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2020.02.27 Thu

いざ、インドネシアへ～インドネシア編（7）

2019年12月28日
マラッカ～インドネシア・ドゥマイ～



ワンタンミ－ス－プ（大）160円程　　※高山中華そばのような細麺ラ－メン。激ウマ

ロ－ストポ－クミ－（大）180円程　　※ナナのお気に入り


ここは、インドネシア・ドゥマイ。本当に何もない町だ。
マレ－シアからインドネシアを目指す旅人にとって、マラッカからドゥマイへとマラッカ海峡を越えてくることは、誰もが真っ先に思いつきそうなル－トだと言える。
しかしわざわざ辺鄙なスマトラ島へ行くこと自体、その先の行程を考えれば確かに気が重い。
従って現実的にはスマトラ島は避け、ジャカルタなり、バリ島へと飛ぶ旅人が大半となる。

18時半発というバスを待つ間、既に数時間、到底バスタ－ミナルとは思えないバス小屋で僕らはただ時間を潰している。
汗ばんでベタベタだった僕の体は、トイレでマンディし、すっきりした。
ちなみに『マンディ』とは水浴びのことで、この暑い国柄、マンディは生活の一部になっている。

冷えるであろう夜行バスに備えて長ズボンを穿き、ダウンジャケットや毛布も直ぐ取り出せるように用意しておいた。
若干僕の額は熱っぽいので、予め風邪薬も飲んでおく。
さてと、どんな夜行移動になるのやら。
この先待ち受ける地獄の48時間バスのことを思えば、程良い前哨戦とはなるだろう。


初めてのインドネシア料理　　※これ全てで170円程

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宿近くにあるお気に入りの中華食堂で朝食をとった後、9時過ぎに宿をチェックアウトする。
川沿いを早足で歩き、5分でフェリ－タ－ミナルに到着。
タ－ミナルの中に入ると既に長い列が出来ており、そこに並び、チェックイン。
荷物検査のレ－ンに荷物を流すが、飛行機程は厳しくなかった。
そして、出国審査。
その後タ－ミナルを出て乗船となるが、想像していた大型フェリ－ではなく、座席指定の高速船だった。

宿近くの中国系フ－ドコ－ト　　※入口の店がお勧め

宿を勝手にチェックアウト　　※受け付けの男性はほとんど不在

フェリ－タ－ミナルでの行列

出国審査

船内はそこそこ混み、景色を見ようと外へ出ることも出来ず、何とも味気ない船旅となった。
この航路は単に移動に徹するしかない、ということのようだ。
マラッカ海峡には海賊がいるという物騒な噂を耳にしたが、幸い遭遇することもなく、2時間半で無事インドネシアのドゥマイ港に到着。
さすがにあれだけのスピ－ドで突き進んでいれば、海賊くらい簡単に振り切れるということか。
日本との時差はマレ－シアでは-1時間だったのに対し、ここインドネシアに来て-2時間となる。
入国審査を済ませ、タ－ミナルの出口へと向かう。
インドネシア通貨を手に入れようとATMを探したが、タ－ミナルの中には無かった。

マラッカ海峡　　※海賊船か・・

飛行機のような船内

インドネシア到着

初上陸

乗ってきた高速船

入国審査

出口に向かうと、直ぐにタクシ－やバイクタクシ－が声を掛けてきた。
早速バイクと交渉することになるが、この国のバイクは全く融通が利かず、3人乗りは無理だ！とあっさり断わられた。
確かに大きなザックが余計だとは分かっているが、東南アジアの他の国だったら、ザックは運転手の足下に置き、後ろに客2人乗せることくらい楽勝なはずなのに。
しかしここは、未知なる国インドネシア。
他に選択肢もないので、仕方なく2台のバイクで、ATM経由のバスタ－ミナルまで・・と交渉を始める。
当初バイク側の言い値は2台で6万ルピアだったが、最終的には2台4万ルピアで落ち着いた。
途中立ち寄った町中のATMで300万ルピアを引き出そうとするも、限度額が決まっているようで、仕方なく120万のみ引き出す。
風を切って走るバイクは心地良く、ナナはとても嬉しそうにしていた。

