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第2回南砺100kmマラニック(4)~85㌔で肉離れ再発


・・前回の続き


脚は明らかにくたばっているが、故障箇所に至っては未だ調子がいい。相変わらず豪華なエイド給食により僕の興奮は収まらないが、この大会はスイ-ツ好きや喰いしんぼ万歳にとっては最良の大会だと思う。胃袋さえしっかり整えておけば、気の済むまで美味しいものを食べることが出来るのが、南砺最大の魅力とも言えるだろう。これらエイド提供物はランナ-の動力ともなる燃料であり、カロリ-を控えるよう気にかけるどころか、逆に摂り過ぎるくらいで考えないととても最後まで体が持たない。かと言って腹下しは心配なので、美味しいからと言って自分に規制もかけずアホみたいに食べる訳にはいかない。60㌔を過ぎ、一気に辛くなってきた。野辺山以降ほぼ2週間走らなかっただけで、ここまで体力が落ちるのかと思える程、走りたくても走れない状態が続いた。100㌔走ともなると、やはり70㌔前後が一番辛い。来週の飛騨高山で言えば、国府B&Gセンタ-の辺りだ。
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アイスクリ-ム&八尾モナカ
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ヤクルト
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65㌔通過は11:49  ※この区間一番長く感じ、5㌔進むのに48分もかかった
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みょうが寿司  ※僕はみょうがが唯一大嫌いだが、来年はチャレンジしてみようかな
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70㌔通過は12:26  ※スタ-トから8時間26分

第3関門も兼ねた城端行政センタ-(71㌔)エイドのたこやきは、見た目通り美味かった。ネギや鰹節がどっさりと乗り、ソ-スの他にマヨネ-ズもたっぷりかけてもらい一口で食す。『越中の小京都』と呼ばれる城端市内では、城端神明宮祭の曳山行事(ユネスコ無形文化遺産)の垂れ幕の前を通過。昨日受付会場に向かう際も目にした場所だが、ユネスコの文字には魅かれるものがある。城端別院・善徳寺は、開基から540余年を経た真宗大谷派の大刹。昨日も一目見て圧倒されたが、何度見ても大迫力だった。
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たこやき  ※1つしか食べなかったことを今では後悔
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城端神明宮祭の曳山行事  ※ユネスコ無形文化遺産
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城端別院・善徳寺 山門

75㌔のTSTテクノエイドに着くと、ギタ-青年がアンプの上に座り、語り主体のアドリブ演奏をしていた。『ランナ-の皆さんようこそ!』、『ラッシ-が美味しいよ!』、『美味しいカレ-もあるよ!』。エイドに到着したランナ-一人一人に語りかけるようなその自信に満ち溢れた口調からして、青年も完全にテンションMAXに達したようだ。ここのラッシ-(飲むヨ-グルト)は濃厚でとても美味かったが、売り切れ寸前なのか量は少なく、お代わりしてもたいして注いでもらえなかった。そしてもう一つこのエイドの売りがカレ-ライス。フライパンで炒めたエスニックな具材が特に食欲をそそり、ギタ-青年も勧めていたが、ここのカレ-は確かに絶妙だった。時間的(距離的)に誰しも胃がやられている頃だが、僕の胃はまだ快調で、隣に座る男性は僕の食欲に驚いていた。 
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TSTテクノ(75㌔)エイド  ※ギタ-青年(左端)のアドリブ演奏が面白かった
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ラッシ-  ※濃厚で美味い
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ライスにエスニックな具材(写真)を乗せ、カレ-をかける
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カレ-ライスとかき氷  ※とにかく最高!

80㌔を通過。右脚の故障は完治しているのか、この頃は気に掛けることもなくなっていた。それより気がかりなのは、このくたばり果てた単なる筋肉の痛み。80㌔も走れば痛くもなって当然だろうが、いつにも増して終盤の痛みに苦しめられた。それどころか今日は肩まで凝り出した。背負っているランバックは空に近くたいした重量はないはずなのに肩が痛み、上半身まで相当弱っているような感じだった。待望の桜ケ池西側トイレ(80㌔)エイドに到着。何故ならここにはノンアルコ-ルビ-ルが置かれているからだ。先々週の野辺山ではノンアルどころか本物のアサヒス-パ-ドライが置いてあり、あれにはかなり驚いた。
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80㌔通過は14:03  ※スタ-トから10時間3分
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ノンアルコ-ルビ-ル  ※きんつば、どら焼きも有り
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嫁兼公民館(83㌔)エイドには
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スイカ、バナナ、ブドウ、イチゴ、パイン、メロン、キウイ、オレンジ等、果物が一杯

