下関(15:59着)へ。時間が押しているので、門司港観光は明日に回すことにした。1年ぶりに戻ってきたぞ、下関駅。昨年の春、僕はこの地に青森から26日間かけて死に物狂いでやって来た。しかし飛行機とJRを使えば、ちょちょいのちょい。僕のあの26日間は一体なんだったのか・・、と複雑な気分に包まれる。昨年は全く観光出来なかったので、一先ず海峡ゆめタワ-へと歩いて向かう。このタワ-にあまり期待はしていなかったが、何か一つくらい下関の思い出が欲しかった。しかしこれが想像以上に素晴らしく、来て良かったと心底思えた。

ようこそ下関へ

JR下関駅 ※本州縦断フットレ-スのゴ-ル地点

海峡ゆめタワー ※眺望が素晴らしい。お勧め

JR下関駅など ※画像クリックで拡大

JR下関駅
展望室からの眺めはどの方角も素晴らしかったが、本州最西端の毘沙ノ鼻(びしゃのはな)が先ず最初に気になった。今回本州最南端の佐多岬を目指して明日から走り始めるが、いつか機会があれば最西端も是非訪れてみたいと思った。そして次に目に留まったのが、巌流島。巌流島と言えば、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘が有名だ。しかし僕ら世代的には、1987年のアントニオ猪木VSマサ斎藤の巌流島決戦の印象が根強く残っている。明日渡る関門海峡もよく見える。いよいよ明日から九州だ。その地を自分の脚のみで辿るのかと思うと、自ずと高揚感も増してきた。

沖合人工島(長州出島)や本州最西端(毘沙ノ鼻)など ※画像クリックで拡大

本州最西端 毘沙ノ鼻

巌流島など ※画像クリックで拡大

巌流島

関門海峡と関門橋
ス-パ-で夜の買い出しをし、駅前のホテルへと向かう。今宵のホテルはステ-ションホテル。この界隈で一番安い宿の、一番安いカプセルの部屋。カプセルと言っても半個室の仕様でプライバシ-は確保され、共同の大浴場もそれなりに良かった。当初の予定では、下関では昨年食べ損ねた”ふぐ”を夕食で食べるつもりだった。春帆楼茶寮下関大丸店での、茶寮ふく御膳(2530円)。しかし博多で明太子を食べ過ぎたので、ふぐを食べる気は失せていた。デザ-ト程度の軽めの夕食をとりつつ、酒を飲む。深夜に備え、少しだけ仮眠。深夜日付が変わる午前0時、スペシャル仲間の倉井選手が本州往復(3100㌔)の壮大な旅に出る。それを現地で見送る為、僕はこの日に合わせて下関入りしたのだ。

ステ-ションホテル

カプセル(半個室) ※区切りはパ-テ-ション。ロッカ-以外に鍵はない

夜は軽めに ※予定していた『ふく御膳(2530円)』はお預け

枕が高く使えなかった
ステ-ションホテル(下関市)泊
JR(高山~鵜沼2310円) 名鉄(新鵜沼~西春510円) 名鉄バス(西春~名古屋空港350円) 飛行機(小牧~福岡13810円) 地下鉄(福岡空港~博多260円) やまや(もつ鍋御膳2200円) JR(博多~下関1500円) 海峡ゆめタワー(600円) ス-パ-(焼酎ハイボ-ル、金麦、本麒麟、ヨ-グルト、いちごケ-キ、計788円) 宿(朝食付き※時間的に食べれず、3950円) 計26278円

高山(岐阜県)~小牧(愛知県)~福岡~下関
いよいよ九州へと旅発つ時が来た。高山駅4:44発の始発列車に乗り、一路鵜沼(うぬま)を目指す。夜明け前の高山駅、改札はおろか発券機までシャッタ-が閉まり、無人の構内で一人焦っていたが、4時半ようやくオ-プン。発券機は昨年新機種に変更したようで、クレジットカ-ドでの支払いが可能となった。飛騨の朝はまだ肌寒く、ウィンドブレ-カ-上下と手袋で寒さを凌ぐ。鵜沼で名鉄に乗り換え、西春まで。そこからは名鉄バスで県営名古屋空港(小牧空港)へ。ちなみに1995年7月、22歳だった若かりし僕が単身アメリカへ旅発ったのは、当時国際空港だったこの空港からである。今日のフライトは10:30発だが、8:10には空港に到着。わざわざ始発に乗らなくても充分間に合っていたが、何があるか分からないし、早いに越したことはない。ここがセントレアであればラウンジで無料ビールを飲んで優雅に時間を潰せるが、この空港にラウンジは備わっていない。屋上デッキで飛行機を眺めた後、早々と搭乗口へと向かった。

JR高山線の始発列車

県営名古屋空港 ※中央奥に聳えるのが、御嶽山

2時間以上待ちぼうけ

ようやくボ-ディング

山並みと北アルプス乗鞍岳(右)
福岡空港には定刻通り11:55に到着。約1時間半のフライトではのんびり機内ライフを楽しむ間もなく、やはり国内移動だと飛行機に乗った気がしない。空港直結の地下鉄で博多へと向かう。”博多”という地名はよく耳にするが、それが何なのか、僕自身よく分かっていなかった。結局福岡県の県庁所在地は”福岡市”であり、県庁を抱えるその中心地が”博多区”らしい。てっきり博多市という地名があるものと思っていた僕はバカなのか。福岡名物と言えば先ず思い付くのが、僕の中では”もつ鍋”と”辛子明太子”。その両方が一度に味わえる店が博多駅近くにあるという。博多もつ鍋 やまや、博多店。考えることは皆同じようで、既に長い行列が出来ている。時間は惜しいが、ここまで来て食べない訳にもいかず、辛抱して30分並び、ようやく入店。お一人様なのでカウンタ-に通された。

