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残雪賑わう乗鞍岳

来月の本番(飛騨高山ウルトラ100km)を前に、乗鞍スカイラインへと練習に向かった。このコ-スを走るのは昨年に続き2度目。近場にこんないい練習場があるなんて、僕はかなり恵まれていると思う。乗鞍スカイライン。全長(片道)14.4kmで、始点平湯峠から終点畳平までの標高差は1018m。長い上りや下りの練習に、高所トレ-ニングにと、こんな最適な場所はないだろう。それに登山(山頂)も楽しめるし、景色は最高に素晴らしい。マイカ-規制のあるこの山岳道路は先週開通したばかり(冬期閉鎖の為)で、今日は雪壁も少なからず期待していた。下界は既に真夏の陽気で、日中の暑さは耐え難い。標高の高い場所はそういった意味でも、快適にトレ-ニング出来るのがいい。開通を待ちわびていたのは僕だけではないようで、サイクリスト(自転車乗り)の姿も夏程ではないが多かった。朝一で小学校PTAの資源回収があったので、スタ-トは10時と出遅れた。長袖長ズボン(スパッツ)を着用してスタ-トしたが、直ぐに汗ばみ脱ぐことに。夫婦松を過ぎると、飛騨の峰々がうっすらと姿を現していた。眼下の遥か先には、平湯峠がもうあんなに遠くに見える。人間の脚って本当に凄いもんだな。
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乗鞍スカイライン 平湯峠ゲ-ト
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夫婦松展望駐車場
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望岳台からの展望  ※↑画像クリックで拡大
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飛騨山脈を一望  ※笠ヶ岳(左)、穂高連峰(右)、眼下にスカイライン

畳平までは15㌔程の道のりだが、単純に1時間半(㌔6分ペ-ス)という訳にはいかない。こういった山道は、距離や時間よりも、標高(高度)を気にした方が理にかなっている。勾配はかなり急だがその分高度はみるみる上がり、意外と苦しまず走り続けることが出来た。畳平まで一気に走り切れれば理想だが、標高2300m付近で堪らず5分休憩。既に森林限界は超えており、目の前には乗鞍の峰々が迫りつつある。ここまで来れば、畳平まではもう少しの辛抱だ。自転車を何台か追い越し、その都度大袈裟なリアクションで驚かれる。あの驚きようから察するに、ここまで走ってきたことがにわかに信じられないようだ。しかしウルトラランナ-だったら、誰でも簡単に走り切れると思う。
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64分で600mアップ  ※山ランは走った距離より稼いだ高度の方が重要
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ここまで来ればゴ-ルも近い  ※魔の屈曲カ-ブ手前

このスカイライン一の急傾斜を誇る魔の屈曲カ-ブ手前に、唯一の雪壁があった。今年は暖冬の影響が効いたようで、イメ-ジとは大きくかけ離れていた。以降も相変わらずサイクリストには驚かれているが、僕は1名の女性登山者に驚いた。平湯峠から歩いてきたのだろうか。自転車、ラン、登山と色々な楽しみ方が出来るのが、このスカイラインのいいところ。一度走ったことがあるコ-スだけにイメ-ジはしやすい。あそこまで行けば・・と最後の力を振り絞り、そこからは畳平へと続くウイニングロ-ド。自分の脚で上ってきた者にしか味わえない雲上のスケ-ルがここにある。雪渓スキ-を横目に、ようやく畳平に到着。結構頑張ったつもりでいたが、時間的に昨年とたいして変わらない。これを1時間半くらいで上がれるようになって、初めて上りに強いと言えるのだろう。
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雪の壁  ※今年は雪が少ないらしく、ここが唯一の撮影ポイント
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上り終点が見えてきた
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至福のウイニングラン
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鶴ヶ池雪渓のスキ-ヤ-  ※最奥が剣ヶ峰、手前左に富士見岳
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乗鞍バスタ-ミナル(畳平)

畳平で少し休み、直ぐにその先へと進んだ。本当は剣ヶ峰(乗鞍最高峰)だけを登頂するつもりでいたが、残雪が多く、下りのことを考えると靴は濡らしたくないと諦めた。まずは目の前の富士見岳へ登り、次は大黒岳。そして一度タ-ミナルに戻り、最後に魔王岳へと登り、自分を満足させた。先程中学校の先生から携帯に電話があった。嶺花が部活に来ていない・・と言う。おかしいな、朝確かに出て行ったはずだし、事件にでも巻き込まれたか・・。魔王岳山頂で自宅に電話してみたら、嶺花が電話口に出てホッとした。娘曰く、部活には行ったが、なぜか武道場にバスケ部がいたので帰ってきた・・そうだ。
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富士見岳(2817m)  ※最奥が剣ヶ峰、右端にコロナ観測所
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富士見岳から望む、大黒岳
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富士見岳から望む、恵比須岳
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大黒岳(2772m)
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魔王岳(2763m)  ※正面に恵比須岳
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亀ヶ池

3つ目の山頂も早々に切り上げ、帰路につく。高山病ではないだろうが、補給をあまり摂っていないせいで、体がすごくだるい。漕がないで帰れる自転車が羨ましくて仕方ないが、ランナ-はここからが一番辛い時間帯。颯爽と風を切って走り去るサイクリストとは裏腹に、僕は上りにも増して顔を歪めている。下りも腕時計の高度だけを気にしつつ、何とか必死に脚を動かしていた。それでも意外と脚は動き、先週の試走のように辛くて脚を止めることはなかった。やがて平湯峠が眼下に望め、俄然元気になってゴ-ル!今日は残念な眺望だったが、サイクリストのリアクションだけが、僕の心の支えとなっていた。
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乗鞍の槍ヶ岳
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長い下りが始まった  ※自転車が羨ましいが、ランナ-はここからが正念場
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平湯峠駐車場

ひらゆの森との付き合いは古い。オ-プン年に買った以来となる年間パスを久々に購入した。1年間どれだけ入っても3650円(8回入れば元が取れる←セコイ)。値段は15年以上前から変わっていない。焼岳を想わせる硫黄臭漂う名湯に、数多くの露天風呂。サウナ、休憩室も完備され、僕は奥飛騨温泉郷の中で一番ここが好きだ。小さな内風呂の時代から知っている客としては、今日の光景は正に衝撃だった。タイ人(たぶん)、韓国人、欧米系等と、ついに奥飛騨も多国籍と化した。確かに最近の飛騨高山は、外国人観光客の数に凄まじさを感じている。平湯の温泉街で若い外国人男性がジ-パンでザックを背負っていた。この辺りでよく見かけるこの光景は、通常であれば登山者ということになる。しかし服装からして、あれは間違いなくバックパッカ-だろう。日本もついに後退し、アジアの一国になった。ひらゆの森で外国人相手に片言の英語を話す受付女性の喋りぶりが、やけに初々しくて可愛らしかった。(大広間でのコンサ-トも最高でした。)
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ひらゆの森  ※久々に年間パスを買ったから、毎週でも山に通いたい





平湯峠(標高1684m) 10:00
畳平(2702m) 11:56、12:03
富士見岳(2817m) 12:14 
大黒岳(2772m) 12:28
魔王岳(2763m) 12:45、12:54
平湯峠 14:21

平成28年5月21日 天候晴れ 僕

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