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旅の概要~ジブラルタル海峡を越えて

第4子の娘嶺花(小5)と、2度目の旅に出た。

行き先は最安航空券からチョイスしたヨ-ロッパ。
どうせならアフリカをメインにしようと、INとOUTは最寄りのスペインに決めた。

アフリカ大陸、モロッコ。
この最果ての地に来ても、何故だか遠さは感じない。
『コンニチハ、オゲンキデスカ、アリガト、サヨナラ・・』

モロッコでは5人に1人は必ずこう声をかけてくる。
歩いていてただすれ違うだけでも、すれ違い様に一言二言、言い放っていく。
彼らのほとんどは、僕らのことを最初から日本人と決めつけているのが嬉しくもある。

城壁に囲まれた、旧市街(メディナ)。
その郊外に広がる真新しい、新市街。
町のしくみはどこも同じで、これといって大きな違いはない。

一歩メディナに足を踏み入れれば、直ぐに自分の居場所が分からなくなってしまう。
それは”敵の侵入を防ぎ、相手を混乱させる”という、メディナ形成の意図に合っている。

クスクス、タジン、ハリラ、エスカルゴ・・。
モロッコ料理はどれも特徴があり、そこそこ美味しく味わえた。

モロッコの中での一番の思い出は、マラケシュ発の2泊3日の砂漠ツア-。
砂漠の中をラクダの背に揺られ、夕日を浴びて突き進む。
一面真っ赤に染まるサハラ砂漠は、とても神秘的だった。

砂漠の中でのキャンプファイヤ-。
ベルベルの民が作る豪華なモロッコ料理。
砂丘の上で見た町の夜景に、満天の星空。
・・そして陽気な仲間達。

20日間この国を巡り、国内9つ全ての世界遺産を制覇した。
そして再度、ジブラルタルの海峡を越える。

スペインの印象は当初良くなかった。
それは高い宿代に翻弄され、行きたい町へ行けないという計画倒れの連続。
それらの負が連鎖して、已む無く選んだアルヘシラスでの野宿。
外はとても寒く、今回の旅でこれが一番辛かった。

そしてモロッコの旅を終え、セゴビアからスペインを再開。

スペインは朝が非常に遅いということを知り、
宿探しのノウハウも少しずつ身についてきた。

町に着いたらまず観光案内所へと足を延ばす。
そこで地図を入手し、宿の情報、ス-パ-マ-ケットの場所を訊く。
午前中のチェックインを目指し、観光は昼過ぎからのスタ-トでも充分である。

ス-パ-マ-ケットの存在はスペインの旅を充実したものにしてくれた。
食パンにレタス、ハム、チ-ズを挟み、マヨネ-ズを塗って昼夜の食事とした。
世界遺産を望む絶景でワインを飲み、ポテトチップスをつまみ、嶺花と声をうならせる。

ワインはとても安く、1㍑で1€もしない。
その為毎日1㍑をノルマとし、僕なりのバルを楽しんだ。

スペイン滞在わずか10日間で9都市を回り、6つの世界遺産を訪れた。
貪欲な行程は体力的、精神的にかなりきついものがあるが、
後になっての満足度はそれを上回ることを僕は知っている。

38度の高熱が2、3日続き、マスクをして町を歩けば”奴はエボラだ”と囁かれる。
12時間睡眠で汗をかき、何とかこの危機を退けた。

旅はやはり数ヶ国の組み合わせが一番いいと思う。
モロッコとスペイン・・・
全く異なる2つの国の旅を終え、旅を2度体験したような、そんな感覚である。

まだ見ぬ世界へ・・
嶺花の旅は来年、最終章を迎える。

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中部国際空港~ヘルシンキ経由~スペイン/マドリッド~グラナダ~マラガ~アルヘシラス~モロッコ/タンジェ~ティトゥアン~シャウエン~メクネス~ラバト~カサブランカ~アルジャディ-ダ~エッサウィラ~マラケシュ~ワルザザ-ト~ティネリ-ル~メルズ-ガ~フェズ~タンジェ~スペイン/セゴビア~アビラ~サラマンカ~マドリッド~トレド~アランフェス~マドリッド~ヘルシンキ経由~中部国際空港   計32日

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