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焼槍大周回(4)~槍ヶ岳


・・前回の続き


槍の肩から穂先へと向かう。今のところ渋滞はなく、混み合わないうちにさっさとこの往復を終えておきたい。毎年最低1度はここに来ているような気がするが、穂先に取り付く長い列を見て、ここ数年山頂はパスしている。久々に登る槍の穂先は多少緊張した。そもそも僕は高い所が大の苦手で、本当はこういう恐ろしい所にはあまり来たくない。極度の高所恐怖症の分際で山に通っているこの辻褄の合わない理屈は、おそらく僕のランニングにも通ずるものがある。走ることが好きではないくせに、半ば勢いだけで世界最長のマラソン大会(本州縦断フットレ-ス)に出場した。好きではないけど、結局は続けている。それを巷では”好き”と言う。
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小槍  ※ここを登るクライマ-もいる
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大喰岳
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明方越えてきた焼岳  ※背後には乗鞍岳
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穂先へと取り付く
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最後のハシゴ

ここは天下の名峰、槍ヶ岳。”飛騨山脈(北ア)の源”、”大日本山脈の中心”と言っても過言ではない。何年か前に読んだ新田次郎の”槍ヶ岳開山”は面白かった。播隆上人に想いをはせ、開山当時とさほど変わらないであろう景色にしばし見とれる。ふと祠の横手から登山者がひょっこりと姿を見せた。これはよく見る光景、北鎌からの登頂の瞬間である。居合わせた登山者達から一斉に拍手が沸き起こる。困難であればあるだけ、やり切った感は一入だろう。
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槍ヶ岳(標高3180m)  ※祠の裏が北鎌尾根
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硫黄尾根
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西鎌尾根
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笠ヶ岳
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北鎌から参上  ※居合わせた登山者から拍手喝采を浴びていた

山頂は非常に狭く、あまりうろうろ出来ない。全方向を一通り見渡し、大概の山は把握出来た。その中で一際気になったのが東鎌尾根の先にある、赤沢山。西岳テント場も目視出来、そこから右(南側)に離れた再端の位置にある。ちなみにこの赤沢山、百高山を目指している人以外絶対に行かないような、崖の先にあるヤバ気な山である。当時小学6年生だった長男(岳登)と最後にチャレンジしたのが、この赤沢山と赤岩岳(西岳の北側)だった。あの日僕らはこの2山を片付け、何とかぎりぎり岳登が小学生のうちに百高山を終えるはずだった。ラストの赤沢山で掲げる記念タオルとクラッカ-もザックに忍ばせていた。あれから10年もの歳月が流れ、せっかく作った完登タオルは一度も日の目を見ることなく、未だに押し入れで眠り続けている。
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手前からヒュッテ大槍、東鎌尾根、西岳、赤沢山(右端)、奥に常念、横通岳(左)  ※画像クリックで拡大
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燕岳(左)と大天井岳
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槍ヶ岳山荘と奥丸山(中)
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槍穂高稜線  ※画像クリックで拡大


つづく・・


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