本州縦断フットレース2021スペシャル(7)~雨地獄
2021年4月28日(水)
※大会5日目
酒田(山形)~勝木(新潟)
本日距離:61.0km
《総距離:342.1km》

暗闇、本降り、疲労、睡魔・・ ※心が折れかけた頃、ようやく勝木に到着
本日4時起床、6時半スタ-ト。起床から走り出すまでに、何故こんなにも時間がかかるのか。本大会中、この朝の過ごし方で僕は随分と損をしていたように思う。起床後1時間で宿を発てれば理想だが、平日の朝ランならともかく、荷造りをしてチェックアウトするとなるとどれだけ急いでも1時間半、ただ実際は最低2時間は欲しい。2時間あるからとのんびりし過ぎると、結局は今日のように2時間半後の出発となる。しかし夜はその分早めに切り上げるようにしているので、夜の日課である記録整理などを朝の時間に回すようにした。

さかたセントラルホテル

CP7(酒田市役所前、281.1㌔)
今日は珍しく、出だし2時間半程は気持ち良く走れた。3日目秋田県内で痛めた左膝裏の痛みは未だに完治していないが、何とか薬で誤魔化しながらしぶとく進んでいる。朝スタ-ト前にボルタレン(強力)を1錠飲み、以降3時間おきくらいに(薬の効果が切れる前に)ロキソニンを1錠飲む。体に良くない薬漬けの毎日だが、綺麗ごとなど言ってられない。ゴ-ルするかリタイアするか・・。ゴ-ルする為に大会に出ているのであって、僕の求める指標はそこしかない。痛み止めを飲まずに果敢に闘ったか、薬に身を委ねたか・・。そんな記録は残りようがないし、それこそ自己満足でしかない。気が遠くなるような松林。まるで富士の樹海にでも舞い込んでしまったかのような、延々と終わらない光景はまさに壮絶だった。そしてようやく松林を抜けると久々の日本海、そこが湯野浜。東北日本海側最大の温泉地ということだが、全くそんな印象は持てなかった。既に眠気を感じているので、浜辺のベンチでタイマ-をかけ5分仮眠。起床が早い為、結果として眠くなるタイミングも附随して早くなる。やはり折角早起きしたなら、無理をしてでも早発ちした方が賢明なのかもしれない。

湯野浜 ※寝てくれ、と言わんばかりのベンチ

石碑

どんより雲

海のある家並み
海岸沿いはとにかく風が強かった。追い風なら大歓迎なのだが、ここはお決まりの向かい風。果たして”追い風”というものは本当に存在するのだろうか・・。本気でそう思うくらい、僕の中では”強風=向かい風”という公式が成り立っている。帽子や地図が風で吹き飛ばされないよう最大限の注意を払う。こんな所で地図を海に落としたものなら、それは大変なことになる。由良で国道7号線に合流。ここまで近道となる海沿いの道を進んでいた。本州縦断フットレ-スの完遂を目指す上で『国道と日本海』が避けられないのと同時に、『コンビニとバス停』についても決して欠かすことは出来ない。前者がハ-ド面だとすれば、後者はソフト面とも言えるだろう。そして僕にとってのコンビニは、数少ない貴重なWi-fiスポットともなっている。

新潟はR7の終点、かつR8の始まり

コンビニの存在

目指せ新潟

R7を突き進む
17:42、CP8の山形・新潟県境(333.7㌔)を通過。鼠ヶ関(ねずがせき)の看板がてっきり県境かと思っていたが、どうやらここはまだ山形県鶴岡市らしい。ここの県境はかなり曖昧で、鼠ヶ関が県境でないとすれば一体どこからが新潟県(どこまでが山形県)なのか。山形県に入った時は大変分かり易かったが、出る時こそ去る客を大切に扱ってほしい。いつしか雨が降り出している。この辺りには幾つか店があり、ドラッグストアに立ち寄り買い出しをする。ここまで来れば残りは10㌔ないが、ここからが遠い。何もない暗闇の街道、次第に強まってきた雨が僕の気力体力を容赦なく奪っていく。そしてこの時間帯に必ず訪れるのが、『まだか、まだか・・』の錯覚の嵐。行けど進めど、目指す場所に辿り着かない。さすがにもう着いただろう・・と騙された回数はこれまで最高を記録。最後のトンネルを抜けてからも予想外に走らされ、遠くにセブンの明かりを見つけた時は心の底から喜んだ。遠かったぞ、勝木。それに、『がつぎ』とは中々読めないぞ。ずぶ濡れのままセブンに入り、買い出しをする。宿はセブンからそこそこ離れていたが、何とか無事投宿。今日もかなり厳しい一日だった。

