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2011.03.09 Wed

大移動～インド編（21）

2011年1月7日
終日列車


やはり夜行列車はかなり冷え込んだ。
下は靴下にズボン2着、上は長袖シャツにダウンジャケット、更に手袋と帽子で肌を隠し、
僕はカルカッタで買った毛布、岳登はバラナシで買ったチャダルで全身を覆い寒さと闘った。

『チャ－イ、チャイ！』
張りのある元気な掛け声に引き寄せられ、列車を降りてみる。
停車駅毎にチャイ売りを始め様々な売り子が、プラットホ－ムや車両内で声を張り上げている。
朝靄の立ち込める中、使い捨ての素焼きの器に入った温かいチャイをすする。
冷えた体が芯から温まる。
吐く息は白く、気温がかなり低い事が伺える。
冷気が鼻に入り、肌寒いながらも心地の良い鉄道の朝となった。

鉄道の朝

駅弁　　※プ－リ－小6枚とカレ－が入った1BOXで10Rs、お勧め

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当初の予定ではカルカッタから夜行列車で2泊、西の大都市ボンベイへ向かうつもりでいた。
インド亜大陸を一気に東から西へと横断する大移動である。
15年前妻と過したこの一時が、僕の思い出の一つとなっている。

しかしボンベイ行きの列車は予約で一杯、ウェティングでもかなり厳しい状況だった。
インドの地図を眺め、西へ西へと向かいデリ－に近づける町としてボ－パ－ルが浮上した。
初めて聞く町名の上情報も少なかったが、選択に迷いはなかった。

暇潰しに、車両内を行き来する売り子でも観察してみる。
チャイ、朝刊新聞、駅弁（プ－リ－）、物乞い、ネックレス、紙タバコ、水、ポップコ－ン、落花生、チェ－ン、ラッシ－、靴磨き、靴中敷、歌手、昼食予約、夕食予約、サドゥ－・・。

ちなみに15年前のカルカッタ～ボンベイ間での列車内ではこうだった。
チャイ、椰子の実ジュ－ス、チェ－ン、ボ－ルペン、駅弁、ジャムロ－ルケ－キ、チ－ズパコレット、コ－ヒ－、落花生、野菜パコラ、トマト、新聞、タバコ、パン、本、米菓子、マンゴジュ－ス、おもちゃ、きゅうり、飴、みかん、ビスケット、ペプシ、オムレツ、サンドイッチ、ポリッシュ、掃除少年、押売り歌手・・。
時が経てど、たいして変わっていないようだ。

今僕のいる中段ベット、天井が低い事がネックだが、充分に足も伸ばせるし、
一応寝返りも打て、そこそこ快適に過している。
トイレも車両毎に配置されているし、混んでいる事もない。
車両内を頻繁に往復する物売りや、停車駅の売店や屋台もあり食事に困る事もない。

今回の寝台は中段と下段　　※昼間だろうがベットを倒してはいけない

駅弁　　※プ－リ－中3枚とカレ－で20Rs

今日は休養日と決め込み、ベットの上でほとんど寝て過した。
大幅に崩れた計画も、あらたに組み直した。
相向かいのインド人オムによると、この列車は4時間のレイトのようだ。

寝台車両S-3

停車駅

乗客

現在19時。
定刻だとボ－パ－ルに20時の着だが、このままだと深夜0時頃の到着となりそうだ。
そんな夜中に宿を探すのは不可能に近い。
そうなるとインド人に交じり、駅で野宿するしかない。
大きな駅ならいいのだが・・。

その前に、降り損ねて終着のインド－ルまで行ってしまわないよう、
確実にボ－パ－ルで降りなければならない。


・・・泊


チャイ（5Rs）　朝食（駅弁プ－リ－小6枚10Rs）　昼食（駅弁プ－リ－中3枚20Rs）　夕食（駅弁プ－リ－大2枚25Rs、野菜パコラ5Rs）　コ－ヒ－（5Rs）　　計70Rs



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