旅の概要~スリランカ編(1)
我が家の第5子七夏花(ななか)9歳、通称ナナ。現在小学3年生。
姉の嶺花が中学生になったことに伴い、強制的に旅の供へと抜擢された。
友達からは随分羨ましがられているようだが、本人らは半ば嫌々である。
兄や姉から旅の辛さを聞いているだけに、ついに出番が来たかと諦めの境地で旅を迎える。
そして初日名古屋を発ち、上海で飛行機を乗り継ぎ、夜コロンボに到着。
到着が遅いからなどと、宿の予約なんてことは絶対にしない。
事前に宿を探す暇があったら、その空港が24時間空港かどうか・・だけを調べる。
おめでとう、初夜から空港泊決定!
スリランカは僕がずっと行きたかった国だ。
僕が・・。
だからナナにはあまり関心が無く、少し気の毒だったようにも思う。
国の良さ、人の良さはナナも多いに認めるところ。
しかし何せ、子供には食事が辛すぎた。
観光客向けのレストランにでも入ってれば、美味しいものが食べれたのかもしれない。
しかし僕らの入る店は、オ-ルロ-カル人の大衆食堂ばかり。
食堂を探す際、何を決め手に選ぶのか・・。
店の汚さ、客層の汚らしさを判断材料に店内へと入り、値段の安さを確認してから席に着く。
メニュ-を見せられたら、即退散。
ルンギ-男、大歓迎。
ライス&カリ-のベジタブル・・。
これでだいたい、100ルピ-から150ルピ-。
これがロ-カル食堂の中での最安メニュ-で、水は当然食堂水(フリ-ウォ-タ-)。
当初注文の仕方が今一分からず、要領を得るまで結構無駄な授業料を払ってきた。
一概にカレ-と言っても、インドやバングラのそれとは若干様子が異なってくる。
『カレ-』というより、『辛いおかず』と言った方がしっくり来るだろうか。
ベジを頼むとライスの上に、おかずが何種類か盛られて出てくる。
しかしその大半は辛く、子供はダ-ルくらいしか食べれない。
スリランカの子供はこの辛さが大丈夫なのか・・。
ナナは時折気にしていたが、確かにロ-カル食堂で子供の姿を見かけたことがない。
最初の内こそミネラルウォ-タ-を買っていたが、後半は食堂水だけで通した。
もちろん、スプ-ンなんて野暮なものは使わない。
郷に入れば郷に従え・・
これが旅の醍醐味であって、庶民レベルの旅こそが僕が求める、したい旅。
だから日本円換算は極力しないように心掛けている。
日本円で考えたら、安いに決まってる。
旅の目的は人それぞれだろうけど、エッラでの欧米人の散財は僕的には有り得なかった。
この国の物価で考えたら、尋常でなく高いことに気付くべきだ。
スリランカは小さな島国で、インドがマンゴ-を落としたような形をしている。
面積は北海道の0.8倍程しかなく、移動面では随分楽をさせてもらった。
それに驚いたのが、このバス代の安さ。
スリランカの物価からしてもタダ同然の値段であり、鉄道の3等ともなれば更に安い。
バスの子供料金については、経験を重ねていく上で術を得た。
通常何も言わないと、僕と子供との分で2人分徴収される。
しかしこちらから『ハ-フ申告』することで、子供料金は半額となる。
どう見たって子供なのだが、申告しないと子供扱いしてくれないのが落とし穴。
これについても、要領を得るまで結構無駄な授業料を払ってきた。
スリランカは小さな国ながらも、名所や遺跡が多く、世界遺産の数も多い。
ポロンナルワの1枚岩に感激し、シ-ギリヤの空中都市には一瞬マチュピチュを想った。
朝2時から登ったスリ-パ-ダ、この聖なる頂で見た日の出は正に格別だった。
しかし意外に楽しめたのが、予定外のインド洋。
東海岸のトリンコマリ-、南西海岸のマ-タラにゴ-ル。
そしてスリランカ一のリゾ-ト地、ヒッカドゥワ。
当初宿泊予定ではなかったヒッカドゥワで、思わず3泊もしてしまった。
初めて見た海の世界に、この旅一番の衝撃が走った。
あなた何人(なにじん)?
