十二ヶ岳の雪だるま
【山域】十二ヶ岳(1326m)
【日時】平成22年12月4日
【天候】晴れ
【岳人】穂乃花(小3)、僕
路肩駐車(8:17) 昨晩降り続いた雨。朝方恐る恐る外に出ると、自宅の外は薄っすらと雪化粧。穂乃花と今シ-ズンのラストを飾るべく、高山市丹生川町の折敷地へと向かう。この十二ヶ岳は山頂から望む北アルプスが見事らしく、自ずと期待も高まってくる。国府町から丹生川町へと走り抜け、下山後に浸かる予定の『荒城温泉 恵比須之湯』にて右折。雪道を走りしばらくすると、大規模林道から外れ橋の手前を左へ入る。狭くなった道でスリップしないよう慎重に運転していると、1軒の別荘の前に道標が立っていた。この道標は右方向を指し、『十二ヶ岳登山道 徒歩90分』と導いている。道路脇に駐車し、ここから歩く事とする。はいいが、道路には雪が多くスリッパでは外に出られない。車内で長靴に履き替えようやく車外へ。とうとう飛騨地方も一気に冬に突入した。念の為登山靴をザックに詰め込み、僕は現場用の長靴で歩く事にした。穂乃花については、登山靴しか持ち合わせていない。濡れる事承知で、予備の靴下を持ち不安なスタ-トを切る。長靴で山に登るのは初めてだが、以前針ノ木雪渓の急斜面を長靴で登る90歳の老人(超人)に出会った事を思い出す。先頭で雪を蹴散らし、後進の穂乃花の為に道を作る。森林に入ってしまえば、整列した樹木が屋根となり雪も幾分落ち着いてくる。林道分岐は道標に従い右に進み、倒木を跨ぐ。所々樹木に積もった新雪が、何かの反動でカサカサと音を立て、雪しぶきを上げ辺りの視界を白く染める。谷沿いに続く林道を更に進む。

大規模林道左折(十二ヶ岳登山道 徒歩100分)

路肩駐車(十二ヶ岳登山道 徒歩90分)

林道分岐

倒木
朝食休憩(8:37、8:57) 雪の無い木の下で朝食におにぎりを頬張る。カサカサと音が鳴り、白い雪しぶきが周囲を白く染めた。次の瞬間、その新雪の爆弾は僕等の頭上からも落ちてきた。おにぎりは雪にまみれ、穂乃花と目が合い笑うしかなかった。立ち止まっている為、寒くなってきた。急いでおにぎりを口に押し込み、再び歩き出す。誰もいない雪の林道歩きもそこそこ楽しいものだ。そう思ったのも束の間、次第に雪の量が増してきた。カッパを上下着込み、雪に備える。いつしか幅広の林道は途絶え、谷沿いの細い道となっていた。膝下までの雪を掻き分け、真白な今年の初雪に足跡を刻む。やがてその細い道すら突如消えた。谷は更に真直ぐ延びている。谷沿いに進むのだろうか、それとも左の斜面を登って行くのだろうか・・。山頂までは後30分くらいの距離だ。

朝食

雪道

遠い十二ヶ岳
登山道終点(9:28、9:46) 少し残念だが、迷うくらいなら行かない方が無難である。せめてもの記念に穂乃花と二人、雪だるまを作り遊んだ。雪質は非常に良く、転がせばみるみる玉は大きくなっていく。穂乃花が作った体(下玉)に僕の作った顔(上玉)を乗せ、木の枝や石で顔の細部を整えたら出来上がり。雪だるま君は少し悲しげな表情で僕等を見つめた。サヨウナラ・・。生まれたばかりの雪だるま君に別れを告げ、僕達の充実した今シ-ズンは幕を閉じた。

雪だるま

撤退
路肩駐車(10:10) 楽しみにしていた荒城温泉は準備中。山頂も踏めず温泉にも入れず、何ともパッとしない最終日となってしまった。だが今年程、山に入った年は今までなかっただろう。

