本州縦断フットレース2021スペシャル(6)~鳥海山
2021年4月27日(火)
※大会4日目
由利本庄(秋田)~酒田(山形)
本日距離:62.1km
《総距離:281.1km》

恐るべし週間予報 ※ただでさえ毎日大変なのに、これ以上苦しめないで

鳥海山 ※だけど今日が晴れで良かった
宿での朝食バイキングは数少ない楽しみの一つでもある。宿によってはそもそも朝食バイキングがなかったり、早発ち必至の時などは当然外すことになるのだが、まともな食生活を送れていないが故、ホテルでの品数豊富なメニュ-は僕の貴重な栄養源となっている。理想は5時6時には宿を発ちたいが、朝からバイキングを腹一杯食べていると、どうしても出発が7時8時と遅れてしまうのがネックではある。しかしそんなリスクを受け入れるだけの魅力が、朝食バイキングには詰まっている。そして食べ放題となると『食べなきゃ損・・』と言う貧乏根性が働き、先のことなど考えず限界まで食べまくり、いつも後になって後悔する。結局この日の出発は7:47となった。

朝食バイキング ※ご飯は最低でも山盛り2杯は食べる
日本百名山、鳥海山(標高2236m)。山形県と秋田県に跨がる活火山で、”出羽富士”とも呼ばれている。先日見た青森県の岩木山は”津軽富士”と呼ばれていたし、独立峰は大概が故郷の富士として別名を持ち、古来より地元に根付いているのだろう。僕自身東北自体が初めてなので鳥海山には当然登ったことはないが、素晴らしい山容の立派な山だなと見て直ぐに思った。それは冠雪していることで高さが際立っていた為、余計にそう思えたのかもしれない。僕の地元には槍穂高や笠ヶ岳、乗鞍、御嶽などがある。お隣富山県には岩の殿堂・剱岳や立山連峰などがあるし、石川県には白山がある。山のある景色には確かに心躍るものがある。明日からしばらく雨が続きそうな悲惨な予報だが、今日が快晴だったことがせめてもの救いだ。こうして鳥海山が見れたのと、見れなかったのとでは、東北の印象に雲泥の差が出る。白瀬南極探険隊記念館が左手遠くに見えてきた。今度いつ来れるか分からないので是非とも訪れたかったが、遠回りになるし、そんな余計な時間もないのでカメラに収め思い出とした。しかし南極へはいつか必ず行きたいと思う。

これが噂の鳥海山か ※僕の地元飛騨高山にも鳥海がある

新潟が出てきた

白瀬南極探険隊記念館

この町の風景
本州縦断フットレ-スに限らないが、超長距離マラソンにおいてバス停の存在は欠かせない。晴れた日中ならそこらへんの地べたに横たわれば済む話だが、寒くて凍えるような日や、雨の日などはバス停がないと仮眠すら出来ない。佐渡の大会ではトンネルの中でも平気で大の字になって寝ているが、あれはある意味非常に恐ろしい光景だろうと思う。滅多に車の通らない夜の佐渡だから許されることではあるが、あれを余所でやったものならほぼ間違いなく警察に通報される。15:42、CP6の秋田・山形県境(255.8㌔)を通過。 東北もいよいよ最後の県に入った。気晴らしに風景写真を撮りながら、亀の行軍を続けている。

バス停
LOVE ※バス停にはこの大会中どれだけ世話になったことか

見る角度によって幾つもの顔を持つ

本日快晴(最高14℃、最低2℃)

またどうぞ秋田へ ※byスギッチ(秋田県マスコット)