CP8(山形・新潟県境、333.7㌔)

山北ゆり花温泉 交流の館・八幡(19:56) ※廃校となった校舎を利用した宿泊施設
交流の館、八幡。ここは廃校となった校舎を利用した宿泊施設で、青年の家のようなセルフスタイルの簡易宿泊所。玄関から部屋が遠くて、かつエレベ-タ-もなく疲れた脚には結構堪えた。階下の大浴場で冷え切った体を暖め、共同キッチンで湯を沸かしカップ麺の夕食を取る。フリ-Wi-fiは無く、利便性はビジネスホテルに比べ断然劣る。しかし今夜はこの宿で大正解だった。エアコン(煖房)も備わっているが、何よりファンヒ-タ-の存在が大変有り難かった。雨でずぶ濡れになった、靴やザック、衣類を念入りに乾かし、22:15床に就いた。明日もどうせ雨なんだろ。ろくなもんじゃねぇな。

靴や衣類、バックを乾かすのにファンヒ-タ-が大活躍

夕食はカップ麺2つとポテチとビ-ル ※パンは明日用
交流の館八幡(村上市勝木)泊
ファミマ(おにぎり梅120円、おにぎりシ-チキンマヨネ-ズ124円) 自販機(デカビタC100円) ファミマ(おにぎり昆布118円、おにぎりシ-チキンマヨネ-ズ124円、おにぎり梅120円、焼き鳥皮130円) 自販機(コ-ヒ-100円) ツルハドラッグ(半額菓子パン58円×2、52円) セブン(カップ麺担担麺149円、カップ麺カレ-138円、ポテチ108円、本麒麟221円、ザブリュ-136円、ザバス167円、袋3円) 宿(素泊まり3550円) 計5576円


酒田(山形)~勝木(新潟)
本日距離:61.0km


暗闇、本降り、疲労、睡魔・・ ※心が折れかけた頃、ようやく勝木に到着
本日4時起床、6時半スタ-ト。起床から走り出すまでに、何故こんなにも時間がかかるのか。本大会中、この朝の過ごし方で僕は随分と損をしていたように思う。起床後1時間で宿を発てれば理想だが、平日の朝ランならともかく、荷造りをしてチェックアウトするとなるとどれだけ急いでも1時間半、ただ実際は最低2時間は欲しい。2時間あるからとのんびりし過ぎると、結局は今日のように2時間半後の出発となる。しかし夜はその分早めに切り上げるようにしているので、夜の日課である記録整理などを朝の時間に回すようにした。

さかたセントラルホテル

CP7(酒田市役所前、281.1㌔)
今日は珍しく、出だし2時間半程は気持ち良く走れた。3日目秋田県内で痛めた左膝裏の痛みは未だに完治していないが、何とか薬で誤魔化しながらしぶとく進んでいる。朝スタ-ト前にボルタレン(強力)を1錠飲み、以降3時間おきくらいに(薬の効果が切れる前に)ロキソニンを1錠飲む。体に良くない薬漬けの毎日だが、綺麗ごとなど言ってられない。ゴ-ルするかリタイアするか・・。ゴ-ルする為に大会に出ているのであって、僕の求める指標はそこしかない。痛み止めを飲まずに果敢に闘ったか、薬に身を委ねたか・・。そんな記録は残りようがないし、それこそ自己満足でしかない。気が遠くなるような松林。まるで富士の樹海にでも舞い込んでしまったかのような、延々と終わらない光景はまさに壮絶だった。そしてようやく松林を抜けると久々の日本海、そこが湯野浜。東北日本海側最大の温泉地ということだが、全くそんな印象は持てなかった。既に眠気を感じているので、浜辺のベンチでタイマ-をかけ5分仮眠。起床が早い為、結果として眠くなるタイミングも附随して早くなる。やはり折角早起きしたなら、無理をしてでも早発ちした方が賢明なのかもしれない。

