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西穂高岳

【山域】焼岳北峰(2393m)、西穂高岳(2908m)
【日時】平成22年7月24日
【天候】晴れ
【岳人】岳登(小5)、僕


新中ノ湯登山口(2:30)  昨年のリベンジを果たしに来た。前夜現地入り、フィット泊。翌朝ヘッドライトを着け、長い一日が始まる。先週の裏銀座での水切れの反省を生かし、猛暑に備え水は5.5ℓ担ぎ上げる事にした。
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新中ノ湯登山道

広場ベンチ(3:34、3:46)  暗闇に浮かび上がる焼岳に御対面。ここは僕の一番好きな山、ほぼ毎年登っていないだろうか。この辺りが森林限界。一気に視界が開け、この先岩稜帯となる。なんとか山頂で日の出を拝みたく、登りの遅い岳登に気合を入れる。

焼岳(4:35、5:00)  山頂到着。朝食のおにぎりを食べている頃、東の空に朝日が昇った。これなら平日でも、岳登となら小学校登校前に焼岳登山は可能だな。今回焼岳はただの通過点、遥か先のピ-ク目指し焼岳を下る。
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日の出
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焼岳
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目指す稜線

焼岳小屋(5:46、5:50)  宿泊者が軒先で寛いでいる。ここから初めて歩く稜線となる。登山者があまり通らないのか登山道は藪で覆われている。その上昨日夕立でも降ったのか、通りを塞ぐ笹藪は雨で濡れ、ズボンや靴、仕舞いには靴の中までズブ濡れになってしまう。帰りも同じ道を通るのか・・。少し弱気になる。人気のない寂しい縦走路を1時間程歩く。ようやく藪から開放され、目指す頂が西穂山荘の上に高くそびえていた。眼下には上高地も良く見える。
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焼岳小屋

西穂山荘(8:11、8:18)  ここが西穂登山の起点。ロ-プウェイの始発組より随分早く到着する事が出来た。
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ピラミッドと独標が見えた

西穂独標(9:04、9:14)  まずは独標。本日視界良好。稜線上では易しい風が猛暑を和らげ、僕等をサポ-トしてくれる。独標を急降下し、その先も何度かピ-クを上下降。昨年の撤退箇所も通過し、ピラミッドに向かう。
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西穂独標 ※後方は笠ヶ岳
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独標下降

ピラミッドピ-ク(9:39、9:45)  よ~し、ピラミッドまで来たぞ!エジプトではピラミッドには登れなかっただけに満足。この先にも幾つかピ-クが連なっている。その先で西穂が一際高く、鋭い穂先を天に向けていた。痩せた岩場が続きそうだ、最後まで油断は禁物。
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ピラミッドピ-ク

西穂高岳(10:24、11:00)  直下の岩場をよじ登り、無事折り返し地点に到着。随分慎重に挑んだが、結局は緊張する箇所はなかった。振り返ってみると、辿ってきた稜線の先に岩肌を露出した焼岳がくっきりと見える。目を稜線の先に戻すと、奥穂高岳へと続く稜線が来る者を威喝している。”来れるものなら来てみやがれ!”・・と。 岳登を山に連れて来るようになる以前、テントを担ぎ西穂から槍まで歩いた事がある。高所恐怖症の僕にはこれ以上ない恐怖の連続で、生きた気がしなかった。山頂ではヘルメットやザイル姿の若者集団がその稜線に目を向け休んでいる。”今から行くのだろうか・・、御苦労さんだな”と感心していたら、西穂山荘から西穂往復の連中だった。随分派手な姿だな、慎重にこした事はないけど。
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最後の登り
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西穂高岳 ※後方は焼岳と乗鞍岳
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↑画像クリックで拡大
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独標と登山者の群れ

西穂山荘(12:22、12:30)  西穂山頂からの帰り道、ロ-プウェイ組も続々と登ってきた。同じステッカ-を付けている、ツア-登山なのだろうか。独標辺りからは更に登山者の数も増している。行列に戸惑いながらも、何とか西穂山荘まで戻ってきた。ここも凄い人。いたる所で登山客が休み、テント場はパンク状態。休憩も程々に、逃げるように静かな尾根に入り込む。 
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西穂山荘

焼岳小屋(14:38、15:05)  1時間順調に足を進め、見晴らしの良いポイントでしばし休憩。だがその先が辛かった。アップダウンのある縦走路、その上りに足が着いていけず焼岳小屋がやけに遠く感じた。何とか小屋まで来たが、最終関門の焼岳への長い登り返しが待っている。焼岳直下まで登り切る自信は全くない。中尾まで下ろうか・・。弱気な事を考えながら、靴を脱ぎ、濡れた靴下も脱ぎ、疲れた足をマッサ-ジ。おにぎりを食べ、水もたっぷり摂る。この区間だけ岳登に大きなザックを託し、一歩一歩足を前に突き出す。マッサ-ジが効いたのだろうか足は順調に動いてくれ、意外に苦せず焼岳直下まで登り切った。
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ノアザミ

焼岳直下(16:15、16:25)  上高地方面では雷がゴロゴロ爆音を立てている。ほんの僅かながらポツポツ雨も降りてきた。何とか本格的に雨が降りだす前に下山してしまおう、と足を速める。
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焼岳直下

広場ベンチ(16:58、17:03)

新中ノ湯登山口(17:52)  雷の音は終始聞こえたが、雨は最後まで降らずにいてくれた。下りは順調で2人共少し余力を残しゴ-ル。平湯で温泉卵を食べ温泉に浸かり、リベンジの成功を祝う。岳登の表情には成し遂げたという深い充実感が漂っていた。
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登山口



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