CP6(秋田・山形県境、255.8㌔) ※はい、よぐ来ました

日本海

JR羽越本線

白壁と黒瓦で統一された町並み
コンビニで買ったポテトチップスを片手に、それをつまみながら進んでいる。アイスや菓子を食べながら進む戦法は、僕の中では結構王道化しつつある。記録を狙うようなランナ-であればフォ-ムに支障が出るのかもしれないが、僕のように遅かれとにかく前に進むことだけを最重視しているような場合は、少なくとも食べている間は疲れや苦しみを忘れることが出来る。脳を誤魔化すとでもいうのか、それくらいで誤魔化される僕の脳が単純とでもいうのか、僕にとっては意外と効率がいい。その効果を少しでも長引かせようとチビチビ食べながら進んでいると、今日も僕のことを待ってくれている女性がいた。決まってこの時間帯に現れる夕刻の女神は、武井選手のサポ-タ-。まさか今日も応援してもらえるとは思いもしなかったので、その再会がとても嬉しかった。昨日別れて以降の状況を報告しつつ、アミノゼリ-やオロナミンC、サプリなどを沢山頂く。3日間に亘るサポ-トは今日で終了らしく、これから酒田市内で武井選手と一緒に夕食を食べて別れるのだと言う。彼女にはこの2日間、辛い夕暮れ時に沢山の元気をもらった。昔わさび平小屋で働いていたこともあると言う彼女。無事下関にゴ-ルした暁には、武井選手を交え一緒に僕の地元北アルプスを駆け巡れたら最高だ。

今日も来てくれた山岳看護師の熊谷さん

間もなく夜の部に突入(18:40)

酒田市(19:17)

久々のコンビニで一休み(19:45)
酒田市街に入り、ホテルへの行き方に迷っていた。見かけたドラッグストアで晩飯を買い、買い物袋を手にぶら下げながら、ヘッドライトを付けて歩いている。人に道を尋ねたかったが、通行人どころか車さえもいなかった。赤信号で停まった車が、久々に見かけた唯一の人の気配。逃すまいとおもむろに近付き、運転席の若い女性に道を尋ねようと試みる。しかし当然怪しまれ、しばらく窓を開けてもらえなかった。やがて後部座席の窓がゆっくりと開き、彼女の友達らしきヤンキ-っぽい男性が代わりに対応してくれた。人間切羽詰ると、形振りなんて構ってられない。昔長男岳登(当時小4)と中東ヨルダンを旅していた時、帰りのバスが無くなり、止むを得ずヒッチハイクする羽目に遭った。しばらく指を立てていたが一向に車は停まってくれず、最後の手段とばかりに道路の真中に立ち、両手を広げ体を張って強引に車を停めた。
無事宿に着きチェックインする際、受け付けの男性にこう言われた。洞窟でも行ってきたんですか・・。”洞窟”とは少し大げさな引用だとは思うが、こんな夜半にヘッドライトを付けてホテルに現れるというのは、一般常識からすればかなりかけ離れているのだろう。毎夜例外なく限界を迎え、死に物狂いで宿に着く。ベットに入り一度は寝落ちするものの、筋肉痛で脚が異常なまでに痛く、何度も寝返りをうったり目覚めたりする。しかしこの一連の苦痛は筋肉が超回復する上での必要過程のようで、翌朝には不思議と脚の筋肉疲れは残っていない。前夜温かい風呂に入り、ふかふかの布団で眠ることで、一応翌朝には完全にリセットされている。だから毎日限界を迎えたとしても、こうしてしぶとくレ-スを続けることが出来ている。

さかたセントラルホテル(21:34)

今日もリセット ※毎夜限界を迎えているけど、湯舟と布団効果で翌朝一応完全復活している

湯舟に浸かり、LINEしながら晩飯
さかたセントラルホテル(酒田市)泊
ロ-ソン(モンスタ-205円) セブン(おにぎりツナマヨネ-ズ124円、おにぎり梅124円) ロ-ソン(濃厚ミルクワッフルコーン238円) デイリ-(おにぎりまぐろ140円、ポテチ108円) ファミマ(カップ麺カレ-232円) ツルハドラッグ(金麦ラガ-184円、麦とホップ129円、パンケ-キ76円、カレ-チ-ズド-ナツ92円、ベビ-チ-ズ95円、ザバス149円) 宿(素泊まり4150円) 計6046円