湯野浜 ※寝てくれ、と言わんばかりのベンチ

石碑

どんより雲

海のある家並み
海岸沿いはとにかく風が強かった。追い風なら大歓迎なのだが、ここはお決まりの向かい風。果たして”追い風”というものは本当に存在するのだろうか・・。本気でそう思うくらい、僕の中では”強風=向かい風”という公式が成り立っている。帽子や地図が風で吹き飛ばされないよう最大限の注意を払う。こんな所で地図を海に落としたものなら、それは大変なことになる。由良で国道7号線に合流。ここまで近道となる海沿いの道を進んでいた。本州縦断フットレ-スの完遂を目指す上で『国道と日本海』が避けられないのと同時に、『コンビニとバス停』についても決して欠かすことは出来ない。前者がハ-ド面だとすれば、後者はソフト面とも言えるだろう。そして僕にとってのコンビニは、数少ない貴重なWi-fiスポットともなっている。

新潟はR7の終点、かつR8の始まり

コンビニの存在

目指せ新潟

R7を突き進む
17:42、CP8の山形・新潟県境(333.7㌔)を通過。鼠ヶ関(ねずがせき)の看板がてっきり県境かと思っていたが、どうやらここはまだ山形県鶴岡市らしい。ここの県境はかなり曖昧で、鼠ヶ関が県境でないとすれば一体どこからが新潟県(どこまでが山形県)なのか。山形県に入った時は大変分かり易かったが、出る時こそ去る客を大切に扱ってほしい。いつしか雨が降り出している。この辺りには幾つか店があり、ドラッグストアに立ち寄り買い出しをする。ここまで来れば残りは10㌔ないが、ここからが遠い。何もない暗闇の街道、次第に強まってきた雨が僕の気力体力を容赦なく奪っていく。そしてこの時間帯に必ず訪れるのが、『まだか、まだか・・』の錯覚の嵐。行けど進めど、目指す場所に辿り着かない。さすがにもう着いただろう・・と騙された回数はこれまで最高を記録。最後のトンネルを抜けてからも予想外に走らされ、遠くにセブンの明かりを見つけた時は心の底から喜んだ。遠かったぞ、勝木。それに、『がつぎ』とは中々読めないぞ。ずぶ濡れのままセブンに入り、買い出しをする。宿はセブンからそこそこ離れていたが、何とか無事投宿。今日もかなり厳しい一日だった。

CP8(山形・新潟県境、333.7㌔)

山北ゆり花温泉 交流の館・八幡(19:56) ※廃校となった校舎を利用した宿泊施設
交流の館、八幡。ここは廃校となった校舎を利用した宿泊施設で、青年の家のようなセルフスタイルの簡易宿泊所。玄関から部屋が遠くて、かつエレベ-タ-もなく疲れた脚には結構堪えた。階下の大浴場で冷え切った体を暖め、共同キッチンで湯を沸かしカップ麺の夕食を取る。フリ-Wi-fiは無く、利便性はビジネスホテルに比べ断然劣る。しかし今夜はこの宿で大正解だった。エアコン(煖房)も備わっているが、何よりファンヒ-タ-の存在が大変有り難かった。雨でずぶ濡れになった、靴やザック、衣類を念入りに乾かし、22:15床に就いた。明日もどうせ雨なんだろ。ろくなもんじゃねぇな。

靴や衣類、バックを乾かすのにファンヒ-タ-が大活躍

夕食はカップ麺2つとポテチとビ-ル ※パンは明日用
交流の館八幡(村上市勝木)泊
ファミマ(おにぎり梅120円、おにぎりシ-チキンマヨネ-ズ124円) 自販機(デカビタC100円) ファミマ(おにぎり昆布118円、おにぎりシ-チキンマヨネ-ズ124円、おにぎり梅120円、焼き鳥皮130円) 自販機(コ-ヒ-100円) ツルハドラッグ(半額菓子パン58円×2、52円) セブン(カップ麺担担麺149円、カップ麺カレ-138円、ポテチ108円、本麒麟221円、ザブリュ-136円、ザバス167円、袋3円) 宿(素泊まり3550円) 計5576円
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