どうなる・・百高山
緊急事態が発生した。
毎度の事で呆れるが、岳登がこんな大切な時期に大怪我をしてしまった。
運動会前日のお昼時、にわかに信じがたい連絡が僕の元に入った。
小学校生活最後の運動会は確かに大事だが、彼はもっと重要な目標を抱えていた。
日本百高山完登。
我が国にある標高1位(富士山)から100位(新蛇抜山)までの百山を全て登るという、
非常に分かり易い挑戦である。
認知度の高い日本百名山は、北海道から屋久島までかなり広範囲に分布しているが、
この百高山に至っては、日本アルプスと呼ばれる飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈に集まり、
この山域に暮らす僕等には何かと都合がいい。
だが多くの登山者が目指す百名山とは異なり、登山道や道標もない山も多く難易度は高い。
岳登小4の夏、寒くて辛いだけの雨の白山の下山時に、この目標を思いついた。
本来であれば、昨年のうちに完登しておきたかった。
しかし昨年の運動会前日、自宅前でロ-ラ-ブレ-ドをしていた時、誤って転倒。
翌日怪我を報告せず運動会に参加したが、担任の先生に見抜かれ途中で病院へと直行した。
どうせ、ロ-ラ-ブレ-ドで格好でもつけていたのだろう。
結果9月中旬、彼の運動会は終わり、百高山達成も翌年へと持ち越された。
そして、小学校生活最後の今年。
残念ながら選手リレ-は外れたが、得意のハンドスプリングを披露すると鼻息は相当荒い。
連日続く猛暑日、我が家の小学生組は毎日水筒に麦茶を詰め、運動会の練習に明け暮れた。
そして迎えた今年の運動会前日、またもや昨年に似た馬鹿な事をやらかしてしまった。
だが怪我の原因が実に岳登らしく、怒りや心配を通り越し、思わず顔が歪んできた。
休憩時間に外で友達と逆立ち走りの競争をしていて、勢い余り転倒、脚を負傷したという。
『つい調子に乗ってしまった・・』、反省の言葉も口を付いていたが、
『こんな勝負を出来るのは僕等二人しかいないんだ・・』、しきりに自慢し自分を慰めていた。
『おいガク、勿論その勝負には勝ったんだろ?』
念の為気になった質問を投げかけてみたが、明確な答えは返って来なかった。
きっと、負けたんだ・・。
百高山を小学生のうちに達成出来るかどうかは、かなり時期的にギリギリだった。
3000m級の高峰では10月中旬を過ぎると雪が舞い、かなり冷え込んでくる。
それなのにこの場に及んで全治3週間、脚のギブスが取れるのは10月連休の目前となった。
これからの長いギブス生活で筋力が弱ってくる事は必至だが、
何とかギブスが取れ次第、気合を入れて再度山に通うしかない。
いざとなれば平日学校を休ましてでも、絶対に成し遂げたいと思っている。
僕自身特に山の知識や技術がある訳でもなく、バックパッカ-あがりのただの素人ではあるが、
麓で暮らす飛騨山脈の住人として、毎日名の知れた高峰を拝み、
息子には勝手に”岳登(がくと)”と名付けてしまった。
小学生として百高山を完登すれば、僕の知る限りおそらく彼が最初となるだろう。
そして頑張って歩き通したその経験は、
彼の今後の長い人生で少なからず糧となっていく事を、僕は強く信じている。

さっさと直せや!

小学校最後の運動会 ※唯一の参加は昼一の応援合戦だけ(左端)
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毎度の事で呆れるが、岳登がこんな大切な時期に大怪我をしてしまった。
運動会前日のお昼時、にわかに信じがたい連絡が僕の元に入った。
小学校生活最後の運動会は確かに大事だが、彼はもっと重要な目標を抱えていた。
日本百高山完登。
我が国にある標高1位(富士山)から100位(新蛇抜山)までの百山を全て登るという、
非常に分かり易い挑戦である。
認知度の高い日本百名山は、北海道から屋久島までかなり広範囲に分布しているが、
この百高山に至っては、日本アルプスと呼ばれる飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈に集まり、
この山域に暮らす僕等には何かと都合がいい。
だが多くの登山者が目指す百名山とは異なり、登山道や道標もない山も多く難易度は高い。
岳登小4の夏、寒くて辛いだけの雨の白山の下山時に、この目標を思いついた。
本来であれば、昨年のうちに完登しておきたかった。
しかし昨年の運動会前日、自宅前でロ-ラ-ブレ-ドをしていた時、誤って転倒。
翌日怪我を報告せず運動会に参加したが、担任の先生に見抜かれ途中で病院へと直行した。
どうせ、ロ-ラ-ブレ-ドで格好でもつけていたのだろう。
結果9月中旬、彼の運動会は終わり、百高山達成も翌年へと持ち越された。
そして、小学校生活最後の今年。
残念ながら選手リレ-は外れたが、得意のハンドスプリングを披露すると鼻息は相当荒い。
連日続く猛暑日、我が家の小学生組は毎日水筒に麦茶を詰め、運動会の練習に明け暮れた。
そして迎えた今年の運動会前日、またもや昨年に似た馬鹿な事をやらかしてしまった。
だが怪我の原因が実に岳登らしく、怒りや心配を通り越し、思わず顔が歪んできた。
休憩時間に外で友達と逆立ち走りの競争をしていて、勢い余り転倒、脚を負傷したという。
『つい調子に乗ってしまった・・』、反省の言葉も口を付いていたが、
『こんな勝負を出来るのは僕等二人しかいないんだ・・』、しきりに自慢し自分を慰めていた。
『おいガク、勿論その勝負には勝ったんだろ?』
念の為気になった質問を投げかけてみたが、明確な答えは返って来なかった。
きっと、負けたんだ・・。
百高山を小学生のうちに達成出来るかどうかは、かなり時期的にギリギリだった。
3000m級の高峰では10月中旬を過ぎると雪が舞い、かなり冷え込んでくる。
それなのにこの場に及んで全治3週間、脚のギブスが取れるのは10月連休の目前となった。
これからの長いギブス生活で筋力が弱ってくる事は必至だが、
何とかギブスが取れ次第、気合を入れて再度山に通うしかない。
いざとなれば平日学校を休ましてでも、絶対に成し遂げたいと思っている。
僕自身特に山の知識や技術がある訳でもなく、バックパッカ-あがりのただの素人ではあるが、
麓で暮らす飛騨山脈の住人として、毎日名の知れた高峰を拝み、
息子には勝手に”岳登(がくと)”と名付けてしまった。
小学生として百高山を完登すれば、僕の知る限りおそらく彼が最初となるだろう。
そして頑張って歩き通したその経験は、
彼の今後の長い人生で少なからず糧となっていく事を、僕は強く信じている。

さっさと直せや!

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