大相撲名古屋場所~12日目
初めて生で観戦する大相撲。野球賭博や八百長問題で何かと揺らいでいる各界ではあるが、横綱白鵬の史上初8連覇達成なるか・・、大関魁皇の通算勝星記録更新は・・、と歴史に残る可能性を秘めた今名古屋場所。穂乃花を名古屋の専門病院に連れて行くついでに、ここぞとばかりに足を延ばしてきた。まず名古屋に着くなり、早速愛知県体育館へと向かう。17年程前、この体育館で僕の通っていた大学の卒業式があった。チケット売場に並び、椅子自由席(大人2800円、小人200円)を4枚購入。自由席は残り数席しか残っておらず、後3分チケット売場に来るのが遅かったら買えないところだった。

大相撲名古屋場所

入場券
椅子自由席は正面と向正面の最上段2列のみ。そうとは知らずに陣取った場所は向正面、白鵬の土俵入や行司の姿は常に背が向けられていた。僕等が席に着いて間もなく、丁度幕内土俵入が始まった。館内は涼しく意外と過しやすいのだが、最上段の席からでは土俵上の力士は豆粒くらいにしか見えない。響き渡る呼出しの掛け声の下、東方西方から力士が中央の土俵上に登場。何度か立ち合い前の仕切りを繰り返し、ようやく制限時間一杯。淡々と行なわれた立ち合い前のこの一連の動作は、相撲が古来から伝わる神事である事を物語っている。立ち合い前に繰り返された仕切りの長さに対し、制限時間後の勝負は瞬く間に終わってしまう。大人気”ロボコン”こと高見盛。立ち合い前の仕切りでは大げさな程に気合充分、館内はここまで一番の盛り上がりを見せる。そして両手を突いていざ立ち合い、宝富士にあっさり寄り切られてしまう。

幕内土俵入

横綱白鵬土俵入

宝富士(前頭)、高見盛(前頭)

朝赤龍(前頭) ※朝青龍の分まで頑張れ

中入後取り組み表
人気の力士やひいきの力士が土俵に上がる度、その力士を応援する歓声が鳴り渡る。『時天空!』、静まり返った館内に突如轟いたこの力士の四股名の語呂合わせが、穂乃花の心にヒットした。『トキテンクゥ~!』、初めて知った力士の名を遠慮がちな中声で叫び、応援に参加。めでたく勝ち名乗りを受けて土俵を去った後も『トキテンクゥ~!』と叫び、仕舞いには既に引退してここにいる筈がないのに『アサショ~リュウ!』と中声で叫び、前列に座る妻に叱咤を受ける。穂乃花にとっての初めての大相撲観戦イコ-ル時天空、とても深い思い出となった。そんな中で一際歓声を浴びた力士がいた、いやかつての力士がいた。取り組み後、審判団が土俵中央に集まる。『タカノハナ~!』、懐かしい名前が館内に響いた。審判長を勤める元横綱貴乃花の思いもよらぬ登場に、会場は多いに沸いた。引退しても尚、その人気ぶりは衰えていなかった。

審判団協議 ※貴乃花が土俵に上がるなり、一際高い歓声が巻き起こる
今場所4日目に千代の富士の持つ通算1045勝に並び、翌日2勝目をあげ通算勝星単独1位となる通算1046勝を上げていた大関魁皇。この大記録の更新を実際自分の目で見届ける事を特に楽しみにしていたのだが、突如2日前の場所10日目、大関琴欧洲戦での敗北を機に引退。非常に心残りだが仕方ない、魁皇関お疲れ様。横綱大関の上位陣を全て外国籍の力士が占める中、特に印象に残ったのが大関日馬富士の強さ。そのパワフルな取り組み、筋肉質な風貌は大横綱千代の富士を見ているかのようであった。

日馬富士(大関)

魁聖を上手出し投げ、日馬富士、単独トップ12連勝(情報提供:共同通信社)

