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中尾から奥穂を越え上高地へ(2)~観光客溢れる河童橋


・・前回の続き


山頂での休憩も手早く切り上げ、いよいよ上高地に向けて下山する。吊尾根を通るのは実に9年ぶりのこと。このル-トは上高地へと下りる最短路となるが、久々に通ってみたら意外とデンジャラスであった。鎖場やハシゴが多く、下山というよりは、やはりまだ穂高連峰の縦走路。右側には常に視界が広がっており、これから下る上高地の梓川、その後に登り返す焼岳がよく見えている。今日は眺望を遮る雲はなく、そんな素晴らしい景色に見とれながら、慎重に尾根を下っていく。
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奥穂高岳山頂を発ち
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前穂方面へ
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常に目的地が見えているのがいい
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迫り来る、前穂高岳北尾根  ※ここを伝うクライマ-も多い

このル-ト上に登山者は多く、難所では必然的に渋滞が発生。そしてその都度、順番待ちに時間が過ぎていく。数人から成るパ-ティ-が多く、外国人(白人男性)ペアもいた。ふと振り返ると、穂高の圧巻な光景に目を見張る。上高地は確実に近付いている。普段お金をかけてまで上高地に行くことはないが、今回のように焼岳を上手く使えば、上高地も意外と近くにあるんだなと感じた。紀美子平は前穂山頂への分岐となる。しかし今回、前穂の登頂は頭にない。先程から気になっていた黄色の物体の正体は、やはりテントだった。僕もあまり言えたタチではないが、この時間帯に堂々と張っているのはあまり宜しくない。テントは基本山荘のキャンプ指定地で、そこに辿り着けそうもなければ適所で幕営。しかしその場合、登山道が混み合う前に素早く撤収がテン泊行者の常識だろう。
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吊尾根は意外と危険
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振り返ると穂高の圧巻な姿
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霞沢岳
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この時間に紀美子平でのテントは宜しくない

重太郎新道を下っている。『重太郎』、『紀美子』とは、ご存知今田ファミリ-のこと。現代のようにヘリも使えない時代、歩荷で資材を担ぎ、奥穂へと至る登山道を切り開いてきた。そして穂高岳山荘の礎を築いた偉大なる先人が、今田重太郎氏。そんな苦労の賜物である登山道を、今の時代僕らは当たり前のように利用している。せめて歩かせてもらっているという感謝の気持ちだけは忘れたくはない。眼下に岳沢小屋が見えてきた。標高が下がり、焼岳の見え方も変わっている。まずはキャンプ場が現れ、次に水場が出てきた。しかしここに捨てられたタバコを目にし、怒りが沸々と込み上げてきた。こんな光景は初めてだ。登山者は大概マナ-はいいし、山でタバコを吸う人すら見たことがない。外国人の仕業だろうと僕は勝手に想像するが、いずれにせよこの者には山の祟りが訪れるだろう。
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まだまだ難所は続く
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岳沢(下)と焼岳  ※右下に岳沢小屋
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水場  ※タバコのポイ捨てが許せない
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岳沢小屋  ※9年前に来た時は小屋は無かった

岳沢小屋を過ぎると、雰囲気が随分と変わってきた。やがて散歩らしきトレッカ-も点々と現れ、登山道に木道も多く目に付くようになってきた。こうなると、明らかに上高地は近い。そして終に岳沢登山口まで下りてきた。そこにはしゃがみ込む登山者が多かった。僕は直ぐに右方向へと走り始める。上高地の概略は今一つ掴めていないが、右方向へ進んでおけば間違いはないだろう。観光客は皆並行して設けられた遊歩道を歩いていたが、僕はそのまま砂利道をひた走る。多少不安はあったが、無事河童橋に到着。すごい人だ。さすがは日本を代表する景観地だけはある。ちなみに我が家の子供らは確か中学2年の時に、学校の行事で上高地を散策し、その後河童橋前に整列して歌を歌っている。
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上高地は直ぐそこ  ※赤い屋根の辺りが河童橋
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岳沢登山口
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河童橋

混み合う河童橋を、怪しい男が駆け抜ける。観光客の目にはかなり異様な光景に映っていたことだろう。バスタ-ミナルに着くと、人の数はピ-クに達した。水道で飲料水を補充し、直ぐに又走り出す。しかしどこへ進めばいいのか分からず、案内所で焼岳の登山口を教えてもらった。教わった通りに進むと直ぐに梓川に出てそこを左折、後は淡々と走るだけでいい。涼しげな川岸では、水遊びをする姿が多かった。川沿いの遊歩道には散策する観光客が多く、又も怪しげな僕は、片手に長い木の棒(杖)を持ち少し自棄(やけ)気味で走っている。アイツは一体何がしたいんだ・・。何故木の棒を持って走っている・・。きっと、そう思われていたに違いない。やがて田代橋に着くと、ここには立派な西穂登山口があった。ここから更に砂利道を進むと、ひとけは一気になくなってきた。そしてその先に焼岳上高地側登山口が現れた。いよいよこれから飛騨に戻る。しかしその前に少し休憩だ。
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上高地バスタ-ミナル  ※水場(飲料水)あり
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穂高連峰
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焼岳上高地側登山口


つづく・・

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