紅葉を求め、白山へ
2週間前の白山白川郷ウルトラマラソン(50km)以来、どうも脚の具合が宜しくない。この春から走り始めて、月平均300km前後を走れるまでに仕上げてきたつもりだったが、きっとまだ自分の脚はそのレベルにないのだと思う。今後は何キロ走っても故障しない脚作りを心掛け、日々の鍛錬に励んでいきたい。そうは言っても来月開催の能登珠洲102kmはもう1ヶ月を切り、焦りと不安しかないのが実情。しかしケガが幸いし、学べたこと、手に入れたものも多い。誰もが一度しか味わえない、初めての100km。それを完走で飾る為に、遭えてこの大事な時期にケガをしているんだ・・。そんなハッピ-エンドを信じ、因縁の白山に娘(四女・ナナ)と向かった。

霊峰白山
7月にも一度白山を目指し、娘2人と来ていた。しかし全く予想していなかった、白山公園線全面通行止。そしてその後、白山ウルトラの際にもゲ-トの状況を見に立ち寄った。しかし状況は変わらず、工事関係者曰く『今年はまず無理ですよ・・』。こうして今年の白山は諦めていたが、長男が来週登山部で平瀬から白山に入るという。まさか・・。その計画を一度は否定したが、まさかは現実となった。9月18日正午長らく閉ざされていたゲ-トは開き、飛騨白山の遅いシ-ズンが始まった。
前夜、道の駅飛騨白山にて車中泊。ここでの足湯宴会はもう僕等の定番となっている。翌朝大白川へと車を走らせ、到着後ナナを起こす。ヘッドライトを付け、駐車場のトイレ脇から登山開始。見慣れない赤い標識には『ONSEN』、『Up to Mt.HAKU』の英字が併記されている。白山も国際化してきたな。まずは最初の1時間、暗いうちにどれだけ標高を稼げるかにかかっている。『あと100m登ったら休憩やぞ!』。今日一日の子供のやる気を左右する重要な滑り出し、騙し騙し後ろから執拗に追いやった。そして目標の400mを稼いだところで初めての休憩とする。1時間で400m↑なら、まずまずだろう。特大おにぎりを頬張り、赤カブをかじる。辺りは完全に明るくなっているので、ヘッドライトはここで撤収。

大白川登山口 標高1660mで朝食
その後少し歩くと、左手にエメラルドグリ-ンの白水湖が姿を現した。ブナの大木も次第に増え、木が低くなると同時に展望も広がってきた。眼下には雲が広がり、僕等は雲より高い場所を歩いているんだ・・と少し大袈裟に娘に告げると、大いに喜んでくれた。次第に紅葉が現れ始め、大倉山を通過。登山道脇にふいに現れる為、山頂の感覚はないし、嬉しさもない。そこから15分で大倉山避難小屋。小屋の中は土間と板敷で構成され、トイレや水場は一切ない。

岩場

ガス迫る

紅葉したナナカマド

大倉山(標高2038m)

大倉山避難小屋 稜線
この辺りから一気に紅葉が広がってくる。鮮やかな赤は登山者の足を止め、誰もが撮影にしばしの時間を割いている。急峻なガレ場を慎重に越えていくと、やがて室堂平の平原地帯に出た。歩くのが勿体ないくらいのロケ-ション、走りたい衝動を必死に抑え、室堂を目指す。

趣のある道標

紅葉前線まっ只中

紅葉のトンネル 鮮やかな赤

直ぐ足が止まる ガレ場

室堂平(・・あぁ走りたい) 室堂センタ-
さすがは、秋の白山。室堂は多くの登山者で大変賑わっていた。建物に入ると中は暖房が入りやや暖かい。鳥居脇から石畳に入り、目の前の御前峰(白山最高峰)に向かっていく。登る人、下る人、紅葉に青空・・。様々なアイテムがこの情景の主役なのだ。見上げていた岩峰はやがて目の前に迫り、終にその差を突き詰めた。霊峰白山、御前峰。ここが、いわゆる白山の頂上となる。

