FC2ブログ

2016年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2016年12月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

第5回能登半島すずウルトラマラソン(2)~大会当日、第1関門千枚田まで


・・前回の続き


2016年10月16日、大会当日の朝を迎えた。2時起床。見附島公園はとても静かで、快適な睡眠となった。丁度同じ時間帯に行動を始めた車中泊が、他に1人いた。寝床の片付け、着替え、ワセリンや乳首テ-プ、軽い朝食や洗面等を済ませ、海を一眺めし、3時半前に見附島を発った。事前に指定されているラポルトすずに駐車し、シャトルバスに乗り、会場となる健民体育館へ。昨年ウルトラデビュ-を果たしたこの場所のことは、今でも鮮明に覚えている。準備は既に済ませてあるので、ここでは入念なストレッチのみ済ます。自分エイド行き、着替えエイド行き、体育館置き、とそれぞれ荷物を預ける。最後にトイレを済ませてから外に出ようとして、今年も昨年と同じ事態に陥った。何せこの会場、今日の為に仮設トイレは設けてなく、常設の館内トイレしか存在しない。その為昨年もスタ-トぎりぎりまで長い列に並ばされたが、今年も状況は同じだった。ようやくトイレが終わると、4時50分からの開会式は既に始まっていた。今年は特別ゲスト(昨年はにしおかすみこさんが一般参加で2位入賞)もおらず、スタ-トまで時間が少し余ってしまう。何か喋りたい人いませんか・・。ラジオ体操したい人いますか・・。司会者がとっさに絞り出した言葉だけが一人走りしていた。この素朴さが逆にこの大会らしくて心地良くもある。そして待望の5時、能登半島の先端を駆け抜ける102㌔の旅路が幕を開けた。
001_convert_20161018224340.jpg
健民体育館
002_convert_20161019111650.jpg 003_convert_20161019111659.jpg
会場エイド                            温かい味噌汁とコ-ヒ-が嬉しい
007_convert_20161018224415.jpg
号砲30秒前の掛け声

しばらく暗闇の中での走行が続く。この大会でのヘッドライトは必須であり、終始他人の明かりを期待することは不可能だろう。5:45、第2エイド(見附島、8㌔)へと到着。昨日の珠洲到着来ほんの数時間前まで過ごしたこの場所で、ヘッドライトと夜行タスキを回収。スタ-ト時の立ち位置(前寄り)が良かったせいか、昨年よりは暗いうちに来れた気がする。さっとトイレを済ませ、鐘を一鳴らししたら、直ぐに見附島を後にする。昨日散々眺めていただけに、この名所での未練はない。昨年は見附島に入る手前で折り返してきた宇宙人一行と擦れ違ったが、今年は後続のアンパンマンと擦れ違った。かなりの実力者であるこのアンパンマン、随分遅めの入りのようだ。10㌔通過が54分。多少ペ-スが早い気もするが、こんなもんだろう。右手に眩しい朝陽が昇ってきた。顔を右に向けながら走っては、時折立ち止まり写真撮影。既にランナ-はまばらで、前後のランナ-はぽつり程度。アフロヘアの男女が近くを走っていた。6:12、第3エイド(上戸、12㌔)に到着。ここには、先程も道路を横切って立ち寄っている。しかし進路が逆だった為、一応第1エイドとしてカウントされているが正規ではない。
010_convert_20161018224430.jpg
第2エイド(見附島、8㌔)  ※幻想的な朝の光景
011_convert_20161018224444.jpg
10㌔通過(5:54)
013_convert_20161018224453.jpg
朝陽を浴びて
014_convert_20161018224504.jpg
第3エイド(上戸、12㌔)

6:36、第4エイド(若山、17㌔)に到着。そして、20㌔通過が1時間53分。多少意識したこともあるが、ペ-スは㌔6分に向けて少し落とした。当然まだまだ余裕だし、これくらいで疲れていてはとてもこの先100㌔も走れない。7:00、第5エイド(宇都山、21㌔)に到着。ここに来る手前辺りから、初対面となる同郷(同じ町内)の人と少し一緒に走らせてもらった。大会名簿等で名前は存じ上げていたし、6月の飛騨高山で目にしたあの横断幕がかなり鮮烈だった。いつかお会い出来るような気はしていたし、それを望んでもいた。この大会のゼッケンには氏名と住所地が記されており、番号は年齢順。偶然『○○市』と記載されたゼッケンを目にした僕が、こちらから声を掛けた訳だ。
016_convert_20161018224554.jpg
20㌔通過(6:53)
017_convert_20161018224605.jpg
第5エイド(宇都山、21㌔)  ※同郷の人、これからもよろしくお願いします
018_convert_20161018224615.jpg
風力発電

この大会の最大高低差自体はたいしたことがなく、飛騨高山や白山白川郷のように恐れることは何もない。しかし小さなアップダウンが延々と続き、これが後々体に響いてくる。右手にドラえもんの目印が出た。昨日の説明会でここのことを何か言っていた気がするが、詳細は全く覚えていない。確か峠の頂上だったかな・・、そうならいいんだけど。7:32、第6エイド(上黒丸、26㌔)に到着。少し肌寒いこの季節、補給だからと言ってドリンクを何杯も飲んでばかりもいられない。必然的にトイレの問題が伴ってくるし、そのへんの選択が勝負所でもある。左下に古民家を眺め、やがて風光明媚な峡谷を通過する。昨年はセ-ラ-服姿の女性がこの辺りにいたっけな。場所と人は、大概セットで記憶に残る。
019_convert_20161018224626.jpg
右手にドラえもん
020_convert_20161018224637.jpg
第6エイド(上黒丸、26㌔)
021_convert_20161018224721.jpg
本大会のスポンサ-
024_convert_20161018224733.jpg
山と川

