黒部五郎岳
【山域】寺地山(1996m)、北ノ俣岳(2661m)、赤木岳(2622m)、黒部五郎岳(2839m)
【日時】平成22年8月28日
【天候】曇り後雨
【岳人】岳登(小5)、僕
飛越トンネル駐車場(4:07) 前夜現地入り、フィット泊。飛越トンネル手前の広い駐車場には、綺麗な簡易トイレや登山ポストが置かれている。翌朝ヘッドライトを着け飛越新道を進む。展望台で朝日でも拝むか・・。

登山口
1842m分岐(5:27、5:37) ここまで一気に来た。登山口に表示してあった”有峰湖展望50分”は結局何処の事だか分からなかった。この分岐で打保から登る神岡新道と合流する。”神岡新道は整備(草刈)をしていませんので通行にはご注意下さい。飛騨市”との注意看板がある。ここまでの飛越新道は丁寧に草が刈られていた。このような方のお陰で僕等のような素人でも快適な登山を楽しむ事が出来る。感謝の心だけは絶対に忘れてはなるまい。

分岐

陽射し
寺地山(6:24、6:30) 薄暗い森に朝の眩しい陽射しが差し込む頃、寺地山に到着。通路上に三角点がある。ここはまだ神岡町。そこから30分程で森を抜け、”避難小屋すぐそこ→”の看板を目にする。避難小屋は登山道から外れ、木道を少し進んだ先にある。

寺地山
北ノ俣避難小屋(7:08、7:32) ロッジを思わせる三角屋根の高床式避難小屋。中はさほど広くなく、何だか息苦しそうに感じた。先客がテントを2張設営している。彼等はここをベ-スに黒部五郎を往復するそうだ。小屋のすぐ目の前には水場があり、豊富な水を得る事が出来る。小屋から少し離れた場所には塩ビ管を地面に差し込んで作られた便所がある。水場の排水を利用しているのか、塩ビ管の筒の中を常時水が流れ、大は水と共に何処かへ流れていく。”紙は流さないように・・”と書いてある意味はよく分かるが、大は流しても大丈夫なのだろうか。一体何処に流れていってしまうのか。この先水場は無いのでここで水を満タンにする。時折壊れている木道をトコトコ音を立て歩く。『北ノ俣まで続いていればいいな!』 岳登はこう呟いたが、そんな筈がない。やがて歩き易い木道は途切れ、歩きにくい道が稜線まで続いた。昨夜夕立でも降ったのだろうか。登山道に覆い被さる低い草は水を多く含んでおり、ズボンや靴はたちまちズブ濡れになってしまう。登りの弱い岳登は相変わらず遅い。

水場(北ノ俣避難小屋)

水洗便所(北ノ俣避難小屋)

稜線目前
北ノ俣岳(8:09、8:19) ようやく稜線まで登り切った。太郎平小屋や薬師岳がよく見える。目指す黒部五郎もよく見える。随分遠そうだな。山頂には昨年は無かった山頂標識が掲げてあった。そして縦走開始。左手には赤牛、水晶、ワリモ、鷲羽、三俣蓮華、祖父等、3週間前に歩いた稜線が薄っすら浮かんで見える。又会えたね、牛君!

北ノ俣岳 ※後方に黒部五郎岳
赤木岳(9:42) 稜線を進んで行くと、通路上に赤木岳を示す道標が立っていた。本当の山頂はここから少し岩を登った先にあるが、そこにはケルンがあるくらいだった。岳登は眠いらしく、いつもの気迫が感じられない。昨夜はあまり睡眠も取れていないので無理もない。目指す黒部五郎もガスに姿を隠した。山頂直下の急登を踏ん張り、何とか肩に着いた。ここでカ-ル経由小屋行きと山頂経由小屋行きとに道を分ける。視界はない。後ろからゆっくり登っている岳登に大声を発し、間違えてカ-ルの方に行かぬよう指示。

赤木岳

縦走路 ※左奥が薬師岳、その右が牛君(赤牛岳)

ゴロウ
黒部五郎岳(11:32、12:05) 山頂到着。予想外に疲れた。岳登も遅れる事数分、ようやく今日の目的地に到着。お疲れ!本日雲多し、眺望はなし。山頂には長靴を履いた3人衆。きっと黒部岩魚でも釣りに来たのだろう。今日は夕方から雨の予報、帰りを急ぐ事にする。

黒部五郎岳

タロ-
北ノ俣岳(14:18、14:28) なかなか疲れる。随分怪しい雲が多くなってきたが、雨はまだ降ってこない。何とか雨が降り出す前に森に入ってしまおうと急ぐ。しかし期待は外れ、一番降ってもらいたくないヌカルミや木道の辺りで大雨が降り出す。慌ててカッパを着用、疲れに追い討ちがかかる。

木道
北ノ俣避難小屋分岐(15:29、15:32) 担ぎ上げた水はまだ残っている為、避難小屋には寄らず木道の端に腰を降ろす。この先もヌカルミや木の枝が多く、スリップに注意が必要。そう分かっていながらも何度か転倒してしまい、岳登に笑われる。
1842m分岐(16:50、17:00) ここまでくればゴ-ルは確実に迎えられる。今回随分苦戦し、時間も相当押している。眼下に道路が見えた時、何だか嬉しかった。
飛越トンネル駐車場(18:17) ”17時前に余力を残し笑顔でゴ-ル”の予定だったが、随分と遅れ2人共クタクタになり駐車場に戻ってきた。恐るべし黒部の巨人。少し甘く見て、ど-もすみませんでした。

