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雨の焼岳周回と12時間の宴

4年前に走った、焼岳周回コ-ス。この周回コ-スは岐阜県と長野県を跨ぎ、ロ-ド26km、登山7時間(標準タイム)の総距離36.3kmから成り立っている。内容的には少し物足りないが、シ-ズン前の足慣らしにはもってこいのコ-スと言えるだろう。そんな北アルプスの入門コ-スに、低山しか知らない仲間の波ちゃんを誘った。低山しか知らないとは言え、シ-ズン問わず山には入っているようだし、100㌔ウルトラも普通に走り切る彼女。ただ単に、せっかく飛騨に住んでおきながら行く機会がないというだけであり、そんな彼女に是非とも里山以外の景色を見せてやりたいと思っていた。

朝6時前、中尾橋をスタ-ト。同じく仲間のホッちゃんも急遽現れるが、脚の故障で走れないらしく、『いいことを思いついた!』とニコニコし、一人焼岳へと向かっていった。今日は雨に当たる覚悟でいるが、何とか午前中は持ってくれそうな予報ではある。1時間以上淡々と走り、先ずはクマ牧場に到着。国道向かいの空き地に腰を下ろし、おにぎりの朝食を食べる。その後も上り一辺倒の国道を走り切り、ようやく平湯温泉街へと到着。波ちゃんに温泉卵を勧めるが、生憎まだ茹で上がっていないようだった。ここで水筒を満タンにし、いよいよ本日のロ-ド核心部へと向う。
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奥飛騨の名水 山椒水
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奥飛騨クマ牧場前
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平湯温泉街  ※この時間、温泉卵はまだ茹で上がっていなかった

さて、ここからが本番だ。安房峠へと至る8kmもの長い上り坂は高低差533mとなっている。車の往来はほぼ皆無で、新緑眩しい中、小鳥のさえずりがやけに心地良かった。安房平辺りから小雨が降り出してきたが、これくらいの雨なら逆に気持ちいいくらいだ。いつも決まって一人で山に入っているが、やはり相方がいると気が紛れ、峠までの道のりは意外と楽しく進めた。随分前に建物は取壊され峠の印象はガラリ変わったが、この裏手へと藪を漕いだ安房山が心に残る。正面に見えるはずの穂高の山並みも今日は見えないが、後は下るだけだから、ロ-ドは終わったも同然だ。
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国道158号線
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安房平
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小雨舞う山中ロ-ド
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安房峠  ※ここから長野県(松本市)

そして難なく、長野県側の”新中の湯登山口”に到着。中尾を同時に発ったホッちゃんはまだ来ていないようだ。ロ-ドを走り終えそのまま入山しようとした矢先、かなり勢いのいい熊鈴の音が上の方から鳴り響いてきた。明らかにホッちゃんだろうなと察し、僕と波ちゃんは待ちくたびれた振りをして、しらじらしくホッちゃんを迎えた。見るからにくたばっているホッちゃんは、自分でひらめいた”いいアイデア”を既に後悔していた。疲れているホッちゃんには悪いが、休憩も程々に早速3人で入山。最後尾を追っていたホッちゃんだったが、いつしか熊鈴の音は聞こえなくなっていた。
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新中の湯登山口  ※ここでホッちゃん合流

天気のいい日であれば、広場まで来ると目の前に焼岳が聳えて見える。しかし今日は予想通り展望は全くなかった。更に高度を上げると右手の斜面に雪が残っていたが、登山道には一切雪は残っていない。今日はどの方向も眺望は叶わず、ただひたすら上を目指すしかすることがなかった。僕の登りのペ-スはかなり早い方だと思うが、波ちゃんは多少遅れながらも頑張って後ろを付いてきた。時折、高山植物のイワカガミに癒されながら、終に稜線らしき目標物を見つけた。周囲には硫黄臭が漂い、焼岳に来たんだと実感する。稜線に出ると、直ぐ下にあるはずの火口も火口湖さえも確認することは出来なかった。
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広場
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眺望は何もない
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波ちゃん初めての北ア

右に回り込み肩に出て、そこから一登りで焼岳北峰に立つ。こんな悪天候の中、韓国人を含め先客が数人いた。山頂は寒く、ゆっくり寛ぐことなく早々に下山にかかる。先程も感じていたが、焼岳の噴煙が無くなっているように思えた。以前はよく噴煙箇所に卵をセットし、温泉卵ならぬ硫黄卵をよく作っていた。しかしこの状態ではそんな楽しみ方すらも出来なくなってしまう。肩に戻るとホッちゃんの姿があった。思ったより差はなかったようだ。この先3人で中尾を目指し、一気に下山する。
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焼岳北峰(標高2444m)
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中尾峠

さすがは僕と違ってトレイルランナ-の二人だけはあり、下りは僕より余程強そうだった。ヒカリゴケは見損ねてしまったが、濡れた登山路で転ぶことなく、何とか本降りになる前に山を抜け出した。走れないホッちゃんはそのまま直進し山の中を進むが、僕らは舗装路へと迂回。その後しばらくして、遠越しに登山者駐車場で下山届を出すホッちゃんを発見。僕らの方が早いと思っていたが、ホッちゃんもムキになって走ってきたようだ。中尾集落手前でホッちゃんを捉え、抜き去り一足先にゴ-ル。本降りになる前に、無事山行を終えられた。今日は雨なりにも周回コ-スを存分に楽しむことが出来た。対してホッちゃんは、焼岳を二度登る(中尾~焼岳肩~新中の湯~焼岳肩~中尾)という、ただの修行のような辛い山行となったようだ。
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この先舗装道へと迂回  ※登山道は直進
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中尾温泉口  ※着替えていると土砂降りが始まった


中尾温泉口(標高970m) 5:57
奥飛騨クマ牧場(1054m)  7:10、7:18
平湯温泉(1257m) 7:47、7:52
安房平(1500m) 8:31
安房峠(1790m) 9:00
新中の湯登山口(1620m) 9:24、9:34
合流広場(2000m) 10:14
焼岳北峰(2444m) 10:56、11:05
中尾温泉口 12:39

令和元年6月29日 天候曇りのち雨 僕、波




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