約1時間半のフライトで福岡到着

博多駅

博多もつ鍋 やまや ※30分待ち

メニュ-表 ※画像クリックで拡大

結構高価 ※値段を見てから食べた方がお得感が増す
もつ鍋膳(2200円)。予め、オーダ-は決めていた。この店が人気なのは、言うまでもなく辛子明太子と高菜が無料でお代わり自由だからだろう。その上ご飯もお代わり自由と、かなり太っ腹。しかし他の定食も含め、料金設定はやや高めで、これらの分が上積みされている。さすがは本場やまやの辛子明太子だけはあり、味は申し分なかった。高菜も美味く、どれだけでもご飯が進む。周りを見ても僕一人だけお代わりばかりしていた。ここぞとばかりにご飯4杯、辛子明太子4杯、からし高菜3杯とアホの爆食い。肝心のもつ鍋は確かにとても美味いのだが、もつが数切れしか入っていないのが非常に残念。もつは飾り程度で、もつ鍋と言うには無理がある。もつ鍋を食べるならやはり魚民が一番だ。結局この店は明太子がメインなので、安い定食で充分だと思った。最後の1杯は自慢の出汁でお茶漬けにして流し込む。吐きそうなくらい苦しかった。

もつ鍋膳(2200円) ※福岡名物のもつ鍋、辛子明太子、高菜が一度に味わえる

辛子明太子、からし高菜、ご飯はお代わり無料

もつ鍋は確かに美味いが、肝心のもつが数切れしか入っていない

ご飯と明太子は各4杯、高菜は3杯食べ、腹は破裂寸前だった ※もつ鍋の存在はかなり薄い
JRに乗り、博多(14:03発)から下関(15:59着)へ。時間が押しているので、門司港観光は明日に回すことにした。1年ぶりに戻ってきたぞ、下関駅。昨年の春、僕はこの地に青森から26日間かけて死に物狂いでやって来た。しかし飛行機とJRを使えば、ちょちょいのちょい。僕のあの26日間は一体なんだったのか・・、と複雑な気分に包まれる。昨年は全く観光出来なかったので、一先ず海峡ゆめタワ-へと歩いて向かう。このタワ-にあまり期待はしていなかったが、何か一つくらい下関の思い出が欲しかった。しかしこれが想像以上に素晴らしく、来て良かったと心底思えた。

ようこそ下関へ

JR下関駅 ※本州縦断フットレ-スのゴ-ル地点

海峡ゆめタワー ※眺望が素晴らしい。お勧め

JR下関駅など ※画像クリックで拡大

JR下関駅
展望室からの眺めはどの方角も素晴らしかったが、本州最西端の毘沙ノ鼻(びしゃのはな)が先ず最初に気になった。今回本州最南端の佐多岬を目指して明日から走り始めるが、いつか機会があれば最西端も是非訪れてみたいと思った。そして次に目に留まったのが、巌流島。巌流島と言えば、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘が有名だ。しかし僕ら世代的には、1987年のアントニオ猪木VSマサ斎藤の巌流島決戦の印象が根強く残っている。明日渡る関門海峡もよく見える。いよいよ明日から九州だ。その地を自分の脚のみで辿るのかと思うと、自ずと高揚感も増してきた。

沖合人工島(長州出島)や本州最西端(毘沙ノ鼻)など ※画像クリックで拡大

本州最西端 毘沙ノ鼻

巌流島など ※画像クリックで拡大

巌流島

関門海峡と関門橋
ス-パ-で夜の買い出しをし、駅前のホテルへと向かう。今宵のホテルはステ-ションホテル。この界隈で一番安い宿の、一番安いカプセルの部屋。カプセルと言っても半個室の仕様でプライバシ-は確保され、共同の大浴場もそれなりに良かった。当初の予定では、下関では昨年食べ損ねた”ふぐ”を夕食で食べるつもりだった。春帆楼茶寮下関大丸店での、茶寮ふく御膳(2530円)。しかし博多で明太子を食べ過ぎたので、ふぐを食べる気は失せていた。デザ-ト程度の軽めの夕食をとりつつ、酒を飲む。深夜に備え、少しだけ仮眠。深夜日付が変わる午前0時、スペシャル仲間の倉井選手が本州往復(3100㌔)の壮大な旅に出る。それを現地で見送る為、僕はこの日に合わせて下関入りしたのだ。

ステ-ションホテル

カプセル(半個室) ※区切りはパ-テ-ション。ロッカ-以外に鍵はない

夜は軽めに ※予定していた『ふく御膳(2530円)』はお預け

枕が高く使えなかった
ステ-ションホテル(下関市)泊
JR(高山~鵜沼2310円) 名鉄(新鵜沼~西春510円) 名鉄バス(西春~名古屋空港350円) 飛行機(小牧~福岡13810円) 地下鉄(福岡空港~博多260円) やまや(もつ鍋御膳2200円) JR(博多~下関1500円) 海峡ゆめタワー(600円) ス-パ-(焼酎ハイボ-ル、金麦、本麒麟、ヨ-グルト、いちごケ-キ、計788円) 宿(朝食付き※時間的に食べれず、3950円) 計26278円
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