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本州縦断フットレース2021スペシャル(27)~いざ山口県へ

2021年5月18日(火)   ※大会25日目
益田(島根)~名草駅(山口)

本日距離:52.7km 《総距離:1448.7km》


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小京都・津和野

昨日でスペシャルは終わり、本日から通常版。てっきりリタイア扱いされるのかと思っていたが、一応、その後も昨日までと同じ扱いをしてくれたのでとても嬉しかった。本レ-スは14名が青森駅を一斉スタ-トし、中盤までに2名が離脱。既に僕の前を行く10名の選手がゴ-ルしているので、残るは僕とゼッケン1番いちあし選手の2名のみ。世間的には全く興味のない制限時間外の最後尾争いに見えるだろうが、当人としてはそれどころではない。後続の士気迫る猛追に殺気すら感じながら、熾烈極まる順位争いを繰り広げていた。昨夜は24:20に就寝し、今朝は4:10起床。バックに付けるNo.8のゼッケンは、この日の出発前に交換。ここまで家族のメッセ-ジを裏面に記したゼッケンを使っていたが、ラスト山口県に無事入ることが出来たなら、是非とも康介ゼッケンに切り替え、彼の力を借りようと思っていた。
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朝食バイキング(6:47)
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下関149㌔(8:03)  ※数字が減っていくのが凄く楽しい

日々着実に下関へと迫り、いよいよゴ-ルも現実味を帯びてきた。スペシャル制限は過ぎたとは言え、誰がここまで来ることを想像出来たことか。道路標識は上から順に下関、山口と続いているが、一番下に今日は津和野が入っている。今日は先ずその津和野を目指し、その後は行ける所まで行くという作戦を立てた。今朝ホテルの部屋を出る直前、今晩泊まる新山口のホテルを予約していた。しかしその後、道路を歩きながら思い直し、コンビニでスマホをいじり、新山口のホテルはキャンセルし、津和野の宿を新たに予約。新山口へは列車で片道1時間半と遠く、その上乗り換えもあり、便数も限られる。津和野は今日通り過ぎるが、宿さえ取れればどう考えたってこちらの方が無駄がない。
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バス小屋
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下関137㌔(10:36)

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ファイトR9!  ※自分が応援されているようで嬉しい

昨日に続き、今日も終日雨の天気。時々止むこともあったが、ほぼ雨。カッパは下のみ着用し、雨が降っている時は傘を差して上半身をカバ-した。先程のホテル予約の際か、或いはその後のバス小屋での作業の時か、いずれもバックを背負ったまま、腰を曲げてスマホ検索したり、地図への書き込み作業などをした。おそらくそのどちらかが原因で、最近の持病であるぎっくり腰の兆候が現れた。大会前日までぎっくり腰で接骨院に通っていたが、幸いここまで心配していた腰のトラブルは皆無だった。しかし肝心な場面での小さなミス。先を急ぐばかりに完全に油断し、腰に対し無頓着になっていた。しかしここも大事には至らず、結果的に何の支障もなかったから良かった。
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道の駅シルクウェイの自販機うどん  ※一度食べてみたかったが、結局食堂で食べることに
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かけうどん(350円)
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雨でも安心

街道沿いを進んでいると、喫茶店の年配客が外に出てきて僕に声をかけてきた。このオジサンはこのレ-スに興味を示してくれ、『俺、アンタみたいな人、好きだな!』と、コ-ヒ-を奢らせてくれと申し出てきた。先を急ぎたいし、呑気に喫茶店でコ-ヒ-を飲んでいる場面ではない。いつ後続が迫ってくるかも分からない。断わろとしたが半ば強引に店内へと導かれ、あまり時間は取れないという前提のもと、言葉に甘えてコ-ヒ-を1杯ご馳走になった。”蜂蜜を入れて飲む”というこのオジサンお勧めの飲み方で、ここまでの出来事などを話しながら、一時の触れ合いを楽しんだ。こうして快くもてなしてくれたことに深く感謝し、客のオジサンと店主のおばちゃんと何度も握手をし、御礼を言い店を後にした。せわしい中にも、思いがけぬ良い思い出となった。
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喫茶店でコ-ヒ-をご馳走になる
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下関130㌔(13:11)
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雨の山間部はとても幻想的

雨上がりの幻想的な風景に見とれながら、山間の道路を淡々と進んでいる。やがて右手眼下に津和野の町が見えてきた。明治の文豪・森鴎外。幼少期をここ津和野で過ごし、旧宅に隣接した森鴎外記念館では遺品や直筆原稿などを見ることが出来る。延々と続く緩やかな坂道を上り切ると、そこが山口県との県境。そして16:34、CP34の野坂トンネル入口(1433.9㌔)に到着。トンネルを抜けると山口県の看板が早速迎え入れてくれ、同じくして道の駅・願成就温泉が現れる。ここには露天風呂やサウナ、水風呂などもあるらしく、その上21時までやっているとのこと。もし次回以降再度チャレンジすることがあるようなら、ここを最後の拠点とし、ラスト100㌔に向かうのも有りかもしれない。ここまで1府10県を進んできたが、それもこの11県目・山口県でいよいよ最後となる。
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津和野
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国道沿いの大鳥居
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CP34(島根・山口県境 野坂トンネル入口、1433.9㌔)
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ついに山口県(16:36)
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下関113㌔(16:57)  ※早く100㌔を切りたい
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本当に来ちゃいましたよ、山口へ(17:02)

長い坂道を下り切ると、後は何の変哲もない道路が続く。徳佐にあるこの辺り唯一のコンビニに立ち寄り、食料を調達。その先にある”りんごの駅”でソフトクリ-ムやアップルパイを食べたかったが、既に営業時間は終えていた。徳佐辺りからは、線路が北側に並行して延び、若干街道からは離れるものの、JRを利用した戦略が可能となる。地福、名草、三谷・・。今日はこのいずれかの駅がゴ-ル候補となっていたが、選択肢が有るようで実質的には限られる。何せ便は2時間に1本しかなく、乗り遅れでもしたらそれこそ大変なことになる。ここは無難に名草駅で終了とする。JRで津和野へと5区間分戻り、午前中コンビニの軒先で電話予約したビジネスホテルにチェックイン。”駅前”と名が付く割には、駅からは若干離れている。津和野にはコンビニが一軒あるが、往復で1㌔程は離れており、とても向かう気にはなれない。周辺の飲食店は軒並み閉まっていたが、たまたま宿にセルフの売店があり、そこでカップうどんが買えた。
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JR名草駅(19:46)  ※駅舎はないが、線路沿いに待合所がある
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本当はもう一駅進みたかった
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20:12発に乗車  ※次便は2時間後
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JR津和野駅(20:43)
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シンプルな客室(21:02)


駅前ビジネスホテル(津和野町)泊


道の駅シルクウェイ(かけうどん350円) 商店(ポテチ100円) セブン(おにぎり昆布118円、味付海苔とりめし135円) JR(名草駅~津和野駅420円) 宿(朝食付き4700円、カップうどん100円)  計5923円
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| 本州縦断レ-ス2021 | 10:30 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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