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2015.02.06 Fri

ビアホイが町から消えた～東南アジア周遊編（29）

2014年1月16日
～サイゴン


ファミリ－マ－ト、ミニストップ、サ－クルK、バ－ガ－キング、KFC、サ－ティ－ワン、ハ－ドロックカフェ・・。
さすがはベトナム一の大都市、サイゴン（ホ－チミン）である。
他の町にはないこれらお馴染みの店が、やたら多く目に付いている。
ベトナムにはコンビニはないと思っていただけに、帰国前のこの時期とても心強い。
　
ミニストップ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ファミリ-マ-ト

　
ハ-ドロックカフェ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　サイゴン大教会

しかしニャチャンと比べると物価は高く、屋台飯ですらつい敬遠してしまう。
ベトナムドンの残金の関係もあり、タイの時と同じようにコンビニのカップ麺で最後調整することとなった。
ファミマの店舗2階にはテ－ブルとイスが置かれ、自由に食事や休憩を取ることが出来る。
今宵ここでカップ麺を食べ、久々のビ－ルを飲み、賑やかな夜の町に対抗した。

僕自身、この町に来るのは7年ぶりとなる。
長男岳登が小学1年の時、それは”バックパックを背負って”の起源となる旅だった。
その時毎夜浴びるほど飲んでいたビアホイの姿は今は消え、シンカフェは随分儲けたようで店舗は立派になっていた。
まるで店内は、病院の待合室のようである。

ベトナムはここ数年で物価が倍近くに跳ね上がり、旅にも何かと気を遣うようになってきた。
ベトナム＝ビアホイ、これが僕のこの国に対する印象だった。
しかしこれを失った今、ただバイクが多いだけの国と化している。
とても悲しいと思うのは、僕だけではないはずだ。

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昨夜ニャチャンを出た夜行バスは、翌朝7時半にサイゴンに着いた。
間髪入れず近寄ってきたバイクタクシ－に乗り、10㌦のホテルへと運んでもらう。
宿の当てはなかったので、ベンタインマ－ケット近くで10㌦、という条件を予め提示した。

オ－プンツア－バスで到着する場所は、いつだって、そこがどこだか分からない。
歩こうにも今一現在地がつかめない為、最初の一歩が踏み出せない。
そして結局は、バイクタクシ－に頼わざるを得なくなる。
彼等はガイドブックに載っていない安宿をよく知っているので利用価値は大なのだが、運賃をかなり吹っかけてくる。
今回も最初は300000Dとかなり吹っかけられ、それが200000D、最終的には僕の言い値の100000D（2台分）でまとまった。
これでも後々落ち着いて考えれば、距離的に倍近くぼられているだろう。

朝食時、安い屋台を探し求めて町を歩いてみたが、25000Dを見つけるのがやっとだった。
狭い路地にはホテルやゲストハウス、レンタルル－ムが多く、探せばもっと安い部屋も確保出来そうだ。
残っていた1000円札2枚を両替し、明日のメコンデルタツア－を申し込む。

朝食（汁なし麺）

サイゴン大教会、中央郵便局・・、観光どころを見て回る。
この郵便局は19世紀末のフランス統治時代に建てられた建物で、観光名所にもなっている。
ここで帰国後の自分（嶺花）宛に、旅先の嶺花よりエアメ－ルを出してみた。

中央郵便局

昼食（サ-クルK）

統一会堂は南べトナム政権時代、独立宮殿と呼ばれた旧大統領官邸。
現在の建物は1962年から4年かけて建てられ、大小100以上の部屋や、屋上にはヘリポ－トまで備えられている。
内閣会議室、宴会室、応接室、最上階には大統領家族の為のスペ－ス、地下には秘密の軍事施設等がある。
1975年4月30日、解放軍の戦車が官邸の鉄柵を突破して無血入城を果たす。
そしてベトナム戦争は、事実上ここに終結した。
館内には当時の写真が多く展示され、生々しく過去の歴史を伝えていた。
　
統一会堂外観　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　バンケットル-ム
　
大統領応接室　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　国書提出室
　
屋上ヘリポ-ト　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　地下の暗号解読室
　
戦車が官邸の鉄柵を突破　　　　　　　　　　　　　　　　　　無血入城を果たす解放軍

ぼったくりで有名なベンタイン市場では、その値段の交渉自体が一つの楽しみでもある。
しかしこの町ではラ－メン屋台やコ－ヒ－屋台ですら、ぼったくりではないかと疑ってしまう。
訊いた値段が高いと、僕は顔をそむけ、屋台を背に歩き出す。
この町はどの店も大概高く、ほとんどこのパタ－ンが当てはまっている。

中には5000Dづつ値を下げて、必死に客を引き留めようとする店まであることに驚いた。
最初から正規の料金を言っていれば、そんなことは絶対に有り得ない。
きっと自分でもぼったくりを自覚しているのだろう。
この町で信頼できるのは、値段が表記されているコンビニくらいだろうか。

なんとも観光客慣れした旅しにくい町、それが今のサイゴンである。
あぁ、バングラデシュが懐かしい。

人民委員会とホ-チミン像

近代的なビル群

生春巻

サイゴン川　　※サイゴンの人は実にロマンチスト

バ-ガ-キングのソフトクリ-ム

夕食（ファミリ-マ-ト）


サイゴン・KIM MY泊-10＄


バイタク（100000Ｄ）　朝食（汁なし麺25000D×2）　メコンデルタ1日ツア－（2人分420000D) 　バ－ガ－キング（ソフトクリ－ム3000D×2）　土産（コップ置きセット50000D、言い値250000D)　コ－ヒ－（10000D)　郵便局（ポストカ－ド5000D、エアメ－ル11000D）　昼食（サ-クルK・カップ麺8000D×2）　統一会堂（入場料大人30000D、子供3000D）　生春巻（7000D×2）　バ－ガ－キング（ソフトクリ－ム3000D×2）　夕食（ファミマ・カップ麺6500D×2、ビ－ル16000D、ペプシ7000D）　　計757000D

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