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木曽駒ヶ岳(2)~今日もう一つの目的は


・・前回の続き


将棊頭山への登頂後、一抹の不安を感じながらも僕等は縦走を続けた。相変わらず風は冷たいが、先程よりは若干治まっているような気がする。そう考えると、出だしの分水嶺から将棊頭山への区間が、この寒さのピ-クだったのかも知れない。奥穂からジャンダルムへと向かう際の馬の背のように、山の神が先へと進める者の選別をしていたのだろう。目指す木曽駒は、残念ながら雲の中。気温さえ上がってこれば、さぞかし爽快な縦走路だろう。岳登との因縁の場所も無事通過。僕等の目の前には稜線の果て、木曽駒しか残っていない。
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縦走開始  ※この時期の稜線は余程覚悟して向かわないと
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雲ばかり
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遭難記念碑

ナナ、初めての岩茸採りに挑戦。これまでは僕や岳登が採ってきたものを食べる側だったが、こうして実際採ってみると大変さが分かるだろう。今日の稜線は乾燥したものが大半で、大きいものを見付けても、パリパリ壊れて上手くもぎ取れない。それでも何とか踏ん張り、晩飯分くらいの量は確保した。採り出したら切がない、それに時間も予定より押している。8時から9時にかけての木曽駒到着予定だったのが、到着は10時過ぎになりそうだ。
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ナナ初めての岩茸採り
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乾燥したものは採れない
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濃ヶ池分岐
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穂高連峰
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乗鞍岳

再び寒空の稜線歩きは登り基調に入った。ナナはこの寒さにやられたのか、後ろでシクシクとすすり泣いている。先週の笠ヶ岳では超人的な馬力で驚かせてくれたが、やはり子供には木曽駒でも充分辛いのだろう。進む稜線の最奥に、カメラのズ-ムアップで木曽駒の頂を確認。標高2800m前後の縦走路。ハイマツは凍り、道標も凍り付いて判別がつかない。もう直ぐそこだぞ、頑張れ・・。何度も娘を励ますが、返答がない。山頂が近付くにつれ、にわかに活気付いてきた。これまでの誰もいなかった縦走路とはうって変わり、木曽駒の山頂は子供を含め多くの登山客で溢れていた。この山はロ-プウェイを利用すれば、誰でも気軽に来られるのだ。
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進む稜線の先  ※右端が木曽駒ヶ岳
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凍りつくハイマツ
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道標もしかり
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最後の登り
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木曽駒ヶ岳(標高2956m)
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苦労して辿り着くも人の多さに愕然

泣きながら苦労して辿り着いた山頂であったが、若干調子抜けしたナナ。更に時間も押しており、山頂での長居は出来ない。人込みから逃げるように早々と帰路に向かう。時間が経つにつれ気温が上がってきたせいか、寒さへの不安はなくなってきた。それにしても折り返し後の同じ道、何故にこんなに登山者が多いのだろうか。桂小場を発着とする登山者は、木曽駒直下で抜かれた5時発の若者2人しか出会っていない。前を行くパ-ティ-を追い越しざま、その一人に訊ねてみた。どうやら、濃ヶ池の周遊が目的のようだ。なるほど、そういうことか・・と妙に納得。
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逃げるように山頂を発つ
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濃ヶ池を周遊するロ-プウェイ利用者も多い
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桂小場5時発の若者2人
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ハイマツに埋まる
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今日唯一の眺望は
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乗鞍岳  ※どうせ中央、南アは見えても特定出来ないが
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幾分風は和らいできた  ※茶臼山(左)、将棊頭山(右)

濃ヶ池分岐道標を過ぎると、確かに登山者はいなくなった。先程も採った同じ岩場で、復路初めての休憩を兼ね、再度岩茸採りに励む。ナナの手際も随分と良くなってきた。多少満足したところで、いい加減に歩き出す。いつも岩茸を見付けると寄り道ばかりで、予定は遅れる一方となっている。遭難碑辺りの奇跡の岩。偶然か必然かは分からないが、宝剣岳、中岳(三角錐)、木曽駒の位置、角度がそっくりなことに、後で写真を見て驚いた。さすがにこの格好では暑過ぎるし、逆に辛いだけだ。しかしこの時期に暑いなんて、何と贅沢なことか。西駒山荘に到着。もう寒さの心配はないだろうと、雪だるま状態から脱皮した。
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濃ヶ池(カ-ル下)
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左から、宝剣岳、宝剣山荘、天狗荘
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この岩、偶然か必然か  ※宝剣岳、中岳(三角錐)、木曽駒の位置、角度がそっくり
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西駒山荘
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黄金色が美しい
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伊那谷

先週もそうだったけど、ナナは山行中、おにぎりをほとんど食べない。一番のお気に入りは柿ピ-でベビスタ-も喜んで食べる。それでよく力が出るなと感心するが、元々食は細いらしい。最近山ではそれに魚肉のロングソ-セ-ジが2人とも大のお気に入りである。先週の笠新道にはかなり参ったが、今日の下りは足腰に易しかった。見覚えのある幾つかのポイントを順調に通過し、2つの水場を経て、桂小場にて無事ゴ-ル。車は僕等の他に4台。昨夜からの2台は既にいなかった。傾いた地面を持つ桂小場。その斜度は明るい時間帯に見ると、思った以上に傾いていた。
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胸突ノ頭
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野田場
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爽快トレイル
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ゴ-ル
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桂小場


桂小場 3:03
道標(頂上まで7.5km) 4:05、4:17
馬返し 4:54
大樽避難小屋 5:24、5:34
胸突ノ頭 6:50
行者岩分岐 6:54、7:10
将棊頭山 7:52
濃ヶ池分岐 8:45
木曽駒ヶ岳 10:04、10:20
稜線上(岩茸採り) 11:17、11:31
西駒山荘 11:58、12:08
胸突ノ頭 12:33
大樽避難小屋 13:16、13:27
野田場 14:01、14:08
桂小場 14:45


平成28年10月30日 天候晴れ ナナ(小3)、僕


つづく・・

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| '16山行記録 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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