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棚洞山(1)

久々に日本で過す春の大型連休、ゴ-ルデンウィ-ク。間もなく第6子誕生、自宅完成・・と人生の大きなイベントが続くこの大切な時期。懐具合もかなり厳しいし、例年のように呑気に海外に行っている場合じゃない。こんな風来坊の僕とて、それくらいの空気は読める。連休初日の昨日、開園記念日で無料開放されていた富山市のファミリ-パ-ク(動物園)へ妻のお手製弁当を持って出かけてきた。それは実に楽しい、最高の一日だった。そして快晴の連休2日目、高山市朝日町、高根町にある棚洞山、一ノカイ山を目指し、嶺花を連れここまでやって来た。この二山は地形図でしか知り得ない非常に地味な山であり、地形図に載っているくせに山頂には三角点すら存在しない。マニアックな玄人が好む岐阜百山、続岐阜百山にも入っておらず、登る目的が簡単には見出せない。従って登るマニアはかなり絞られ、登山の対象にする人は皆無に近い。それでも登ろうとするのは、地形図に載っている山をしらみ潰しに登り切る”マニアの中のマニア・・”くらいだろうか。結局、僕は何マニアなのだろう。非日常を我が子と過すマニア・・。きっと、こんなところだろうか。



【山域】棚洞山(1320m)
【日時】平成24年4月29日
【天候】晴れ
【岳人】嶺花(小3)、僕


林道カ-ブ駐車地(9:22)  国道361号線を高山から高根方面へと向い、権現トンネル手前右側の林道へと入って行く。未舗装の林道は決して走り易くはないが、走れない事はない。だがタイヤのパンクが心配だ、走行も程々に終え無難なカ-ブの隅に駐車する。標高にして1020m(実測970m)、現在地はまだ把握出来ていない。腕時計を高度表示にし、地形図やコンパス、ピンクテ-プを身に付け、誰もいない静かな山域を歩き出す。直ぐに林道分岐が現れた。腕時計が示す標高は誤差がある為、現在地はまだ確証がない。必ず山行中に一度は泣き出す嶺花、今のところ機嫌よく林道を歩いている。林道を歩き始めて15分、特徴的な林道分岐に出た。これは方向からして明確だ、ここに来て自分の現在地をようやく掌握。  
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林道カ-ブ駐車地
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林道歩き
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標高1050mの最終分岐

東の谷取り付き(9:42)  最終分岐の直ぐ先、計画していた山頂東の谷が見えてきた。この谷は西に向け、山頂直下まで延びている。そうするとあれが棚洞山か・・、随分遠そうだ。それにやけに山が深そうに見える。おそらくあれが手前にある1233mの三角点峰だろう。様子を見がてら、林道を先へと進む。林道は直ぐに谷に交差、靴が濡れる程の谷水が歩行を阻止している。谷の前後を探し大人の僕は飛び石で軽く交わせたが、嶺花は飛び石を諦め結局靴を脱いだ。しかし娘にしてみれば、今回の山行においてこの場面が一番楽しかったようだ。次にチビ谷が現れた。この谷を詰め尾根に上がり、右へ回り込めば三角点峰を経由して棚洞山まで行ける筈。そうは簡単に言ってもこの山深さ、素人の僕には明らかに不安要素の方が多い。ここも躊躇い、林道を先へと進む。
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中央奥が棚洞山、左が三角点峰  ※計画していた谷だが、進入を躊躇う
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渡渉
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このチビ谷に入り、尾根に取り付くか  ※右は三角点峰、ここも躊躇う
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林道再奥の屈曲カ-ブ

地形図にない林道分岐(10:11)  自信がない時は躊躇う事も大切だろうが、躊躇ってばかりでは登頂は叶わない。地形図に引いた谷筋、尾根筋も残り少なくなってきた。最後に懸けたコ-ス、次の屈曲カ-ブから尾根へと直接上がり、三角点峰経由で棚洞山まで尾根筋を辿る。結局悩んだが僕には無理だ、尾根も諦めた。藪山では尾根は使えない、やはり谷に尽きる。意を決し、地形図に載ってない謎の林道方向へ足を出す。この林道は三角点峰を手前右に巻いている、おそらく最初に計画していた東の谷に出くわす筈だ。予感は見事的中。15分で顕著な谷が現れた。谷が創り出した逆三角形の空の彼方には、残雪を抱いた飛騨の名峰・乗鞍岳が白く輝いて見えた。少し休み、ここから谷に入る。光が当たり切り開かれた谷筋は決して藪深くはないが、棘々がかなり煩い。上部の方に来るとその勢力を増し、気付くと四方八方を棘に囲まれ、身動きが取れなくなっていた。かがみ込んだ頭の上にも棘を持った低木が散乱し、痛くて動くに動けない。手の置場もなく困ったが、何とか難所をクリア。そしてその先には何故か林道が。45分かけ、林道をショ-トカットしたようだ。
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地形図にない林道は三角点峰(右)を巻く  ※ここから尾根に入ろうとしたが断念
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林道上、出合った谷を見下ろす  ※この対面から谷に入った
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上部は棘がやらしい

林道交差(11:13、11:31)  一先ず先を行く僕が林道に這い上がり、遅れ人嶺花を待つ。棘々地帯を避け、谷端の笹薮地帯を通るように大声で指示を出す。その藪に難儀し逆ギレした嶺花に喝を入れるが、こんな所にいるだけでもたいしたもんだ。少しの休憩後、植林された急斜面に這い上がる。頼みの谷筋は果て、いよいよ登頂に向けた最後の登りが始まった。勾配は一気に増し、藪も次第に深くなってきた。帰路に迷わぬよう要所の枝木にピンクテ-プを巻き付け、慎重に藪の先へと進む。藪が深く肝心の空は見えなかったが、山頂に近付くにつれ空も顔を覗かせた。そして何とか山頂尾根へと登り切る。山頂はどこだ・・。山頂尾根は右の方角へと登り勾配で続いている。目印を付けながら慎重に藪を漕ぐ。乗鞍に続いて今度は御嶽の登場だ。
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何故か林道に出た  ※最近こんな場面が多い
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残雪抱く乗鞍岳
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斜面を這い上がる
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藪深いだけでなく
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急勾配に笹の根が滑る
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山頂尾根
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御嶽山の登場

棚洞山(12:02)  山頂尾根を奥まで進み左へ回り込んだ先が山頂かと思っていたが、右にも何だかピ-クが見えている。念の為嶺花を残し、一人偵察に行く。どうやらこちらが山頂のようだ。嶺花を大声で呼び寄せ、盛り上がったピ-クに立った。そこには先人が残した山頂標識が一つ、ピ-ク入口の木の上部にくくり付けられていた。山頂には何もないと思っていただけに少し驚いたが、山頂だと分かり有り難い。この標識、この針金、どこかで見た事があるぞ。そうだ、2週間前の大沢山だ。2009年1月にここに来られた先人に妙な親近感を寄せ、娘と二人登頂の喜びに満ちていた。
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山頂か
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棚洞山


つづく・・



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