由利本庄(秋田)~酒田(山形)
本日距離:62.1km


恐るべし週間予報 ※ただでさえ毎日大変なのに、これ以上苦しめないで


鳥海山 ※だけど今日が晴れで良かった
宿での朝食バイキングは数少ない楽しみの一つでもある。宿によってはそもそも朝食バイキングがなかったり、早発ち必至の時などは当然外すことになるのだが、まともな食生活を送れていないが故、ホテルでの品数豊富なメニュ-は僕の貴重な栄養源となっている。理想は5時6時には宿を発ちたいが、朝からバイキングを腹一杯食べていると、どうしても出発が7時8時と遅れてしまうのがネックではある。しかしそんなリスクを受け入れるだけの魅力が、朝食バイキングには詰まっている。そして食べ放題となると『食べなきゃ損・・』と言う貧乏根性が働き、先のことなど考えず限界まで食べまくり、いつも後になって後悔する。結局この日の出発は7:47となった。

朝食バイキング ※ご飯は最低でも山盛り2杯は食べる
日本百名山、鳥海山(標高2236m)。山形県と秋田県に跨がる活火山で、”出羽富士”とも呼ばれている。先日見た青森県の岩木山は”津軽富士”と呼ばれていたし、独立峰は大概が故郷の富士として別名を持ち、古来より地元に根付いているのだろう。僕自身東北自体が初めてなので鳥海山には当然登ったことはないが、素晴らしい山容の立派な山だなと見て直ぐに思った。それは冠雪していることで高さが際立っていた為、余計にそう思えたのかもしれない。僕の地元には槍穂高や笠ヶ岳、乗鞍、御嶽などがある。お隣富山県には岩の殿堂・剱岳や立山連峰などがあるし、石川県には白山がある。山のある景色には確かに心躍るものがある。明日からしばらく雨が続きそうな悲惨な予報だが、今日が快晴だったことがせめてもの救いだ。こうして鳥海山が見れたのと、見れなかったのとでは、東北の印象に雲泥の差が出る。白瀬南極探険隊記念館が左手遠くに見えてきた。今度いつ来れるか分からないので是非とも訪れたかったが、遠回りになるし、そんな余計な時間もないのでカメラに収め思い出とした。しかし南極へはいつか必ず行きたいと思う。

これが噂の鳥海山か ※僕の地元飛騨高山にも鳥海がある

新潟が出てきた

白瀬南極探険隊記念館

この町の風景
本州縦断フットレ-スに限らないが、超長距離マラソンにおいてバス停の存在は欠かせない。晴れた日中ならそこらへんの地べたに横たわれば済む話だが、寒くて凍えるような日や、雨の日などはバス停がないと仮眠すら出来ない。佐渡の大会ではトンネルの中でも平気で大の字になって寝ているが、あれはある意味非常に恐ろしい光景だろうと思う。滅多に車の通らない夜の佐渡だから許されることではあるが、あれを余所でやったものならほぼ間違いなく警察に通報される。15:42、CP6の秋田・山形県境(255.8㌔)を通過。 東北もいよいよ最後の県に入った。気晴らしに風景写真を撮りながら、亀の行軍を続けている。

バス停


見る角度によって幾つもの顔を持つ

本日快晴(最高14℃、最低2℃)

またどうぞ秋田へ ※byスギッチ(秋田県マスコット)