駐車場
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【日時】平成22年8月28日
【天候】曇り後雨
【岳人】岳登(小5)、僕
飛越トンネル駐車場(4:07) 前夜現地入り、フィット泊。飛越トンネル手前の広い駐車場には、綺麗な簡易トイレや登山ポストが置かれている。翌朝ヘッドライトを着け飛越新道を進む。展望台で朝日でも拝むか・・。

登山口
1842m分岐(5:27、5:37) ここまで一気に来た。登山口に表示してあった”有峰湖展望50分”は結局何処の事だか分からなかった。この分岐で打保から登る神岡新道と合流する。”神岡新道は整備(草刈)をしていませんので通行にはご注意下さい。飛騨市”との注意看板がある。ここまでの飛越新道は丁寧に草が刈られていた。このような方のお陰で僕等のような素人でも快適な登山を楽しむ事が出来る。感謝の心だけは絶対に忘れてはなるまい。

分岐

陽射し
寺地山(6:24、6:30) 薄暗い森に朝の眩しい陽射しが差し込む頃、寺地山に到着。通路上に三角点がある。ここはまだ神岡町。そこから30分程で森を抜け、”避難小屋すぐそこ→”の看板を目にする。避難小屋は登山道から外れ、木道を少し進んだ先にある。

寺地山
北ノ俣避難小屋(7:08、7:32) ロッジを思わせる三角屋根の高床式避難小屋。中はさほど広くなく、何だか息苦しそうに感じた。先客がテントを2張設営している。彼等はここをベ-スに黒部五郎を往復するそうだ。小屋のすぐ目の前には水場があり、豊富な水を得る事が出来る。小屋から少し離れた場所には塩ビ管を地面に差し込んで作られた便所がある。水場の排水を利用しているのか、塩ビ管の筒の中を常時水が流れ、大は水と共に何処かへ流れていく。”紙は流さないように・・”と書いてある意味はよく分かるが、大は流しても大丈夫なのだろうか。一体何処に流れていってしまうのか。この先水場は無いのでここで水を満タンにする。時折壊れている木道をトコトコ音を立て歩く。『北ノ俣まで続いていればいいな!』 岳登はこう呟いたが、そんな筈がない。やがて歩き易い木道は途切れ、歩きにくい道が稜線まで続いた。昨夜夕立でも降ったのだろうか。登山道に覆い被さる低い草は水を多く含んでおり、ズボンや靴はたちまちズブ濡れになってしまう。登りの弱い岳登は相変わらず遅い。

水場(北ノ俣避難小屋)

水洗便所(北ノ俣避難小屋)

稜線目前
北ノ俣岳(8:09、8:19) ようやく稜線まで登り切った。太郎平小屋や薬師岳がよく見える。目指す黒部五郎もよく見える。随分遠そうだな。山頂には昨年は無かった山頂標識が掲げてあった。そして縦走開始。左手には赤牛、水晶、ワリモ、鷲羽、三俣蓮華、祖父等、3週間前に歩いた稜線が薄っすら浮かんで見える。又会えたね、牛君!

北ノ俣岳 ※後方に黒部五郎岳
赤木岳(9:42) 稜線を進んで行くと、通路上に赤木岳を示す道標が立っていた。本当の山頂はここから少し岩を登った先にあるが、そこにはケルンがあるくらいだった。岳登は眠いらしく、いつもの気迫が感じられない。昨夜はあまり睡眠も取れていないので無理もない。目指す黒部五郎もガスに姿を隠した。山頂直下の急登を踏ん張り、何とか肩に着いた。ここでカ-ル経由小屋行きと山頂経由小屋行きとに道を分ける。視界はない。後ろからゆっくり登っている岳登に大声を発し、間違えてカ-ルの方に行かぬよう指示。

赤木岳

縦走路 ※左奥が薬師岳、その右が牛君(赤牛岳)

ゴロウ
黒部五郎岳(11:32、12:05) 山頂到着。予想外に疲れた。岳登も遅れる事数分、ようやく今日の目的地に到着。お疲れ!本日雲多し、眺望はなし。山頂には長靴を履いた3人衆。きっと黒部岩魚でも釣りに来たのだろう。今日は夕方から雨の予報、帰りを急ぐ事にする。

黒部五郎岳

タロ-
北ノ俣岳(14:18、14:28) なかなか疲れる。随分怪しい雲が多くなってきたが、雨はまだ降ってこない。何とか雨が降り出す前に森に入ってしまおうと急ぐ。しかし期待は外れ、一番降ってもらいたくないヌカルミや木道の辺りで大雨が降り出す。慌ててカッパを着用、疲れに追い討ちがかかる。

木道
北ノ俣避難小屋分岐(15:29、15:32) 担ぎ上げた水はまだ残っている為、避難小屋には寄らず木道の端に腰を降ろす。この先もヌカルミや木の枝が多く、スリップに注意が必要。そう分かっていながらも何度か転倒してしまい、岳登に笑われる。
1842m分岐(16:50、17:00) ここまでくればゴ-ルは確実に迎えられる。今回随分苦戦し、時間も相当押している。眼下に道路が見えた時、何だか嬉しかった。
飛越トンネル駐車場(18:17) ”17時前に余力を残し笑顔でゴ-ル”の予定だったが、随分と遅れ2人共クタクタになり駐車場に戻ってきた。恐るべし黒部の巨人。少し甘く見て、ど-もすみませんでした。

駐車場
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