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出勤前に笹の子山へ

今年もこの季節がやって来た。効率の良い淡竹(はちく)に熱が移ってはいるが、やはり笹の子には笹の子の魅力が(たぶん)ある。僕はそう願っている。移動に費やす時間と燃料代、採取に流す汗、潜む危険性、料理の手間・・。これらを重々承知の上で、今年もいつもの笹の子山に入った。1年に1回くらいは・・。このノルマ的な考えが大半を占めているが、あの見つけた時の喜び、ポキッとへし折る時の感触が、僕を未だに引き寄せているのだろう。
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山頂から望む飛騨の山々  ※笠ヶ岳(写真左端)、大キレット、穂高連峰(右端)

土日を跨ぐと誰かに荒されそうだったので、金曜日の朝、山に入った。5月29日、朝4時起床、4時50分入山。この日僕が一番乗りだったが、下山までの間に2名の男性と山中で会った。いずれも地元風の年配者で、見るからにプロの井出達。今年はどうや・・とは最初の方。昨年と違って今年は丁度いいですよ・・と返す僕。今年は少ないな・・とは次の方。そうですか、結構ありますよ・・と返す僕。そこはさっき僕が入った場所です・・とは言えなかった。まだ荘川の方が採れるな・・と仰っていたが、あまり遠い所までは行きたくない。移動に時間さえかければ、わんさか採れる場所も僕は知っている。それでもしぶとく4時間採取に励み、まずまずの収穫量を得た。
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4時間の収穫
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比較的豊作だった

餅は餅屋ということで、僕は採取に専念し、料理は全て母に任せている。しかし端的に言って、採取の手間くらいは別に大したことはない。その先料理の手間にかなりの時間がかかるようで、夕食の時間までほぼ1日がかりの大仕事となっている。やはりこの点も、完全に淡竹の方に軍配が上がる。何せ笹の子は小さ過ぎて、コストパフォ-マンスが悪過ぎる。食べるだけの人はスリムな笹の子の方を好むだろうが、採る人、料理を作る人にとっては、結構厄介な位置付けにある。
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山の恵みに感謝

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