フル-ツエイドで豪華な果物を沢山食べ、いよいよゴ-ルは射程圏内へと迫ってきた。・・かに思えた。次の86㌔エイドに向けて、疲れ切った脚を必死に前に突き出している時だった。何の前触れもなく、突如右脚ふくらはぎ(故障箇所)に激痛が走った。今回は最後まで持ってくれるだろうと思っていただけに、その落胆は大きかった。ただ野辺山のように9㌔地点で激痛に見舞われたことを考えれば、ゴ-ルは間近であり絶望感はそれ程ない。それに肉離れくらいなら走れることは自分で証明しているので、完走への確信は揺るぎなかった。問題は再発させたことで、果たして来週の飛騨高山は走れるかということ。
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85㌔地点、終に肉離れ再発!
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越中風土の無添加ジャム10種つけ放題  ※パンにつけたり、ドリンクに入れたり
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15:31、ようやく90㌔地点  ※時間はたっぷりあるが、極力歩かない

時間はたっぷりあるのでここは無理をせず、ゴ-ルまで歩き通そうかとも思ったが、その選択はしなかった。当初目標としていた12時間台を未だに狙い、脚を労わるように走る。広瀬公民館(90㌔)エイドでは、医療スタッフが氷で僕のふくらはぎを冷やしてくれた。イチゴを使ったジェラ-トが美味しく、2カップか3カップは食べた。ラスト5㌔を迎え、いよいよカウントダウンが始まった。最後まで諦めなければ12時間台はいけるかもしれない。残り5㌔を45分。決して無理ではないが、この疲れ具合と肉離れした脚では一切油断が出来ない。
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ZUCCAの立野原イチゴを使ったジェラ-ト  ※広瀬公民館(90㌔)エイド
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ドリンクは氷でキンキンに冷えている  ※帽子の中に氷を入れて走った
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ラスト5㌔(16:15)

逆算しながら一歩一歩ゴ-ルへと近付いていく。残り2㌔。走り切れれば何とか目標は達成出来そうだが、この場に及んで歩きが入る。時間的に猶予はないが、『最悪13時間を回ってもいいか・・』、そんな妥協した弱い感情が行動に現れる。情けなくも歩き始めたそんな時、後ろから走ってきた男性ランナ-が僕に声を掛けてくれた。『12時間台いきますよ!』。僕はふと我に返り、男性らの集団に加わり、必死について行く。その甲斐あってそこからは一切歩くことなく、恩人の男性らも置き去りに、何とか無事12時間台でゴ-ルした。
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あと4㌔(16:24)
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賑やかな太鼓が響いていた
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あと1㌔(16:48)
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辛うじて12時間でゴ-ル  ※苦しいながらも充分楽しめた

南砺100㌔マラニック。思った以上に心に残る大会となった。と言うより、これまで参加した大会の中で僕的には最もいい大会だなと思った。参加費は1.5万円と今の時代としては破格の安さ。参加賞は選択にもよるが、携帯コップ(500円)とヘッドウェア(1500円)の2つが貰える。大会パンフレットを白黒にしたり、マイカップ持参にしたり、ゼッケンや計測タグを1個にして経費削減に努めている。計測マットがスタ-トとゴ-ル地点しかないのも、おそらくその為だろう。しかし反面、エイドには力を入れている。給食の内容は実に特産食豊かで最後まで飽きが来ない。まるで100㌔かけて南砺各地のグルメ旅でもしているような感覚だった。ギタ-青年の存在も大きかった。彼の歌声に助けられたランナ-はきっと僕だけではないはずだ。

そして大会後に知ることになるが、随所で写真撮影していたカメラマンはオフィシャルではなく、写真ボランティアの方だった。その為写真は販売ではなく、太っ腹なことにFBで無料公開されている。これは小さな大会だから可能とも言えるが、いつまでもこのスタイルを貫いてほしい。大会中ランナ-に併走して回っていた巡回のサイクリストもボランティアの方々だ。皆で創り上げた感満載のこの大会が、僕はかなり好きになった。飛騨高山は地元の大会なのでおそらく80歳(僕の最終目標は80歳で100㌔完走)までは出続けるつもりだが、この大会も来年以降是非出続けたいと思う。高山と大会日程が被らないことを切に願うのと同時に、2週連続100㌔を走れるだけの体力は最低限維持しておきたい。
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ゴ-ル会場にて  ※そうめんとビタミンちくわ

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| 2019 | 08:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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