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凄まじき上朝川原線林道(1)

【山域】上朝川原線林道(延長3303m)
【日時】平成23年9月3日
【天候】雨(大雨、雷、洪水注意報)
【岳人】嶺花(小2)、穂乃花(小4)、僕


国道360号線林道起点(8:52)  大型の台風12号が日本列島を直撃している。かと言って、自宅でじっと過す気にもなれない。こんな天候ゆえ行き先だけには充分気を払い、飛騨市河合町の里山・高登山を目指す事にした。国道360号線を富山県に向け北上。橋を渡った先、元田集落手前から林道が左へと延びていた。車から降り、半信半疑で林道を偵察。入口右脇に林道名を示した古びた木柱が草に埋れていた。これで林道は特定出来たはいいが、肝心の林道は鎖で塞がれ車での進入は出来ないときた。車で行ける所まで行こうと考えていただけに、予想外の展開となってくる。”ここで標高610m、目指す高登山(1296m)との高低差は700m弱、歩けば2時間程だな・・”。今更別の山に向かう気にもなれず、取り合えず起点から歩く覚悟を決めた。今日は終日雨の予報、おまけに豪勢な注意報の三本立。わざわざ台風の日に山に入る変わり者はまずいないだろう。上朝川原谷を右の遥か下に見据え、狭い林道を先へと進む。冒険心をくすぐる廃坑、抜け落ちたブロック積天端を越えながら、高低差のなくなった渓谷沿いの林道を、ただ前を向き歩いている。
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上朝川原線林道 起点標柱
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国道360号線より林道へ進入
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直ぐに鎖があり、関係車両以外進入不可
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狭いが、まずまずの林道だ
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廃トンネル発見
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上朝川原谷沿いに林道は延びる  ※ブロック積の崩落箇所が2箇所あり

三又分岐(9:38、9:50)  ふと三叉路の広い分岐が現れた。標高にして815m。国交省の地形図で確かめると、容易に現在地は掴む事が出来る。左はいずれ行き止まり、中央の直進が進むべき林道で、右は谷へと降りて行く。地ベタに腰を下ろし、しばし休憩とする。それにしてもこの廃車はひどい。誰だ、こんな所に車を捨てた馬鹿モンは!
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三又分岐
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三又の放置車両  ※そう言えば、源氏岳にもあったな

三又分岐から中央の林道を進むが、道は一気に急変。林道脇の草は伸び放題生い茂り、狭い林道を更に狭めようと道を覆ってくる。『本当にこれは林道か・・』、不安になり子供達と声を交わす。しばらくすると両輪の轍が現れ、林道である事に確信を持つ。しかしそれも長くは続かず、次第に深みへと導かれて行った。もはや深いジャングルの中を突き進む探検家か、深い山中を彷徨う遭難者としか思えない。『なんじゃコリァ!これで本当に林道なのか・・』。もはや絶叫しかない。スイスイと先陣を切る穂乃花に対し、嶺花は既に草ぼうぼうの林道漕ぎに疲れ、泣きながら遅れをとっている。まさかこの状況が終点まで続くのだろうか・・、撤退も脳裏に浮かぶ。高登山山頂は到底無理でも、終点まで行けたら上等だな・・。頑張って背丈大の草薮を漕ぐ。雨も大降り小降りを繰り返している。『ウォ~、ようやく抜けたぞ!』、何とか難関は乗り越えたようだ。泣きじゃくる嶺花の要望に応え一度休憩、濡れた地面に腰を下ろし嶺花の回復を待つ。
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林道の様子がおかしくなってきた
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そうかと思えば、車の轍もある
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尾根も近いか
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オイオイ、どうなっているんだ
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なんじゃ、コリァ!
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ヤレヤレ、脱出したようだ

標高1160m(11:22、11:32)  休憩でお菓子を食べた嶺花は見事に完全復活を遂げる。いつもの如くただ気が滅入っていただけで、彼女の底知れぬ体力は過去の山行で明らかだ。終点が近付くにつれ、林道の状況は幾分まともになってきた。これでも本当に林道かと随分疑ったが、やはりこれは紛れもなく林道のようだ。見上げると林道終点や山頂が薄々と確認出来る。ぐるりと回り込んだそれら目的地までは、ここからもう一踏ん張りのようだ。標高が高くなるにつれ、横殴りの強風になぎ倒されそうになる。『急げ、終点も近いぞ!』、最後の力を振り絞る。そしてススキの高い幹を掻き分けた直後、上朝川原線林道はそこで果てた。ここが目指し続けた林道の終点。この悪天候の中、ついに凄まじき林道を歩き切ったのである。
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やはり、ここは林道のようだな
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眺望が開けた
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目指す高登山か
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野イチゴ
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ススキ地帯

林道終点(12:02)
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ついに林道終点へ辿り着いた  ※これだけでも充分満足


つづく・・



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| '11山行記録 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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