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まだ見ぬ土地へ

本州縦断フットレ-スが終り、早いもので1週間が経った。4週間事務所を空けたつけは大きく、復帰後休む間もなく連日午前様の毎日が続いている。しかしあの厳しい環境下において本州縦断をやり遂げたことは、少なからず僕の自信となり、かけがえのない財産となった。走っている最中、特にR7の辺りでは、『この大会が終ったら、もう絶対に走らないぞ・・』、『家族とのんびり過ごす普通の日常を送りたい・・』と心に誓っていた。しかし最後のステ-ジR9を進んでいる頃には、『次は何に出ようかな・・』なんて考えるようになっていた。無事下関駅にゴ-ルし、その達成感は時間が経つにつれ、僕の中で大きく膨れ上がっていった。

レ-ス中はとにかく毎日が辛く、これまでの人生で経験したことが無いほどの苦しみの連続だった。肉体的にも精神的にも辛く、世の中こんなにも辛いことがあるのかと思えるくらい、とにかく毎日が死ぬほど辛かった。『想像を絶する・・』とは、正にこの大会の為にあるような表現だとも思った。途中でやめる口実は幾らでも思いついたし、その気になればいつでも簡単に逃げ出せた。しかしただただ我武者羅に、ひたすら前だけを向く選択をした。そして大会から数日が経過して今猛烈に痛感しているのが、やはり苦労が多ければ多いほどその後に得るものは大きい、ということ。日に日に余韻は増しており、終始辛かっただけのあの旅が、生涯最高の旅路だったと思えてならない。

ゴ-ルから1週間が経ち、気付くと僕は九州の道路地図に手を付けていた。下関から鹿児島まで、或いは本州最南端の佐多岬まで、R7(青森~新潟)、R8(新潟~舞鶴)、R9(舞鶴~下関)の続きとなるR10をこの秋に辿ろうと思う。あぁ、無性にあの舞台に戻りたい。あぁ、地獄の日々が懐かしい。あぁ、コンビニのおにぎりが、ビジネスホテルが手招きして僕を呼んでいる。あぁ、TRロケットを早く背負いたい。だけど、さすがに雨は嫌だな。あぁ、次に出てくる見知らぬ地名は一体どこだろうか・・。妄想は尽きない。

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待ってろよ、九州!

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| 本州縦断レ-ス2021 | 00:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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