タ－ミナル出口　　※直ぐにタクシ－やバイタクが声を掛けてきた

2台のバイクで港脱出

そしてようやく到着した場所はバスタ－ミナルというよりは、ただのバス小屋だった。
距離は結構あったし、バイタクにでも乗らなければ絶対に辿り着けないような、かなりロ－カルな場所だった。
窓口の女性に英語は通じず、ここはバイタクの1人が仲介に入ってくれた。
いかに今回の国境越えがマイナ－なル－トだったのかを身をもって知らされることになる。

余程観光客が珍しいのか、ナナと記念写真を撮っていた

バスタ－ミナルと言うより、ただのバス小屋

さてと、これからこの町で6時間程時間を潰さなければならない。
何も無さそうなことは一目瞭然だが、取りあえず町の方向目指し街道を散策する。
最初に見かけた食堂に入り、初めてインドネシア料理を食べてみる。
味はともかく、その値段の安さに驚いた。
街道には所々食堂があり、どこもRs10000と値段が掲げてあったが、きっとナシチャンプルの値段なのだろう。
時折コンビニがあったので、束の間の涼しさを求め、買う気もないのに店内で休憩。

物価は驚く程安い

ガソリンスタンド

屋台の揚げもの

汗だくになりながら街道を往復し、5km歩いただけでかなりクタクタになった。
コンビニで冷えたコ－ラを買い、バス小屋に戻りがぶ飲みする。
これが今の僕ら、唯一の贅沢である。
バス小屋では、頼んでWifiを使わせてもらったり、ポストカ－ドや日記を書いたり、べたついた体をマンディしたりしてたっぷり3時間過ごした。

ドゥマイの町を散策　　※暑くて疲れただけ

冷えたコ－ラは何物にも代えがたい

今日の日記を書く

先程チケットを買った際には18時半発と訊いていたが、僕の思いとは少し内容が違った。
出発時間が迫ってくると、荷物を持った現地の人が何人か集まってきた。
しかし相変らずバスの姿はなく、目につくのはいつしか現れたオッサンのワゴン車のみ。
18時半を過ぎてもバスは来ず、18：37、結局このワゴンに乗りバス小屋を発った。
やはりここはバスタ－ミナルではなく、このワゴン車は本来のバスタ－ミナルへと運んでくれる送迎車だったのだ。

ピックアップのワゴン車

そして、今度こそ本当のバスタ－ミナルに到着。
ここは見るからにバスタ－ミナルといった感じで、カウンタ－が幾つも並び、大型バスも何台も停まり、バスを待つ人の姿も多かった。
ピックアップのオッサンに促されバスに乗る。
フロントの窓ガラスには大きなヒビが入っている。
エンジンのかかっていない車内は蒸し暑く、窓が開いていた。
もしやと思い天井を確かめると、やはり冷気の噴き出し口はなかった。
エアコンが効き過ぎるのも辛いが、この蒸し暑い中、窓からの僅かな風だけで一晩過ごせるのか不安になった。

バスタ－ミナル

19：05、ドゥマイのバスタ－ミナルを出発。
せっかくマンディして綺麗になった体だが、既に汗でベトベトしているのがやるせない。
エアコン対策として長ズボンに着替えていたが、再び短パンに穿き戻す。
おそるべし、インドネシア・・。
近代国家マレ－シアとは全く比較にならない。

途中休憩


夜行バス（ドゥマイ～ブキティンギ）泊


朝食（ワンタンミ－ス－プRM6、ロ－ストポ－クミ－RM7）　バス（ドゥマイ～ブキティンギRp.340000）　バイクタクシ－（Rp.20000×2台）　昼食（ナシチャンプルRp.12000、Rp.10000）　アイス（Rp.2000）　揚げスナック（4個Rp.5000）　コ－ラ1.5㍑（Rp.11500）　　計RM13、Rp.420500



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