御前峰目指し

室堂から続く石畳

登山者が多い

青空の先に
白山には当時小4の岳登と雨の日に登ったことがある。穂乃花とは小3の時に登ったことがあり、室堂で調査士の先輩に会ったことが思い出深い。そして今日、調査士の別の先輩に遭遇し又もや驚いた。ガスに覆われ遠望は望めないが、近傍の眺めは残されている。剣ヶ峰や大汝峰のコルにある池の正体は爆発の証、火口湖。近年は鎮まっているとは言え、列記とした活火山(ランクC)。1659年(万治2年)以来噴火していないとされるが、御嶽山(富士山、焼岳等と共に更に危険度の高いランクB)のこともあり油断は出来ない。山頂部はかなり多くの登頂者で溢れているが、紅葉のシ-ズンということもあるのだろう。

白山御前峰(標高2702m)

山頂部 ※大汝峰(左)、剣ヶ峰(右)と火口湖

軽快なステップで

水場 真新しい道標(平瀬道大白川6.9km)
下山はナナも軽快だ。室堂平で調査士の先輩に再度出くわす。訊けば、山頂の3峰を周回してきたのだという。少し談笑すると、先輩は颯爽と駆け降りていった。紅葉は相変わらず綺麗だが、大気は霞み感動はない。大倉山避難小屋で昼食にもおにぎりを頬張り、休憩後最後の行程にかかる。ナナは何度も転倒を繰り返し、その都度背負うバックに助けられていた。平瀬道下部は現在、環境省発注による登山道の改修工事の最中。国、それも環境省の発注になるんだ・・。毎日ここまで登って来るのも大変だろうな・・。山の好きな従業員が要因に選ばれるのかな・・。様々な事を考えつつ、楽しかったリハビリ登山は幕を閉じた。

下山 白水湖

大白川駐車場 ※小2のナナには少し物足りなかった
大白川温泉 4:55
標高1660m 6:00、6:15
大倉山避難小屋 7:22、7:35
室堂センタ- 9:05、9:23
白山御前峰 10:00、10:39
室堂センタ- 11:00、11:05
大倉山避難小屋 12:13、12:28
大白川温泉 14:00
平成27年9月27日 天候晴れ ナナ(小2)、僕


霊峰白山
7月にも一度白山を目指し、娘2人と来ていた。しかし全く予想していなかった、白山公園線全面通行止。そしてその後、白山ウルトラの際にもゲ-トの状況を見に立ち寄った。しかし状況は変わらず、工事関係者曰く『今年はまず無理ですよ・・』。こうして今年の白山は諦めていたが、長男が来週登山部で平瀬から白山に入るという。まさか・・。その計画を一度は否定したが、まさかは現実となった。9月18日正午長らく閉ざされていたゲ-トは開き、飛騨白山の遅いシ-ズンが始まった。
前夜、道の駅飛騨白山にて車中泊。ここでの足湯宴会はもう僕等の定番となっている。翌朝大白川へと車を走らせ、到着後ナナを起こす。ヘッドライトを付け、駐車場のトイレ脇から登山開始。見慣れない赤い標識には『ONSEN』、『Up to Mt.HAKU』の英字が併記されている。白山も国際化してきたな。まずは最初の1時間、暗いうちにどれだけ標高を稼げるかにかかっている。『あと100m登ったら休憩やぞ!』。今日一日の子供のやる気を左右する重要な滑り出し、騙し騙し後ろから執拗に追いやった。そして目標の400mを稼いだところで初めての休憩とする。1時間で400m↑なら、まずまずだろう。特大おにぎりを頬張り、赤カブをかじる。辺りは完全に明るくなっているので、ヘッドライトはここで撤収。


大白川登山口 標高1660mで朝食
その後少し歩くと、左手にエメラルドグリ-ンの白水湖が姿を現した。ブナの大木も次第に増え、木が低くなると同時に展望も広がってきた。眼下には雲が広がり、僕等は雲より高い場所を歩いているんだ・・と少し大袈裟に娘に告げると、大いに喜んでくれた。次第に紅葉が現れ始め、大倉山を通過。登山道脇にふいに現れる為、山頂の感覚はないし、嬉しさもない。そこから15分で大倉山避難小屋。小屋の中は土間と板敷で構成され、トイレや水場は一切ない。

岩場

ガス迫る

紅葉したナナカマド

大倉山(標高2038m)


大倉山避難小屋 稜線
この辺りから一気に紅葉が広がってくる。鮮やかな赤は登山者の足を止め、誰もが撮影にしばしの時間を割いている。急峻なガレ場を慎重に越えていくと、やがて室堂平の平原地帯に出た。歩くのが勿体ないくらいのロケ-ション、走りたい衝動を必死に抑え、室堂を目指す。

趣のある道標

紅葉前線まっ只中


紅葉のトンネル 鮮やかな赤


直ぐ足が止まる ガレ場


室堂平(・・あぁ走りたい) 室堂センタ-
さすがは、秋の白山。室堂は多くの登山者で大変賑わっていた。建物に入ると中は暖房が入りやや暖かい。鳥居脇から石畳に入り、目の前の御前峰(白山最高峰)に向かっていく。登る人、下る人、紅葉に青空・・。様々なアイテムがこの情景の主役なのだ。見上げていた岩峰はやがて目の前に迫り、終にその差を突き詰めた。霊峰白山、御前峰。ここが、いわゆる白山の頂上となる。

御前峰目指し

室堂から続く石畳

登山者が多い

青空の先に
白山には当時小4の岳登と雨の日に登ったことがある。穂乃花とは小3の時に登ったことがあり、室堂で調査士の先輩に会ったことが思い出深い。そして今日、調査士の別の先輩に遭遇し又もや驚いた。ガスに覆われ遠望は望めないが、近傍の眺めは残されている。剣ヶ峰や大汝峰のコルにある池の正体は爆発の証、火口湖。近年は鎮まっているとは言え、列記とした活火山(ランクC)。1659年(万治2年)以来噴火していないとされるが、御嶽山(富士山、焼岳等と共に更に危険度の高いランクB)のこともあり油断は出来ない。山頂部はかなり多くの登頂者で溢れているが、紅葉のシ-ズンということもあるのだろう。

白山御前峰(標高2702m)

山頂部 ※大汝峰(左)、剣ヶ峰(右)と火口湖

軽快なステップで


水場 真新しい道標(平瀬道大白川6.9km)
下山はナナも軽快だ。室堂平で調査士の先輩に再度出くわす。訊けば、山頂の3峰を周回してきたのだという。少し談笑すると、先輩は颯爽と駆け降りていった。紅葉は相変わらず綺麗だが、大気は霞み感動はない。大倉山避難小屋で昼食にもおにぎりを頬張り、休憩後最後の行程にかかる。ナナは何度も転倒を繰り返し、その都度背負うバックに助けられていた。平瀬道下部は現在、環境省発注による登山道の改修工事の最中。国、それも環境省の発注になるんだ・・。毎日ここまで登って来るのも大変だろうな・・。山の好きな従業員が要因に選ばれるのかな・・。様々な事を考えつつ、楽しかったリハビリ登山は幕を閉じた。


下山 白水湖

大白川駐車場 ※小2のナナには少し物足りなかった
大白川温泉 4:55
標高1660m 6:00、6:15
大倉山避難小屋 7:22、7:35
室堂センタ- 9:05、9:23
白山御前峰 10:00、10:39
室堂センタ- 11:00、11:05
大倉山避難小屋 12:13、12:28
大白川温泉 14:00
平成27年9月27日 天候晴れ ナナ(小2)、僕
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