豪風(前頭)、把瑠都(大関)

琴欧州(大関)、稀勢の里(関脇)

隠岐の海(前頭)、白鵬(横綱)

東方白鵬勝ち名乗り
中入り後全取り組み(平成23年7月場所12日目)の観戦を終え、会場を後にする。駐車場出入り口に連なる長蛇の列。とりあえず僕達も列に加わり、間もなく姿を現すであろう誰かの登場に期待を寄せ待つ。結局誰の姿も見る事は出来なかったが、かつての名大関霧島があまりにも至近距離にいた事に驚いた。
ラ-メン横綱。ここは僕が一番好きなラ-メンの店。テ-ブルに備え付けの青葱を容赦なく逆さまにし、大盛りラ-メンの上に落とし込む。更に追加した葱も容器半分を問答無用でぶちかます。赤唐辛子もたっぷり入れて、もうラ-メンの原型はない。これを見た妻は毎度隣で怒っているが、僕はこれが食べたくてこの店に来ているのだ。岳登も僕並に葱を入れ、ラ-メンの色もいい具合に真赤になっている。”ラ-メン横綱”という店名は、相撲を観戦した今日の夕食に相応しい。この店の創業は昭和47年、この年に魁皇や貴乃花が生まれており、僕等夫婦も実は同じなんだ。何だか縁を感じる一日となった。

ラ-メン大盛り(730円) ※この後、更に葱を入れていく

生ビ-ルでご機嫌な妻
・・そして、2日後の名古屋場所14日目。優勝を決める結びの大一番、横綱白鵬対大関日馬富士戦。南アルプス北岳山荘のテント場で、この大一番に聴き入った。岳登は無敵を誇る横綱白鵬が勝つと予想したが、僕には2日前に見た力強いあの日馬富士が負けるとは到底思えなかった。『さぁ皆さん、制限時間一杯となりました。両者手をつき立ち合い。ハッケヨイ、ノコッタ、ノコッタ!』 ラジオの抜群の実況に耳を寄せ、息を呑む。大一番に相応しい名勝負となった。長引けば長引くほど、勢いのある大関に分があると思った。・・そして大歓声。『寄り切って日馬富士の勝ち、日馬富士優勝、この大一番で横綱白鵬を破って2度目の優勝を飾りました!』

お疲れさん魁皇! おめでとう日馬富士!
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椅子自由席は正面と向正面の最上段2列のみ。そうとは知らずに陣取った場所は向正面、白鵬の土俵入や行司の姿は常に背が向けられていた。僕等が席に着いて間もなく、丁度幕内土俵入が始まった。館内は涼しく意外と過しやすいのだが、最上段の席からでは土俵上の力士は豆粒くらいにしか見えない。響き渡る呼出しの掛け声の下、東方西方から力士が中央の土俵上に登場。何度か立ち合い前の仕切りを繰り返し、ようやく制限時間一杯。淡々と行なわれた立ち合い前のこの一連の動作は、相撲が古来から伝わる神事である事を物語っている。立ち合い前に繰り返された仕切りの長さに対し、制限時間後の勝負は瞬く間に終わってしまう。大人気”ロボコン”こと高見盛。立ち合い前の仕切りでは大げさな程に気合充分、館内はここまで一番の盛り上がりを見せる。そして両手を突いていざ立ち合い、宝富士にあっさり寄り切られてしまう。

幕内土俵入

横綱白鵬土俵入

宝富士(前頭)、高見盛(前頭)

