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急遽、笠ヶ岳(1)~乗鞍を目指したはずなのに

高山市開催の、”『山の日』自然公園ガイドツア-”に併せて、僕も乗鞍へと向かった。本来妻とナナがこのツア-に参加し(結局ドタキャン)、畳平から剣ヶ峰を登頂する。そして僕は平湯峠(スカイラインゲ-ト)から剣ヶ峰を往復する。以前も一度行った、そんな計画である。しかし予定通り9時スタ-トをゲ-トで迎えるも、スカイラインは通行止のまま。これは昨夜の大雨規制によるもので、その規制が未だ解除されていないのだ。駐車場では東大観測所の男性が『これでは仕事にならない・・』と嘆き、ゲ-ト前では自転車乗りが一人いつ開くか分からない中、地べたに座り込んでいる。車や自転車は当然無理だろうが、登山者(ランナ-)には関係ないだろう・・と何ら問題視していない僕。しかしゲ-トを抜けようとすると、係員の男性がのっそり小屋から出てきて、一方的に進入を阻止。事態は予期せぬ方向へと急変した。この係員はおそらく委託だろうが、全く融通が利かず、教科書通りのことしか言わない。その機械的な口調も余計に腹が立ち、僕は猛烈に抗議した。車両と歩行者は違うだろ!では春や冬に山スキ-で入るのはいいのか!同じ通行止だろ、どう違うんだ!しかし回答はなく、困り果てた挙句、『では警察に訊いて下さい!』 お前子供か・・。これ以上話していても時間の無駄だと、乗鞍を諦めた。空は快晴、絶好の登山日和である。

さて、ではどこへ行こうか・・。幸いにもここは山岳天国、代替えの山くらいいくらでもある。そんな中、今日の相棒波ちゃんがまだ行ったことがないと言うので、笠ヶ岳に決めた。この山域は自分の庭みたいなものなので、地図はなくてもル-トや時間的な感覚は身についている。ヘッドライトがないのが心配だったが、ペ-スが遅ければ途中で引き返せばいいと腹をくくった。登山の最盛期は過ぎたのか、新穂高の無料駐車場は珍しく最奥でも空きがあった。登山届を提出し、仕切り直しのスタ-トを切る。笠新道登山口まで颯爽と走り、そこから急登が始まる。しかし急登は僕が最も好むところ。一気に高度を稼げるし、時間的にも大幅に短縮出来る。久々の登山に息が切れるが、何とか踏ん張る。波ちゃんは後ろでへんな掛け声を吐きながらも頑張ってついてきた。中々強い子だ。
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新穂高
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左俣林道ゲ-ト
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笠新道登山口  ※水は涸れることもある
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穂高連峰  ※左から、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳~ジャンダルム、天狗岳
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槍ヶ岳(左)、奥丸山(手前)
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森林限界を抜けた

そして杓子平に到着。開けた大地に立つと本来正面に笠ヶ岳が見えるはずだが、雲がかかっていて今日は生憎見えない。ここでは先客が数名寛いでいたが、僕らは休憩も程々に先へと急ぐ。誰しもここまで来れば稜線は近いと感じるが実はそれはトリックで、実際はここから稜線までが行程の中で一番辛い。飛ばそうとするからなのか毎回息が切れ、立ち止まる回数も多くなる。稜線は直ぐ目の前に見えているのにな・・。しかし振り返ると先程までいた杓子平は遥か彼方に遠ざかっており、これでも結構進んでいるのだと多少は安堵する。下山者を何度か迎え、ようやく稜線へと登り詰めた。ここから抜戸岳へは尾根伝いに進めるが、時間があったら帰りに寄ることにする。
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杓子平  ※以降、標柱が新しくなっていた
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この登りが一番辛い
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稜線到着  ※最奥の大笠(笠ヶ岳)は見えない

今日は一応笠ヶ岳(大笠)を目指しているが、メジャ-な大笠を取ろうか、超マイナ-な緑の笠にしようか、ここまで歩きながらずっと迷っていた。大笠くらいなら、今後波ちゃん一人でも充分来れるだろうが、おそらく緑の笠は今僕が連れて行かないと、おそらく一生行くことはないだろう。そこを頭の中で天秤にかけていたが、結局緑の笠は説明だけして、横目に通り越していた。キャンプ地を抜け、笠ヶ岳山荘に到着。ここの水場は大変有り難い。小笠を右に従え、目の前の大笠目掛けて最後の登りにかかる。20代半ばの頃、僕はここで極度の高山病にかかった苦い思い出がある。雨の日にカッパを着て、大汗をかきながら、水も飲まずに一気に登ったことがその要因だった。山荘から目の前の山頂まで1時間以上かけ、ガンガン波打つ頭痛に気遣いながら、牛の歩みで進んだことを今でも覚えている。それ以来高山病には縁がないが、今ではいい教訓となっている。
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緑の笠
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笠ヶ岳山荘
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いざ山頂へ

ここは笠ヶ岳、標高2898m。飛騨人の誇り、と言っても大袈裟ではないだろう。山頂標柱も真新しくなっていたが、何だか貫禄に欠ける。貸し切りの山頂でFMラジオを流し、しばらくのんびり寛いだ。ここまでほとんど休まず登って来たこともあるが、笠くらいで疲れている自分が本当に情けない。ここからなり、南なり、更には奥穂へと日帰り周回することを考えると、笠の山頂如きは、単なる準備運動に過ぎない。珍しく山頂で長居したことが幸いし、ガスがかかっていた穂高方面の視界が突如開けた。杓子平から延びる尾根の先には穴毛槍が見える。ずっと気になっているピ-クだが僕の実力では明らかに無理だろう。
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笠ヶ岳(標高2898m)  ※貸し切りだった
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焼岳と中尾集落
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双六へと延びる稜線
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穂高連峰  ※手前稜線右端に穴毛槍


つづく・・

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