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大志、焼岳に登る(1)

我が家の第6子大志も保育園年中となり、いよいよ飛騨山脈(北ア)にデビュ-する時がやって来た。姉のナナも大志と同じ年中の時、同じく新中の湯登山口から登っている。しかしそこは次男坊として生まれた男の大志。僕的には是非ともここは年少で登ってほしかったが、泣き虫大志にはまだ無理だろうと昨年は敢え無く見送っていた。そして今回、新調したばかりの僕のトレランシュ-ズの足慣らしを兼ね、やる気満々の大志と助っ人に健脚の姉ナナを引き連れ、前夜平湯へと向かった。
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安房トンネル手前の駐車場にて車中泊

・・そして翌朝、安房峠を経て、新中の湯登山口へと移動。駐車場は既に満杯で、路肩にまでびっしりと車が停まっていた。準備運動を済ませ、予定していた6時前には登山開始。この長野県側のル-トからはナナは年中、嶺花は年長で登っており、その時のタイムを参考にしている。山頂までの標準コ-スタイムは3時間のところ、二人とも3時間半から4時間で登っている。真新しい看板を通り越し、やがて登山路へと入っていく。歩き始めて約30分で一つ目のベンチが現れた。ここで少し休み、そこから約30分で又もやベンチが現れた。丸太を置いただけの簡易なものだが、距離的にも丁度よい位置にある。燕岳の合戦尾根でも意識しているのだろうか。意外と頑張っている大志。『意外』というのは大志に失礼ではあるが、根性のある姉の穂乃花やナナとは対照的に、大志は嶺花に近い部類に入る。ガムや飴でつりながら、中間地点の広場までは意外と順調に来れた。
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新中の湯登山口
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大志北アに初挑戦
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二つ目のベンチ
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広場  ※眺望が一気に広がる

ここまで来れば、焼岳はもう登ったも同然だ。視界は一気に広がり、目の前に稜線が聳えて見えてくる。その稜線もそれ程遠くは感じていないし、何より目的が自分の目に見えている分、ただ黙々と森の中を歩くのとは断然やる気が違ってくる。朝食に特大おにぎりを頬張る。1合は軽くあるびっくりサイズは、2度や3度の休憩でも食べ切れない程の大きさだ。休憩を終え、稜線を目指す。ハシゴが出だし、子供にとってはアスレチック気分のようで楽しく進んでいけた。可憐な高山植物も随所に見られ、行き交う登山者らと前後しながら、稜線との距離を詰めていく。
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特大おにぎり
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ハシゴや岩場が出始め、子供にとって遊び感覚
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アカモノ
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稜線が見えていると心強い
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イワカガミ

見覚えのある2300m大岩にて、しばし休憩とする。以前ここで撮った写真のナナの表情がとても可愛らしく、焼岳の思い出として強烈に僕の脳裏に刻まれている。この岩のペンキも残っていて良かった(書き直しているのだろうが)。先程広場で擦れ違った団体客の後を追うように、迫り来る稜線に向け最後の力を振り絞る。大志は実にいい表情をしており、闘志すら感じる男の面を見せてくれた。そして、ついに稜線へと這い上がる。以前は火口湖へも南峰へも行けたが、このご時世で向かう人はいないだろう。
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2300m大岩
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もう少しで稜線
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気合い充分
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ついに稜線に到着  ※背後は焼岳南峰
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北峰直下を慎重に回り込む

岐阜県側の中尾登山口からのル-トとは北峰直下の稜線で合流する。ここから噴煙を左に、岩場を伝い歩く。そして最後に急峻な岩稜を越えたら、その先が焼岳の山頂となる。山頂はそこそこ広いが、際は崖っぷちになっており、落ちたら大怪我では済まない。山頂では決して子供から目を離してはいけない。ナナが年中時に登った焼岳の登頂写真が、我が家のダイニングの壁にもう何年も掛けられている。大志の目にもそれは当然の如く焼き付いており、その時のナナと同じように両手を広げ、嬉しそうな表情をカメラに向けてくれた。それはこの上ない程のいい笑顔で、幼いなりにもきっと達成感に浸っているのだろう。
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いざ山頂へ
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轟々と唸り、硫黄臭漂う
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この岩の先が
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ゴ~ル!
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焼岳(北峰2444m)


つづく・・



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