見た目はえげつないが、性格は臆病感動の一枚岩との対面は突然だった。
それが”ガル・ヴィハ-ラ”だとは知らずにここに辿り着き、どおりで手前にチェックポイントがあった訳だと頷けた。
ガル・ヴィハ-ラのような分かり易い遺跡は僕が最も好むものであり、滞在は必然的に長いものとなっていた。
眺めの良い大岩に登り、ガル・ヴィハ-ラ全体を見渡す。
感動のあまり、この場所で先程買ったポストカ-ドをナナに書かせた。
ガル・ヴィハ-ラ全貌
座像(高さ4.6m)
屋根付き座像
彫は深く
足裏まで繊細
寝仏(全長14m)
立像(高さ7m)

表情はどれも豊か
大岩のビュ-ポイントから名残惜しいがいい加減に見切りをつけ、ガル・ヴィハ-ラをようやく後にした。
遅めの昼食にと、道端に自転車を停め、パンをかじる。
道迷いにも、少々の雨にも負けず、何とか最奥の北院へと辿り着いた。
ここには13世紀の壁画が残っているが、内部には係員が常駐し、写真撮影は厳禁となる。
しかしそれではあまりにも悔しいので、外から望遠で撮影を試み、何とか撮影に成功。
来た道を戻り、ゲ-ト付近で見落としていたシタデルを一通り見学し、遺跡地区を後にした。
ハスの池 ※かつては僧の沐浴場だった
ティワンカ・ピリマゲ寺院(北院)の壁画 ※外から望遠で
閣議場跡
王子の沐浴場
宮殿跡 ※かつては7階建てで、部屋が50室あったという一旦町に戻り、遺跡地区とは反対方向の少し離れた所にある石立像へと足を延ばした。
この像はスリランカの旧紙幣にも印刷されており、一般にはポロンナルワに君臨した王パラ-クラマ・バ-フ1世の姿だと言われている。
両手で貝葉というヤシの葉に書かれた仏典を持っていることから、哲学者プラスティが本を持っているという説や、インドの宗教家アジャスタヤだという説もある。
スリランカ・アカマング-ス
水浴びする若者
石立像
ポトグル・ヴィハ-ラ(図書館の遺跡)最後の見学を終え広場に戻ってくると、今日何度か遺跡で見かけていた日本人男性とバッタリ会い、少し雑談を交わす。
彼とは年齢、航空会社、空港泊、日程、ル-ト等何かと共通する部分が多く、直ぐに意気投合し仲良くなった。
ここでの見学をパスし広場で一人待っていたナナであったが、その間マンゴ-売りのオバちゃんに捕まり、随分可愛がられていたようだ。
売り物の剥いたマンゴ-を2個分と、剥いていないマンゴ-を6個ちゃっかり貰っていた。
マンゴ-売りのオバちゃんら再び自転車に乗ってパラ-クラマ・サムドラ(貯水池)沿いを延々と走り、宿方面へと戻る。
昨日と同じ湖畔で先程知り合ったばかりの日本人石上さんを交え、今年最後の夕日鑑賞。
しかしスマホで方角や日没時刻を調べていた石上さんの努力虚しく、太陽は一時も姿を見せてはくれなかった。
そして約束の19時半。
僕らの宿で石上さんと合流し、年越しディナ-の舞台を探し、しばらく町を探し歩く。
しかしポロンナルワは結構ド田舎のようで、選択肢は無いに等しい。
仕方なく、高そうだけどレストランに入った。
店の一番奥のテ-ブルに座り、僕はチキンヌ-ドル、ナナはフライドライスを注文。
スリランカと日本との時差は-3時間半、間もなく日本時間での年越しを迎える。
石上さんの粋な計らいで、その瞬間を跨ぎ2度、日本の家族の許へ国際電話をさせてもらった。
年越し1分前に突如電話が来た家族は、さぞかし驚いたことだろう。
そして現地時間の20時半、日本は新たな年2017年を迎えた。
タダ水(水道水)すら出ていないので、慌ただしくペットボトルの水を合わせ、強引に乾杯!
今年も無事、1年が終わった。
まずはそのことに感謝したい。
年越し直前に実家へTEL 日本時間で年越し(スリランカは大晦日20時半)
チキンヌ-ドル フライドライスポロンナルワ・THISAL GUEST別館泊-Rs.1700宿(朝食付Rs.1700) 遺跡入場料(大人Rs.3625、子供Rs.1812.5) 貸し自転車(Rs.200×2) ポストカ-ド(10枚セットRs.200) スリランカ地図(Rs.300) 水(1.5㍑Rs.75) 夕食(チキンヌ-ドルRs.300、フライドライスRs.250) 計Rs.8662.5