今年もお疲れ!
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【日時】平成22年12月4日
【天候】晴れ
【岳人】穂乃花(小3)、僕
路肩駐車(8:17) 昨晩降り続いた雨。朝方恐る恐る外に出ると、自宅の外は薄っすらと雪化粧。穂乃花と今シ-ズンのラストを飾るべく、高山市丹生川町の折敷地へと向かう。この十二ヶ岳は山頂から望む北アルプスが見事らしく、自ずと期待も高まってくる。国府町から丹生川町へと走り抜け、下山後に浸かる予定の『荒城温泉 恵比須之湯』にて右折。雪道を走りしばらくすると、大規模林道から外れ橋の手前を左へ入る。狭くなった道でスリップしないよう慎重に運転していると、1軒の別荘の前に道標が立っていた。この道標は右方向を指し、『十二ヶ岳登山道 徒歩90分』と導いている。道路脇に駐車し、ここから歩く事とする。はいいが、道路には雪が多くスリッパでは外に出られない。車内で長靴に履き替えようやく車外へ。とうとう飛騨地方も一気に冬に突入した。念の為登山靴をザックに詰め込み、僕は現場用の長靴で歩く事にした。穂乃花については、登山靴しか持ち合わせていない。濡れる事承知で、予備の靴下を持ち不安なスタ-トを切る。長靴で山に登るのは初めてだが、以前針ノ木雪渓の急斜面を長靴で登る90歳の老人(超人)に出会った事を思い出す。先頭で雪を蹴散らし、後進の穂乃花の為に道を作る。森林に入ってしまえば、整列した樹木が屋根となり雪も幾分落ち着いてくる。林道分岐は道標に従い右に進み、倒木を跨ぐ。所々樹木に積もった新雪が、何かの反動でカサカサと音を立て、雪しぶきを上げ辺りの視界を白く染める。谷沿いに続く林道を更に進む。

大規模林道左折(十二ヶ岳登山道 徒歩100分)

路肩駐車(十二ヶ岳登山道 徒歩90分)

林道分岐

倒木
朝食休憩(8:37、8:57) 雪の無い木の下で朝食におにぎりを頬張る。カサカサと音が鳴り、白い雪しぶきが周囲を白く染めた。次の瞬間、その新雪の爆弾は僕等の頭上からも落ちてきた。おにぎりは雪にまみれ、穂乃花と目が合い笑うしかなかった。立ち止まっている為、寒くなってきた。急いでおにぎりを口に押し込み、再び歩き出す。誰もいない雪の林道歩きもそこそこ楽しいものだ。そう思ったのも束の間、次第に雪の量が増してきた。カッパを上下着込み、雪に備える。いつしか幅広の林道は途絶え、谷沿いの細い道となっていた。膝下までの雪を掻き分け、真白な今年の初雪に足跡を刻む。やがてその細い道すら突如消えた。谷は更に真直ぐ延びている。谷沿いに進むのだろうか、それとも左の斜面を登って行くのだろうか・・。山頂までは後30分くらいの距離だ。

朝食

雪道

遠い十二ヶ岳
登山道終点(9:28、9:46) 少し残念だが、迷うくらいなら行かない方が無難である。せめてもの記念に穂乃花と二人、雪だるまを作り遊んだ。雪質は非常に良く、転がせばみるみる玉は大きくなっていく。穂乃花が作った体(下玉)に僕の作った顔(上玉)を乗せ、木の枝や石で顔の細部を整えたら出来上がり。雪だるま君は少し悲しげな表情で僕等を見つめた。サヨウナラ・・。生まれたばかりの雪だるま君に別れを告げ、僕達の充実した今シ-ズンは幕を閉じた。

雪だるま

撤退
路肩駐車(10:10) 楽しみにしていた荒城温泉は準備中。山頂も踏めず温泉にも入れず、何ともパッとしない最終日となってしまった。だが今年程、山に入った年は今までなかっただろう。

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| '10山行記録 | 19:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