CP6(秋田・山形県境、255.8㌔) ※はい、よぐ来ました

日本海

JR羽越本線

白壁と黒瓦で統一された町並み
コンビニで買ったポテトチップスを片手に、それをつまみながら進んでいる。アイスや菓子を食べながら進む戦法は、僕の中では結構王道化しつつある。記録を狙うようなランナ-であればフォ-ムに支障が出るのかもしれないが、僕のように遅かれとにかく前に進むことだけを最重視しているような場合は、少なくとも食べている間は疲れや苦しみを忘れることが出来る。脳を誤魔化すとでもいうのか、それくらいで誤魔化される僕の脳が単純とでもいうのか、僕にとっては意外と効率がいい。その効果を少しでも長引かせようとチビチビ食べながら進んでいると、今日も僕のことを待ってくれている女性がいた。決まってこの時間帯に現れる夕刻の女神は、武井選手のサポ-タ-。まさか今日も応援してもらえるとは思いもしなかったので、その再会がとても嬉しかった。昨日別れて以降の状況を報告しつつ、アミノゼリ-やオロナミンC、サプリなどを沢山頂く。3日間に亘るサポ-トは今日で終了らしく、これから酒田市内で武井選手と一緒に夕食を食べて別れるのだと言う。彼女にはこの2日間、辛い夕暮れ時に沢山の元気をもらった。昔わさび平小屋で働いていたこともあると言う彼女。無事下関にゴ-ルした暁には、武井選手を交え一緒に僕の地元北アルプスを駆け巡れたら最高だ。

今日も来てくれた山岳看護師の熊谷さん

間もなく夜の部に突入(18:40)

酒田市(19:17)

久々のコンビニで一休み(19:45)
酒田市街に入り、ホテルへの行き方に迷っていた。見かけたドラッグストアで晩飯を買い、買い物袋を手にぶら下げながら、ヘッドライトを付けて歩いている。人に道を尋ねたかったが、通行人どころか車さえもいなかった。赤信号で停まった車が、久々に見かけた唯一の人の気配。逃すまいとおもむろに近付き、運転席の若い女性に道を尋ねようと試みる。しかし当然怪しまれ、しばらく窓を開けてもらえなかった。やがて後部座席の窓がゆっくりと開き、彼女の友達らしきヤンキ-っぽい男性が代わりに対応してくれた。人間切羽詰ると、形振りなんて構ってられない。昔長男岳登(当時小4)と中東ヨルダンを旅していた時、帰りのバスが無くなり、止むを得ずヒッチハイクする羽目に遭った。しばらく指を立てていたが一向に車は停まってくれず、最後の手段とばかりに道路の真中に立ち、両手を広げ体を張って強引に車を停めた。
無事宿に着きチェックインする際、受け付けの男性にこう言われた。洞窟でも行ってきたんですか・・。”洞窟”とは少し大げさな引用だとは思うが、こんな夜半にヘッドライトを付けてホテルに現れるというのは、一般常識からすればかなりかけ離れているのだろう。毎夜例外なく限界を迎え、死に物狂いで宿に着く。ベットに入り一度は寝落ちするものの、筋肉痛で脚が異常なまでに痛く、何度も寝返りをうったり目覚めたりする。しかしこの一連の苦痛は筋肉が超回復する上での必要過程のようで、翌朝には不思議と脚の筋肉疲れは残っていない。前夜温かい風呂に入り、ふかふかの布団で眠ることで、一応翌朝には完全にリセットされている。だから毎日限界を迎えたとしても、こうしてしぶとくレ-スを続けることが出来ている。

さかたセントラルホテル(21:34)

今日もリセット ※毎夜限界を迎えているけど、湯舟と布団効果で翌朝一応完全復活している

湯舟に浸かり、LINEしながら晩飯
さかたセントラルホテル(酒田市)泊
ロ-ソン(モンスタ-205円) セブン(おにぎりツナマヨネ-ズ124円、おにぎり梅124円) ロ-ソン(濃厚ミルクワッフルコーン238円) デイリ-(おにぎりまぐろ140円、ポテチ108円) ファミマ(カップ麺カレ-232円) ツルハドラッグ(金麦ラガ-184円、麦とホップ129円、パンケ-キ76円、カレ-チ-ズド-ナツ92円、ベビ-チ-ズ95円、ザバス149円) 宿(素泊まり4150円) 計6046円
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| 本州縦断レ-ス2021 | 17:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