7:58、第7エイド(八太郎峠、30㌔)に到着。思わぬオロナミンCの登場に嬉しくなり、一気に飲み干していたら、後ろからアンパンマンが颯爽と追い越していった。彼もようやくペ-スを上げてきたようだ。大抵のランナ-がまず喜んで飲むだろうオロナミンCには一切目もくれず、アンパンマンはエイドを完全スル-。次第に遠ざかっていくマントを追いかけるように、僕も慌てて走り始めた。30㌔通過が、ジャスト3時間。㌔6分のこの理想的なペ-スで、何とか50㌔まではつないでいきたい。ジワリジワリと嫌らしい上りが続き、ようやくこのコ-ス最大の峠を越えた。・・と言っても、標高は僅か226m。ウルトラでは、こんなのは峠の内に入らない。峠を越えると、そこからは輪島市。目の前のアンパンマンとの差は、ぐいぐいと詰めつつある。それもそのはず、僕は密かにこのアンパンマンをレ-ス前から一方的に意識していた。昨年のタイムからかなりの実力者であることは知っていたし、とても僕が競えるようなレベルではない。だけど彼に少しでも喰らい付いていくことで、どれだけでもタイムを詰めたいと思っていた。
026_convert_20161018224750.jpg
第7エイド(八太郎峠、30㌔)
027_convert_20161018224800.jpg
オロナミンCを飲んでいたら
028_convert_20161018224839.jpg
アンパンマンが颯爽と追い越していった
029_convert_20161018224850.jpg
30㌔通過(8:00)  ※このペ-スで50㌔までは行きたい
030_convert_20161018224902.jpg
八太郎峠にて輪島市突入  ※必死にアンパンマンを追いかける

八太郎峠からの下りで一気に加速をつけ、ついにアンパンマンを捉えた。しばらく並走して走り、気を遣いながらも幾つか言葉を交わさせてもらった。何かを背負っている彼(実際あの重い頭を背負っている)、その急いでいる様子からも、こちらから易々と興味本位で話かけてはならぬという強いオ-ラが出ていた。町に下り、私設エイドの登場。毎年こうして出して下さっている方々には本当に頭が下がる。しかしアンパンマン、ここにも目もくれず完全スル-。アンパンの一つくらい、食べていけばいいのに。こうしてアンパンマンの近くを走っていると、町の人のリアクションが見ていて実に面白い。老若男女問わず、必ず何かしらの反応がある。8:34、第8エイド(町野、36㌔)に到着。ここは自分エイドを兼ねており、復路も含めて2度立ち寄れる。心底驚いたことに、アンパンマンはここもスル-。エイドを唯一の心の拠り所としている僕のようなランナ-とは、まるで次元が違う。実力の違いを思い知らされ、追うことを完全に諦めた。ここで初めてPJOさんに声を掛ける。先程からちょくちょく自転車姿で応援する彼の姿は見かけていた。こちらが一方的に知っているだけだが、彼のファンはきっと僕だけではないだろう。昨年の大会はPJO動画を何度も見て、興奮を高め、時に涙し、イメ-ジを立てて本大会に挑んだ。それは今年4月の富士五湖、6月の飛騨高山、9月の白山白川郷も同様であり、精神的に頼る部分は大きい。
037_convert_20161018224914.jpg
第8エイド(町野、36㌔)  ※ここは自分エイドを兼ねている

町野エイド以降、今度は舟木谷峠(標高110m)へと向かう上り坂が始まる。高低差的にはたいしたことがないが、この峠は復路でもう一度越えなければならない。8:51、第9エイド(舟木谷峠、38㌔)に到着。しかし本当の峠はもう少し先だ。エイドのスタッフに、先行するアンパンマンのことについて尋ねてみた。さすがのアンパンマンもここでは何かを食したようだ。エイドでのスル-は食べ難さの影響もあるのだろうが、普通のランナ-よりも汗の量は多いだろうし、体調管理の難しさは容易に想像がつく。来年こそは何とか千枚田くらいまでは、彼に関わっていたい。40㌔通過が4時間5分。いかん、ペ-スが落ちてきた。得意な下りのはずなのに、ペ-スが一向に上がらない。そして9:26、第10エイド(名舟、43㌔)に到着。ここでの名物はカレ-だが、それは帰りにとっておく。集落を抜け、右手に日本海を眺めながら、第1関門に向けての最後の上りに耐える。そして9:41、第1関門の千枚田(45㌔)までやって来た。関門閉鎖まではまだ残り1時間39分あるが、予定より11分遅れている。それ以上に疲労の度合いが気にかかる。今日は自分なりに勝負に出たレ-ス。終盤の復活にかけるしかない。
039_convert_20161018224939.jpg
40㌔通過(9:05)
041_convert_20161018224950.jpg
第10エイド(名舟、43㌔)
042_convert_20161018225001.jpg
エイド名物のカレ-は後のお楽しみ
043_convert_20161018225013.jpg
日本海
044_convert_20161018225026.jpg
第1関門 千枚田(45㌔)  ※4時間41分、関門閉鎖まで残り1時間39分
045_convert_20161018225040.jpg
国指定名勝 白米千枚田
046_convert_20161018225054.jpg
今度ゆっくり訪れたい


つづく・・

スポンサーサイト



| 2016 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |