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第3回白山白川郷ウルトラマラソン

第3回白山白川郷ウルトラマラソン。標高差1000m超の白山白川郷ホワイトロ-ド(旧白山ス-パ-林道)を越え、石川県白山市から岐阜県白川村へと抜ける壮大なコ-ス。大会運営、コ-ス設定、2県の参加者を比べてみても、2県の共催というよりは石川県主体のような印象を受けた。前日、道の駅白川郷で選手受付を済ませ、選手説明会に参加。自ずと気分は高まってきた。参加賞として、ロゴの入った赤色の記念Tシャツ、白山のワンカップ(日本酒)やミネラル水(トマト味のいろはす)、立派な大会冊子など。このまま白川郷の道の駅で車中泊したかったが、車で15分の道の駅飛騨白山へと移動。ここには天然温泉しらみずの湯が併設され、足湯もある。それに広い駐車場にはほとんど客はおらず、何の気兼ねもいらない。温泉に浸かり、先程貰った日本酒を飲み、20時過ぎには就寝した。
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道の駅 飛騨白山  ※温泉も併設され、白川郷も近い。前夜の車中泊に最適

翌朝2時過ぎに起床、足湯にも浸かってきた。3時50分に道の駅白川郷集合で、4時前にはバスは発車した。スタ-ト会場はホワイトロ-ドの反対側、白山市。暗闇のホワイトロ-ドを越えていく。ここでハプニング発生。僕の前の席の通路補助席に座る青年が突如奇声を上げ意識を失った。車内は騒然とし、乗客の誰もが慌てふためいた。青年は数分後意識を取り戻し、何事もなかったような仕草で、しきりに『もう大丈夫だ』を繰り返す。当人は自分の状況を客観的に見れるはずもなく、『よくあること、このまま行って下さい』と神妙に言っているが、結局は降ろされた。彼はきっと、癲癇(てんかん)だろう。僕にも癲癇の子が一人いるから余計にそう思う。白川郷までまさか車で来たのではないだろうな。薬も飲まずに車を運転することは、殺人行為に等しい。何らかの交通機関を使ってきたのだとしても、あれでは周りが驚いてしまう。高い宿泊代やバス代、大会参加費を払い、ようやく今日という日を迎えている事は分かる。しかし居合わせた医師も言っていたが、ここはしっかり専門医に診てもらい、自分の体質を知ることが先決だろう。

出だしから冷や冷やしたが、無事バスは白山市へと入った。5時にスタ-トした100kmの選手達が雨の中走っているのが車窓から見える。雨は嫌だな、と気は沈んできた。会場に到着。預け荷物や体のケアなど準備を済ませ、ウルトラの雰囲気を味わいに。無料テ-ピング体験では、脚の随所に疲労止めのテ-プを貼ってもらった。朝食代わりに会場エイドでほうらい寿しと味噌汁を腹に納め、スタ-ト地点へと歩いて移動。雨はポツリ程度で全く気にならない。スタ-ト地点(100kmコ-スにとってはエイド2)でも粥を一杯食べ、ゲ-トにて号砲を待つ。そして7時、50kmの部が100kmの部の2時間遅れでスタ-トした。
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会場へ向かうツア-バス(3000円)             無料テ-ピング体験
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ほうらい寿し                          ふぐの子糠漬け、温泉雑炊
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スタ-ト地点  ※坂本雄次氏の挨拶(今年の24時間マラソンネタ)が印象深かった

スタ-トから1時間15分、ようやく中宮料金所に到着。ここから最高地点の三方岩駐車場までは、完全に上り一辺倒となる。この頃には既に選手はまばらとなり、同じ走力の選手が前後して走っている。マラソンでは身の置き方が重要のようで、初レ-スの奥飛騨トレランの時は最後尾からスタ-トしたが為、選手の走力は低く、闘志が沸き立つ以前に僕自身も自滅した。しかし今回、その反省は生きている。周りはかなり走り込んでいるような人ばかりで、好調なペ-スで抜きつ抜かれつを繰り返す。
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今日は生憎の天候だ
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白山白川郷ホワイトロ-ド 中宮料金所(13.5km)
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蛇谷大橋を振り返る

ウルトラマラソンではエイドが唯一の楽しみであり、一番身近な次の目的地ともなってくる。コ-ス最高地点(1445m)の三方岩駐車場までは、石川県の名物料理が疲れたランナ-をもてなしてくれた。どこだかのエイドでは若い女の子が僕のゼッケンを見て、さりげなく選手名簿で確認。〇〇さん、頑張って下さい!この気の利いた一手間は、深く心に響いた。エイドだけでなく、コ-ス上に配置された関係者(ボランティア)の方々も、傘を差して応援してくれる。本当に有り難い。走行中、三方岩がコ-スの中間地点だと信じ踏ん張っていたが、25km表示はその手前で現れた。目の前にはまだまだ急な坂道が続く。さすがに周りの選手達も堪らず歩き、少し歩いては再び走り出す。この辺りのランナ-は各々の目標があるらしく、互いに切磋琢磨していた。エイドでの休憩も数秒でさっさと済ませ、飲み物や食べ物を急いで口に流し込んでは直ぐに走り出す。そしてようやく三方岩のエイドに着いた。難所を予想外のハイペ-スで乗り越え、5時間台どころか4時間台も夢ではなくなった。
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あんころ(エイド6)
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三方岩はまだか・・  ※堪らず歩くランナ-達(30位前後の方々)
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三方岩駐車場(エイド10、28.2km)  ※順調に難所をクリア、4時間台も狙えるぞ

ここまで辛い上りだったが㌔6分を切るまずまずのペ-スで来た。ここからは一気に標高を落とし、並みの脚力であれば重力でペ-スは上がるくらいだろう。実際周りの50kmランナ-は皆爽快に駆け降りていった。しかし僕は下りに滅法弱く、並みの脚力にはまだ到達していない。白川郷で折り返した100kmのトップ選手が三方岩を過ぎた辺りで上り返してきた。す、す、凄すぎる・・。この頃僕が走っていた辺りでは、後ろから颯爽と抜き去っていく青ゼッケン(50kmランナ-、4時間台確実)、白川郷を目指す白ゼッケン(100kmランナ-、関門危うし)と、もう折り返してきた鉄人ランナ-(100km完走余裕、記録狙い)が入り混じっている。
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眼下に白川郷が見えてきたが、脚が重い
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待っていたぞ、ホットドック(エイド11、32.5km)  ※5個食べた
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馬狩料金所(エイド13、38.4km)  ※コ-ヒ-味の飛騨牛乳が美味しかった
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飛騨牛すったて鍋(エイド14、41.8km)  ※最も楽しみにしていたが、この疲労度で肉は辛かった

ようやくホワイトロ-ドを走り終えたが、まだ少し下りが続く。今回のエイドで最も楽しみにしていたのが、A5等級の飛騨牛を使ったすったて鍋。全国でグルメグランプリを勝ち取ったご当地B級グルメのようだが、こうしてこの大会に参加しなかったら食べる機会はなかっただろう。何杯もお代わりをする予定だったが、この時の胃の状況からして飛騨牛は正直辛い。フル通過時間は4時間半くらいだった。坂道を下り切り、白川郷の端まで国道沿いに進んだ後、観光地区へと入っていく。観光客とランナ-が入り混じった不思議な光景は、この大会独特のもの。観光客に配慮しつつも、選手優先な扱いが嬉しかった。村を挙げての一大イベントであることを肌で痛感。村のお婆ちゃんが雨の中、僕達選手に声援を送ってくれる。僕は歯を食いしばり、顔をかなりしかめ必死の形相でかろうじて走っている。声援に応える余裕はなかったが、走りながら自ずと涙が溢れてきた。雨と涙で濡れた顔面を手で拭い、展望台を目指す。
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世界遺産白川郷を駆け抜ける

荻町城展望台(45.2km)は、白川郷きっての展望場所。しかしビュ-ポイントを前にしても、余韻に浸っている場面ではない。己の限界との闘いは、今も尚続いている。5時間ぎりはもう無理だ。三方岩辺りまで並走していた黄色シャツのランナ-は無事5時間を切れたのだろうか(翌日WEBで確認すると驚きの4時間46分、三方岩辺りの写真に写っていた別のランナ-は更に衝撃の4時間27分)。最低でも5時間15分はクリアしたい・・と目標を落とし(情けない)、僕も最後まで踏ん張った。しかし1km、2kmがほど遠く、白川郷に入って以来軽く15人以上の50kmランナ-に抜かれてしまった。皆馬力が凄い。普段どれだけ走り込んでいるというのだ。展望台以降歩く場面は多くなったが、最後まで諦めず走り抜いた。そして何とかゴ-ルテ-プを切る。地元の小学生が首に完走メダルを掛けてくれた。完走証と記念写真を受け取り、コ-ラ片手に体育館の壁にもたれかかった時、ふとこみ上げるものがあった。しかし100kmを完走するまでは、安易に人前で泣くわけにはいかない。達成感は僕の敗北でもあった。50kmごときの練習レ-スで泣くなんて、歯を食いしばるなんて、まだまだ修行が足りない。来月の本番に向け、更なる追い込みを誓った。それにしても、50kmゴ-ル後に白川村から白山市まで向かう無料シャトルバスがあるのに、なぜスタ-ト前に白川村から白山市へ向かうバスは有料のツア-バスなんだよ。
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展望台から望む日本の原風景
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満足感は敗北の証  ※こんなんじゃ、終われない



第3回白山白川郷ウルトラマラソン

距離:50km
時間:5時間22分11秒
順位:82位/575人(男子) 
経過:55:06(10km)、1:52:22(20km)、3:06:41(30km)、4:09:40(40km)





    

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| 2015 | 15:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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