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季節外れのフキノトウ

平成27年11月23日。暦の上では、季節はもう冬になっている。しかし初雪はまだ降っておらず、例年になく温暖な毎日が続いている。我が家ではまだ暖房器具は出していない。それでも着々と冬は近付いている訳で、そろそろ冬支度をせねば・・と1日外でちょこちょこ動いていた。庭木の雪囲いは次回行うとして、まずは庭木や鉢植に寒肥を施した。来年も綺麗な色で楽しませて下さいな。
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庭木に寒肥を施す

さて、レッドロビンだけでも紐で縛っとこうかな・・と作業に取り掛かろうとした矢先、嫌なものを目にした。褐斑病(かっぱんびょう)。新芽が芽吹く春先にレッドロビンに繁殖する、厄介なアレだ。今年は数度農薬を撒いており対策万全、被害は眼中になかった。しかし何故に今頃・・。嫌がる子供達を呼びつけ、早速落葉を集めさせた。この落葉こそが病葉であり、感染の原因となる。一通り落葉を集めたら、次は斑点のある病葉を1枚1枚もぎ取る地味な作業。生きている葉をちぎり取るだけあり、結構力が要る。指も痛くなるし、子供達は難癖をつけ直ぐに逃げ出した。大変なこの作業は、朝ラン後の僕の日課となっている。
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新芽(赤色)と褐斑病にかかった青葉  ※よくよく考えれば冬には有り得ない光景
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病葉は焼却処分  ※ついでに剪定も行った

ふと、裏の水路を塞ぐフキが目に留まった。これはいけない、早く除去しなければ下流の爺さんに叱られる。壁を颯爽と飛び下り、フキを片付け始め、僕は自分の目を疑った。フ、フキノトウだ!フキとフキノトウの関係はよく分からないが、名前からして同類であることは想像がつく。しかしこれらが共存していることに、まずは驚いた。フキの根元にフキノトウがあることなんて、今まであったっけ・・。しかしそれより驚いたのは、季節外れのフキノトウの存在だ。フキノトウと言えば、雪解けを待ち発生する春一番の恵み、といった印象がある。実際この考えは間違ってはいないようだ。しかし今は初冬(若しくは晩秋)、フキノトウを目にする季節ではないはずだ。
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自宅裏の水路に群生するフキ
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フキを除去していて驚いた
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フキノトウだ!

そうか、分かったぞ。最近の異様な暖かさが、フキノトウに季節を誤解させているのだな。確かに、これは春の陽気と捉えられても仕方のないことだ。通りでレッドロビンにも新芽が芽吹いていた訳だ(通常は春先に芽吹く)。近所の年配の方にこの話をすると、このフキノトウには驚いていた。そしてこのフキノトウは、まだ何かがいつもと違っていた。地面からもぎ採ろうとすると、いつもと感触が違って採りにくい。春先であれば地表に出た蕾を簡単に採れるのだが、この時期のものは何処にくっ付いているのか簡単には離れない。力づくでもぎ採ろうとすると、見慣れぬ根っこが付いてきた。春なのに・・という歌は聞いたことがあるが、冬なのに・・。そんな驚きの一日となった。
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収穫したフキとフキノトウ  ※この時期のフキノトウには根っこが付く(右端)
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冬なのに

翌夕の食卓にフキの料理が並んだ。フキノトウと言えば天ぷらが一番だろう。僕の体内カレンダ-も季節を誤解しそうで一瞬たじろいたが(そんな訳ないが)、口にしたフキノトウの天ぷらはとても美味く、どれだけでも食べれそうだった。そして僕はふと思った。フキノトウって、こんなに沢山食べれたっけ。確かに春先味わうフキノトウの天ぷらも美味しいが、苦味が強く、数個記念に味わう程度。2、3個食べて、春が来たな・・と感傷に浸り自己満足。しかし今口にしているものは、不思議と苦味をあまり感じない。食べようと思えば全部食べれそうな勢いだったが、妻の為に残しておいた。季節外れのフキノトウ・・。それは何とも摩訶不思議な、大自然の恵みであった。
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フキ料理
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フキノトウの天ぷら  ※この時期のものは苦味が弱くどれだけでもいけた
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フキのきゃらぶき
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フキの葉味噌
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フキの佃煮

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