焼岳周回と福地山(3)~ジャ-ニ-だったはずなのに・・

あれが福地山か
・・前回の続き
平湯で温泉と卵を満喫し、今回の山行も随分ジャ-ニ-らしくなってきた


平湯温泉街を発つ

街道沿いにある水場 ※かなり細い

これより福地温泉

福地山登山道入口
山頂までは標高差にして711m。その高低差からして、普通に登れば1時間超というとこだろう。麓の地図看板では登り2時間半、下り1時間半と記されていた。例の如く僕が先頭に立ち、早足で進む。波ちゃんはピッタリと後ろに付いていた。確か以前福地山に登った時も思ったことだが、この登山道は石の段差や木の根っこなどがなく、その気になれば非常に走り易そうなトレイルだ。ここで僕が余計なことを言ったばかりに、彼女のトレイル魂に火を灯すことになる。『走り易そうな登山道やな!』、僕のこの一言に対し、彼女の返答は早かった。『私、走れますよ!』 試しに先頭を譲り、走り始めた彼女の後ろを、木の杖2本を駆使したパワ-ウォ-クでついていく。しかしその差はみるみると広がり、次第にその姿は見えなくなった。

再び看板 ※杖も多数置いてある

信じ難い展開が幕を開ける
マジかよ


無然平 ※教育者・篠原無然の石像
あれっ?これって俺のジャ-ニ-だったはずなのに、何で勝負を仕掛けられているんだ・・。おそらく水分不足からくる酸欠状態で、足取りは次第に重くなってきた。少し歩いては立ち止まり、を繰り返す。それは軽い高山病のような症状だった。山頂まで標高差100mを切ったが、そこからが遠い。調子が良ければほんの数分で辿り着けそうな距離も、果てしなく遠く感じた。ラスト△70m辺りで上から波ちゃんがニコニコしながら下りてきた。屈辱のこの展開は、焼岳山頂でほっしゃんが助言していた内容と一致する。ここまでくると既に悔しさはなく、まるで僕は母親に駄々をこねる子供のようだった。あの先が頂上か・・と思ったが、第4展望台。『もう展望台はいらん。山頂はまだか


福地山(標高1671m)

残念ながら雲で眺望はなし
山頂で一息入れ、下山へとかかる。下山時には僕も復活し、再び僕の先導のもと、登山口まで一気に駆け下りた。福地温泉街を抜け、再び国道471号線に合流。新平湯温泉を抜け、宝橋手前の農協でアイスを買って食べた。これも今日楽しみにしていたイベントだ。栃尾温泉荒神の湯はコロナの為に便所共々閉鎖されていた。この辺りから徐々に上り勾配が始まる。最後くらいゆっくり進みたいところだが、横に並ぶ波ちゃんのペ-スがじわりじわりと上がってきた。この人、上りになると何故ペ-スを上げるんだ


Aコ-プ奥ひだ

冷えたアイスが最高に美味い
先に行っていいよ・・。僕がそう告げると、彼女は更にペ-スを上げた。しかし僕も諦めた訳ではなく、その2、3m後ろで必死に喰らい付いている。しかしこの蒲田トンネルがやけに長かった。まだかまだかと思う程走らされ、彼女との差は50mにまで広がっていた。そしてついにトンネルの出口が見えてきた。波ちゃんを先に泳がせておき、最後の直線でスパ-トをかけ一気に追い抜くというセコイ戦略だった。しかし悲しくも僕にその力は残っていなかった。今回の波ちゃんにせよ、白山白川郷のタッちゃんにせよ、タツノオトシゴのほっしゃんにせよ、何故メンバ-はこうも勝負を仕掛けてくるのだろうか。主催者の僕としては勝手にジャ-ニ-の主旨を曲げられ困っており、正に『とても、どもならん!』という心境である。そして今日の波ちゃんはまるで女康介(チャンピオン康介の女版)を想わせる強さだった。しかし”女康介”では言い難いので、僕から彼女に『康子』というランニングネ-ムを与えたい。

中尾橋にて山行終了
スポンサーサイト
| 山 | 09:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