真っ黒に日焼けしたナナは、誰がどう見たって日本人には見えない。
それは、横の髭ずら親父を見てもしかり。
最初の頃は中国人と間違われることが多かったが、終いにはインド人かと思われていた。
ビザ期限ぎりぎりの29日でスリランカを脱出し、帰路へと向かう。
しかしすんなりは帰らず、上海乗り継ぎを1日開けた。
目的は半年前にオ-プンした、上海ディズニ-リゾ-ト。
(その為、再び空港泊決定!)
どうしても東京ディズニ-ランドと比べてしまうが、こればかりは仕方ない。
東京の方が『夢の国』なら、上海の方は『ただの遊園地』。
だけどこれも中国らしくていいかもな・・。
スタッフへの一貫した教育に雲泥の差を感じ、若干物足りなさを感じていた。
料金が高い、マナ-が悪いなどと評判は悪いながらも、意外と人は多かった。
その為どこにも行列が出来、列に並ぶ度に中国人にジロジロ見られていた。
彼等は容赦なく、回り込んでまで顔をジロジロ眺めてくる。
似たような人種のはずなのに、この黒さが彼等の格好の関心事となっている。
そして閉館間際の夜8時。
シンデレラ城を舞台に、今日一日を締めくくるラストショ-が始まった。
何色にも変わる光線は城を鮮やかに染め、噴水も綺麗な色彩を放す。
ディズニ-のキャラクタ-が城をスクリ-ンに映し出され、
ディズニ-の音楽が観衆を夢舞台へと誘っている。
そして音楽に併せて打ち上がる、大花火。
旅の最後に、これ程素晴らしいエンディングはないだろう。
楽しかったよ、スリランカ。
僕とナナの旅はまだ始まったばかりである。
真っ黒に日焼けした顔・・。
今年からはあなたが主役ですよ、ナナカさん。

中部国際空港~上海経由~スリランカ/コロンボ~クルネ-ガラ~アヌラ-ダプラ~ミヒンタレ-~トリンコマリ-~ポロンナルワ~ダンブッラ~シ-ギリヤ~キャンディ~ナラタニア~スリ-パ-ダ~ヌワラエリヤ~バンダ-ラウェラ~ハプタレ-~エッラ~バドゥッラ~ウェッラワ-ヤ~カタラガマ~マ-タラ~ゴ-ル~ヒッカドゥワ~アンバランゴダ~コロンボ~中国/上海~中部国際空港 計31日
姉の嶺花が中学生になったことに伴い、強制的に旅の供へと抜擢された。
友達からは随分羨ましがられているようだが、本人らは半ば嫌々である。
兄や姉から旅の辛さを聞いているだけに、ついに出番が来たかと諦めの境地で旅を迎える。
そして初日名古屋を発ち、上海で飛行機を乗り継ぎ、夜コロンボに到着。
到着が遅いからなどと、宿の予約なんてことは絶対にしない。
事前に宿を探す暇があったら、その空港が24時間空港かどうか・・だけを調べる。
おめでとう、初夜から空港泊決定!
スリランカは僕がずっと行きたかった国だ。
僕が・・。
だからナナにはあまり関心が無く、少し気の毒だったようにも思う。
国の良さ、人の良さはナナも多いに認めるところ。
しかし何せ、子供には食事が辛すぎた。
観光客向けのレストランにでも入ってれば、美味しいものが食べれたのかもしれない。
しかし僕らの入る店は、オ-ルロ-カル人の大衆食堂ばかり。
食堂を探す際、何を決め手に選ぶのか・・。
店の汚さ、客層の汚らしさを判断材料に店内へと入り、値段の安さを確認してから席に着く。
メニュ-を見せられたら、即退散。
ルンギ-男、大歓迎。
ライス&カリ-のベジタブル・・。
これでだいたい、100ルピ-から150ルピ-。
これがロ-カル食堂の中での最安メニュ-で、水は当然食堂水(フリ-ウォ-タ-)。
当初注文の仕方が今一分からず、要領を得るまで結構無駄な授業料を払ってきた。
一概にカレ-と言っても、インドやバングラのそれとは若干様子が異なってくる。
『カレ-』というより、『辛いおかず』と言った方がしっくり来るだろうか。
ベジを頼むとライスの上に、おかずが何種類か盛られて出てくる。
しかしその大半は辛く、子供はダ-ルくらいしか食べれない。
スリランカの子供はこの辛さが大丈夫なのか・・。
ナナは時折気にしていたが、確かにロ-カル食堂で子供の姿を見かけたことがない。