朝赤龍(前頭) ※朝青龍の分まで頑張れ

中入後取り組み表
人気の力士やひいきの力士が土俵に上がる度、その力士を応援する歓声が鳴り渡る。『時天空!』、静まり返った館内に突如轟いたこの力士の四股名の語呂合わせが、穂乃花の心にヒットした。『トキテンクゥ~!』、初めて知った力士の名を遠慮がちな中声で叫び、応援に参加。めでたく勝ち名乗りを受けて土俵を去った後も『トキテンクゥ~!』と叫び、仕舞いには既に引退してここにいる筈がないのに『アサショ~リュウ!』と中声で叫び、前列に座る妻に叱咤を受ける。穂乃花にとっての初めての大相撲観戦イコ-ル時天空、とても深い思い出となった。そんな中で一際歓声を浴びた力士がいた、いやかつての力士がいた。取り組み後、審判団が土俵中央に集まる。『タカノハナ~!』、懐かしい名前が館内に響いた。審判長を勤める元横綱貴乃花の思いもよらぬ登場に、会場は多いに沸いた。引退しても尚、その人気ぶりは衰えていなかった。

審判団協議 ※貴乃花が土俵に上がるなり、一際高い歓声が巻き起こる
今場所4日目に千代の富士の持つ通算1045勝に並び、翌日2勝目をあげ通算勝星単独1位となる通算1046勝を上げていた大関魁皇。この大記録の更新を実際自分の目で見届ける事を特に楽しみにしていたのだが、突如2日前の場所10日目、大関琴欧洲戦での敗北を機に引退。非常に心残りだが仕方ない、魁皇関お疲れ様。横綱大関の上位陣を全て外国籍の力士が占める中、特に印象に残ったのが大関日馬富士の強さ。そのパワフルな取り組み、筋肉質な風貌は大横綱千代の富士を見ているかのようであった。

日馬富士(大関)

魁聖を上手出し投げ、日馬富士、単独トップ12連勝(情報提供:共同通信社)

豪風(前頭)、把瑠都(大関)

琴欧州(大関)、稀勢の里(関脇)

隠岐の海(前頭)、白鵬(横綱)

東方白鵬勝ち名乗り
中入り後全取り組み(平成23年7月場所12日目)の観戦を終え、会場を後にする。駐車場出入り口に連なる長蛇の列。とりあえず僕達も列に加わり、間もなく姿を現すであろう誰かの登場に期待を寄せ待つ。結局誰の姿も見る事は出来なかったが、かつての名大関霧島があまりにも至近距離にいた事に驚いた。
ラ-メン横綱。ここは僕が一番好きなラ-メンの店。テ-ブルに備え付けの青葱を容赦なく逆さまにし、大盛りラ-メンの上に落とし込む。更に追加した葱も容器半分を問答無用でぶちかます。赤唐辛子もたっぷり入れて、もうラ-メンの原型はない。これを見た妻は毎度隣で怒っているが、僕はこれが食べたくてこの店に来ているのだ。岳登も僕並に葱を入れ、ラ-メンの色もいい具合に真赤になっている。”ラ-メン横綱”という店名は、相撲を観戦した今日の夕食に相応しい。この店の創業は昭和47年、この年に魁皇や貴乃花が生まれており、僕等夫婦も実は同じなんだ。何だか縁を感じる一日となった。

ラ-メン大盛り(730円) ※この後、更に葱を入れていく

生ビ-ルでご機嫌な妻
・・そして、2日後の名古屋場所14日目。優勝を決める結びの大一番、横綱白鵬対大関日馬富士戦。南アルプス北岳山荘のテント場で、この大一番に聴き入った。岳登は無敵を誇る横綱白鵬が勝つと予想したが、僕には2日前に見た力強いあの日馬富士が負けるとは到底思えなかった。『さぁ皆さん、制限時間一杯となりました。両者手をつき立ち合い。ハッケヨイ、ノコッタ、ノコッタ!』 ラジオの抜群の実況に耳を寄せ、息を呑む。大一番に相応しい名勝負となった。長引けば長引くほど、勢いのある大関に分があると思った。・・そして大歓声。『寄り切って日馬富士の勝ち、日馬富士優勝、この大一番で横綱白鵬を破って2度目の優勝を飾りました!』


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| 日本の旅 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