最初の内こそミネラルウォ-タ-を買っていたが、後半は食堂水だけで通した。
もちろん、スプ-ンなんて野暮なものは使わない。
郷に入れば郷に従え・・
これが旅の醍醐味であって、庶民レベルの旅こそが僕が求める、したい旅。
だから日本円換算は極力しないように心掛けている。
日本円で考えたら、安いに決まってる。
旅の目的は人それぞれだろうけど、エッラでの欧米人の散財は僕的には有り得なかった。
この国の物価で考えたら、尋常でなく高いことに気付くべきだ。
スリランカは小さな島国で、インドがマンゴ-を落としたような形をしている。
面積は北海道の0.8倍程しかなく、移動面では随分楽をさせてもらった。
それに驚いたのが、このバス代の安さ。
スリランカの物価からしてもタダ同然の値段であり、鉄道の3等ともなれば更に安い。
バスの子供料金については、経験を重ねていく上で術を得た。
通常何も言わないと、僕と子供との分で2人分徴収される。
しかしこちらから『ハ-フ申告』することで、子供料金は半額となる。
どう見たって子供なのだが、申告しないと子供扱いしてくれないのが落とし穴。
これについても、要領を得るまで結構無駄な授業料を払ってきた。
スリランカは小さな国ながらも、名所や遺跡が多く、世界遺産の数も多い。
ポロンナルワの1枚岩に感激し、シ-ギリヤの空中都市には一瞬マチュピチュを想った。
朝2時から登ったスリ-パ-ダ、この聖なる頂で見た日の出は正に格別だった。
しかし意外に楽しめたのが、予定外のインド洋。
東海岸のトリンコマリ-、南西海岸のマ-タラにゴ-ル。
そしてスリランカ一のリゾ-ト地、ヒッカドゥワ。
当初宿泊予定ではなかったヒッカドゥワで、思わず3泊もしてしまった。
初めて見た海の世界に、この旅一番の衝撃が走った。
あなた何人(なにじん)?
真っ黒に日焼けしたナナは、誰がどう見たって日本人には見えない。
それは、横の髭ずら親父を見てもしかり。
最初の頃は中国人と間違われることが多かったが、終いにはインド人かと思われていた。
ビザ期限ぎりぎりの29日でスリランカを脱出し、帰路へと向かう。
しかしすんなりは帰らず、上海乗り継ぎを1日開けた。
目的は半年前にオ-プンした、上海ディズニ-リゾ-ト。
(その為、再び空港泊決定!)
どうしても東京ディズニ-ランドと比べてしまうが、こればかりは仕方ない。
東京の方が『夢の国』なら、上海の方は『ただの遊園地』。
だけどこれも中国らしくていいかもな・・。
スタッフへの一貫した教育に雲泥の差を感じ、若干物足りなさを感じていた。
料金が高い、マナ-が悪いなどと評判は悪いながらも、意外と人は多かった。
その為どこにも行列が出来、列に並ぶ度に中国人にジロジロ見られていた。
彼等は容赦なく、回り込んでまで顔をジロジロ眺めてくる。
似たような人種のはずなのに、この黒さが彼等の格好の関心事となっている。
そして閉館間際の夜8時。
シンデレラ城を舞台に、今日一日を締めくくるラストショ-が始まった。
何色にも変わる光線は城を鮮やかに染め、噴水も綺麗な色彩を放す。
ディズニ-のキャラクタ-が城をスクリ-ンに映し出され、
ディズニ-の音楽が観衆を夢舞台へと誘っている。
そして音楽に併せて打ち上がる、大花火。
旅の最後に、これ程素晴らしいエンディングはないだろう。
楽しかったよ、スリランカ。
僕とナナの旅はまだ始まったばかりである。
真っ黒に日焼けした顔・・。
今年からはあなたが主役ですよ、ナナカさん。

中部国際空港~上海経由~スリランカ/コロンボ~クルネ-ガラ~アヌラ-ダプラ~ミヒンタレ-~トリンコマリ-~ポロンナルワ~ダンブッラ~シ-ギリヤ~キャンディ~ナラタニア~スリ-パ-ダ~ヌワラエリヤ~バンダ-ラウェラ~ハプタレ-~エッラ~バドゥッラ~ウェッラワ-ヤ~カタラガマ~マ-タラ~ゴ-ル~ヒッカドゥワ~アンバランゴダ~コロンボ~中国/上海~中部国際空港 計31日
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